2017年11月:日本代表ヨーロッパ遠征(3)

ベルギー戦

 試合は0対1で完敗。

 ブラジル戦からスタメンを2人入れ替えて臨んだが、長谷部選手が出場できなかったのは手術した膝の影響だろう。現時点では中4日で試合をした場合、長谷部選手は起用できないという問題が明確となった。長谷部選手の代わりに中盤の底(アンカー)でプレーして、さらにチーム全体を統率できる選手が見当たらない。2014ブラジルW杯敗退から日本代表は何も進歩していないのではないかという不安がよぎった。

 この試合も日本の基本フォーメーションは変わらず「4-3-3」を採用。中盤の三角形を逆三角形にすることもあるが、堅守速攻のベースは変わらないだろう。「先制点を与えない」というのはチームのテーマは明確だったと思えるし、守備面は整備されてきたように思える。しかし、中盤での横パスを狙われてカウンターを仕掛けられているようでは堅守速攻の意味がない。横パスのパススピードの遅さに怖さしか感じなかった。

 ブラジル戦の反省もあり前半は無失点で耐えたので良かったが、後半に一瞬のスキを突かれて先制点を奪われてしまう。この瞬間、日本の負けパターンに入った気がした。その後日本に相手のミスから同点のチャンスが来たがそこを決めきれなかった。堅守速攻なら1回のチャンスでゴールを奪う決定力も必要になる。決定力の部分を監督はどう考えているのだろうか?2試合を通じてFW陣から回答は得られなかった。

 W杯で勝つには「1-0」で逃げ切るしか勝機はないのだろうか?または良くてスコアレスの引き分けか。勝ち点3ではW杯で決勝トーナメント進出を期待することはできない。

 この2試合を通して、日本代表の攻撃に迫力はなかった。2017年11月のヨーロッパ遠征は日本代表に重い課題を突き付けてきた。テレビを通しても『ゴールの匂い』がしない。ブラジルやベルギーのプレーからは何度もゴールの匂いがしたのに。

 やはり、本田選手、岡崎選手、香川選手がコンディションを上げ、23人メンバーに入ってこないと日本代表のロシアW杯での躍進は期待できない。ということを再認識させられた。

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