【ウクライナ戦総評】日本代表:2018ロシアW杯特集(19)厳しい現実

 3月27日ウクライナ代表との一戦は、1対2で敗れました。仮想ポーランドでしたが、良いシミュレーションになったのではと思います。そして厳しい現実を突き付けられた印象です。

日本代表のフォーメーション

※選手名敬称略
()内は交代出場した選手

フォーメーション:4-3-3
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       杉本健勇
       (小林悠)
 原口元気        本田圭佑
(宇佐美貴史)  柴崎岳  (久保裕也)
       (中島翔哉)

    長谷部誠   山口蛍
    (三竿健斗)

長友佑都 槙野智章 植田直通 酒井高徳

       川島永嗣

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【編集長の考察】

 テストマッチとしては良い試合になりましたが、結果としては単純に力負けでした。ウクライナはロシアW杯には、ヨーロッパ最終予選でアイスランド、クロアチア、トルコと同組で3位敗退となったので出場できません。しかし、FIFAランクは35位ということで、55位の日本より格上なのです。

 日本はフィジカルに劣る分「個人としては足元の技術やプレーの正確性、チームとしては組織力で勝負する」というイメージを私が勝手に思っていただけなのかもしれません。試合を通じて全てにおいてウクライナの方が上回っていた印象でした。

ポジション別に考察

(GK)
 1点目の失点はノーチャンスでした。公式記録ではオウンゴールとなっているので責められません。2点目の失点はチームとしてのミスでした。あそこまでフリーでシュートを打たれると、キーパーだけの問題ではありません。

(DF)
 前半は日本の右サイドを何度もやられた。右サイドのウラのスペースは狙われていたのでセンターバックのカバーリングを含めて修正しないといけない。

 1点ビハインドの前半41分にセットプレーから槙野選手の同点ゴールは良かった!ディフェンダーでヘディングで競れる選手がいることは守備面だけではなく、セットプレーから得点のチャンスが生まれる確率が上がることになるから期待できる。

 後半は持ち直しかけたところで右サイドから崩されて失点。最終ラインからのビルドアップはマリ戦からの課題が残ったまま解決はされていなかった。

(MF)
 ボランチからの展開力は課題が残ったといえる。柴崎選手が前を向いてプレー出来た時は良かったが、サイドチェンジなどピッチをワイドに使ったプレーが少なかったように感じた。守備的な選手を2人並べたわりには中盤でプレッシャー交わされることが多く機能していなかった。

 長谷部選手のイージーなパスミスから決定機を作られたシーンを見ると、今1番必要なのは、ボランチの新戦力となる若手発掘なのかもしれない。

(FW)
 本田選手のところで起点は出来ていたが、必ず相手が2人でつぶしに来ていたので苦しくなる場面も多かった。さらに日本の右サイドのウラのスペースが狙われると、何度も自陣に戻って守備をしないといけない悪循環。日本のストロングポイントはサイド攻撃なので、連携を高めるために両サイドの人選はそろそろ固定しないと厳しいのではないか。

 また前半は、前線からの守備が全く機能していなかったので、ウクライナの最終ラインからのビルドアップはやりたい放題だった。大迫選手不在の場合、トップで起点が出来ないと攻撃のスイッチが入らないのなら、2トップにして起点を2つにするのも方法の1つだ。

試合全体をチームとして振り返る

 前回のマリ戦での課題は修正されていたのかな?と感じることが多かった。最終ラインからのビルドアップ、中盤でのゲームコントロール、前線の攻撃のカタチ。課題は残ったままだ。チーム戦術に大きな変更は見られなかったが、選手個人の意識変化は試合を通じて感じられた。

 この2試合を通じてになるが、日本の右サイドから崩されたシーンが特に多かった。酒井宏樹選手不在の影響もあったが、相手の左サイドにエース級の選手がいると事前にわかっていたのなら、なぜ長友選手を右サイドで起用することをしなかったのだろうか?

 試合に勝つためには、相手を悩ませる戦術を考えるのも監督の役目だと考える。現代サッカーのトレンドに反するが、レジスタタイプの選手起用、5バック、2トップなど以前の戦術を持ち出すことも検討してもらいたい。

 一方、ウクライナは理想的なボール回しをしていた。ピッチを幅広く使ってボールの取りどころを作らせず、走らせて消耗させる。チームとして試合巧者のサッカーだった。コノプリャンカ選手、ジンチェンコ選手、ラキツキー選手のプレーは印象に残った。

 シンプルに前線に繋いでくるタテに速いサッカーを見せられた。日本が目指すべきサッカーのカタチの1つなのかなと。素早くロングボールを蹴るだけのタテに速いサッカーは日本に合わない。

あとがき

 「チームで1つになって…」と試合後のコメントに違和感を覚える。

 それは、「ハリルジャパン空中分解寸前」の見出し記事や監督采配への批判?と捉えてもおかしくない記事が出てきているからだ。

 W杯まであと2か月ちょっとしかないこの時期に…。このようなネガティブな発言が出ると、ファン・サポーターは不安になって仕方がない。

 もちろん応援はします!

 ただ、このモヤモヤと一緒に5月まで過ごすことに耐えれるのだろうか…。

 W杯を6月に控え、チームがバラバラの状態では監督の責任が問われることになる。この時期に現実的ではないがハリルホジッチ監督の電撃解任あるかも。

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