監督が変われば選出される選手も変わる。
というのが基本だが、今回はこれまでのメンバー構成から大きく変わらないと見ている。メディア向けのビッグサプライズで代表メンバー入りはいらない。監督交代だけでもうお腹いっぱいだ。
怪我人のコンディションがどこまで戻っているかも重要になるが、1つ変わる可能性があるとすれば、W杯出場経験者であるベテラン選手を1名追加するくらいと見ている。
W杯本大会まで実質3試合(ガーナ、スイス、パラグアイ)で、どういうプランで戦うのか・・・。基本フォーメーション、コンセプトなどを明確にできるのだろうか。
4-2-3-1または4-3-3がベースになると考えるが、2トップ、3バックなどのオプションが準備できれば、一筋の光が見えるかもしれない。
個人的に代表選手のレベルは過去最高といっても過言ではないと思っているので、W杯での期待値はあった。今回の混乱で1度リセットされてしまった部分は否めないが。
選手層は厚い
ブラジルW杯後の4年間では、多くの選手が招集されてかつ先発起用されてきた。しかし、結果としてほとんどのポジションでブラジルW杯でのレギュラーを脅かすことは出来なかったのが問題だと考える。
本田選手、岡崎選手、香川選手は、所属チームでポジションを失った時期もあった。贔屓目にみてもコンディションの悪い時もあったのは間違いない。
それでも招集していたのは、絶対的な存在感を持った選手が現れなかったからだ。
これまでの4年間で、本田選手、岡崎選手、香川選手を押しのける選手が出てきただろうか?
この3選手が招集メンバー外になった試合で勝てなかった時に代表復帰待望論が出ていたのは、つまりそういうことだろう。
私は選手のレベルがブラジルW杯で止まったとは思っていない。
当時の主力メンバーも所属チームでの変化に対応し苦難を乗り越えてきている。
ブラジルW杯で悔しい経験をした清武選手、大迫選手、酒井宏樹選手が大きく成長。槙野選手、原口選手、乾選手も代表メンバーに返り咲いた。
他にも、宇佐美選手、柴崎選手、武藤選手、小林選手。リオ五輪に出場した浅野選手、井手口選手、大島選手、久保選手、中島選手のように代表メンバーの世代交代は着々と行われている。
4年間順風満帆だった選手など1人もいない。
その時のコンディションによっては活躍できなかった時期もあるだろう。
しかし、ワールドカップ本大会で活躍すれば、今まで否定的だった人も必ず手のひらを返す。それは2010年南アフリカW杯の時に証明済みだ。選手にはそんな活躍を期待したい。
監督人事は課題
監督が辞める時は、必ず失敗した部分を監督に責任を全て押し付けてしまう。その結果、良い部分までリセットしてまた1から代表チームを作らないといけない。
ザッケローニ氏の時もそうだった。
W杯を迎えるまでは順調に来ていた。代表チームへの期待もこれまでにないものだった。しかし、ブラジルW杯を2敗1分となってグループリーグで敗退し、その結果を受け、全責任を押し付けての解任となった。
今回のハリルホジッチ氏の電撃解任は、世界にも衝撃を与えた。
解任するのが悪いわけではない。「W杯開幕2か月前」だったことが問題なのだ。
今後日本代表に外国人監督が来てくれることはない。という可能性も残した前代未聞の汚点である。
監督が変わった現実を受け止め、冷静に考えると、日本人監督に収まったことは唯一の救いになるかもしれない。
緊急事態ということでオールジャパン体制となったのだが、今後もサッカー日本代表監督は日本人で続けてもらいたい。コーチに関しては海外から優秀な人材の入閣を希望する。
あとがき
ロシアW杯グループリーグ初戦のコロンビアとの一戦。
先発メンバーがブラジルW杯からあまり変わっていない印象を受けたとしても、同じ結果にはならないと信じている。
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