サッカー日本代表前監督ハリルホジッチ氏の会見が行われた。
ハリルホジッチ氏は解任された本当の理由、真実が知りたいという印象だった。
田嶋会長による会見で、選手とのコミュニケーション不足が取り上げられていたが、ハリルホジッチ氏には心当たりがないという印象を受けた。
この会見を見て1つの結論を出すとすれば、「選手とのコミュニケーションが希薄になっていたのではない。協会とのコミュニケーションが出来ていなかった」ということになるだろう。
コミュニケーションが取れていなかったのは協会の方だ!
会見を通じて、ハリルホジッチ氏が理解してもらいたかったのは「選手とのコミュニケーション」についてだろう。
田嶋会長の会見を振り返ってみると、「選手とのコミュニケーションや信頼関係が薄れてきた」とある。
この時点で両者の主張が、かみ合っていないことになる。
ハリルホジッチ氏は会長、技術委員長も問題があることを1度も何も言ってくれなかった。とも証言している。問題があると感じるなら指導するのが役割だと思うが、そこを放棄して突然解任を告げにパリで密会することは代表監督に対するリスペクトを欠いている。
もしかしたら2016年3月にサッカー協会の役員人事が変わったところから、コミュニケーションの部分で不一致が始まっていたのかもしれない。そしてハリルホジッチ氏最大の理解者であった霜田氏が同11月に協会を退職してから、コミュニケーション不足が一気に加速してしまった。と思えてなりません。
日本サッカー協会が作った虚像?
2018年3月のウクライナ戦の後に、監督に対して不満がある選手がいるとの情報はあった。
しかし、ハリルホジッチ氏は選手とは「誰とも何の問題はなかった。特に選手との問題はなかった。この3年間。選手と常に連絡を取り合っていた。国内海外問わず。」と述べている。
この会見でハリルホジッチ氏は代表選手達を守ったといえるだろう。
何人かの選手が不満を持っていて、会長、テクニカルスタッフとコンタクトしていた。という情報はハリルホジッチ氏の耳に届いていた。
「不満を持っている選手が2人いる?本当に2人ですか?」と疑いを持ったのは、現場で誰よりも選手とコミュニケーションを取っていたのはハリルホジッチ氏自身だったからだ。
「不満を持っている選手が2人いる」
この2人の選手というのはもしかしたら、ハリルホジッチ氏電撃解任のためのサッカー協会が作った虚像をだったかもしれない。という可能性があるとみている。
あとがき
今日の会見を聞いた率直な感想は「真実はまだ闇の中にある」ということだ。
ハリルホジッチ氏が「解任の真実が知りたい」と発言したように、ファン・サポーターもそう思っているに違いない。「選手とのコミュニケーションや信頼関係が薄れている」という証言は無効になったのだから。
ハリルホジッチ氏は「この3年間。特に選手との問題はなかった。」と選手を守った。
サッカー協会は「不満を持っている選手がいる」と選手を矢面に立たせることで監督解任に舵を切った。
今の日本代表に必要な人物はどちらかはっきりわかるだろう。
「不満を持っている選手が2人いる」というキーワードから既にネット上では犯人捜しが始まってしまった。
矢面に立つ選手に疑いがかけられる一方で、W杯までもう時間がない中、心無い言葉が選手のメンタル面に影響を与えることだけは避けたいが…。
サッカー日本代表は、崖っぷちの状態に立たされている。
選手にはW杯でベストを尽くしてもらえるように、強引にメディア規制を引いてでも試合に集中できる環境を整えなければならない。
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