2018ロシアW杯:クロアチア対ナイジェリア/マッチレポート(8)

[グループD/6月17日(日)04:00]

クロアチア 2-0 ナイジェリア

<ゴール>
(クロアチア)
前半32分;オウンゴール
後半26分;ルカ・モドリッチ(PK)

<チームスタッツ>
(クロアチア)
ボール支配率:53%
シュート数 :10本(枠内;2)

(ナイジェリア)
ボール支配率:47%
シュート数 :14本(枠内;3)

<スタジアム/現地情報>
スタジアム:カリーニングラードスタジアム
観客数  :31,136人
天候   :晴れ時々曇り
気温   :20℃
湿度   :64%

編集長の視点

 クロアチアといえば、司令塔のモドリッチ選手に注目してしまう。
 あと個人的にはクラマリッチ選手かな。所属するドイツ1部リーグのホッフェンハイムで34試合に出場し、チーム2位となる13ゴールを決めた決定力に期待したい。
 またドイツ1部、フランクフルトで長谷部選手と同僚のレビッチ選手。DFBポカール決勝でバイエルンを相手に2ゴールを決めて、
優勝の立役者となったので注目だ。

 1998年のフランスW杯では3位に入ったが、その後出場した2002年、2006年、2014年のW杯ではグループリーグ敗退と低迷している。
 そういえば98年フランス、2006年ドイツ大会で日本と対戦しているのを思い出した。
 日本がW杯で2度も対戦したのはブラジル大会まででクロアチアだけ。ロシア大会後にはコロンビアも該当する。

 ナイジェリアは毎回不気味な存在に感じている。何をしてくるのかわからないというところが特に…。
 最近では2014年リオ五輪で、日本とグループリーグ初戦で対戦するのに、トラブル?のため到着が試合当日になったことがあった。お家騒動といえばアフリカチームの専売特許のようなものだが…。

 レスターで岡崎慎司選手と同僚のイヘアナチョ選手、エンディディ選手。ムサ選手も同僚だったが、2017-18シーズンの冬の移籍で古巣のCSKAモスクワへ期限付き移籍している。
 精神的支柱のミケル選手など、期待値の高い選手が揃っているわりに結果がついてこない印象が拭えない。

 前置きが長くなってしまったが、ここから試合を振り返っていこう。

 先制はクロアチア。前半32分、モドリッチ選手の蹴ったコーナーキックからのマンジュキッチ選手が頭で触れたボールがナイジェリアのエテボ選手に当たってコースが変わり、オウンゴールで先制した。

 その後試合は膠着状態が続いたが、後半24分、モドリッチ選手の蹴ったコーナーキックからペナルティエリア内でマンジュキッチ選手が倒されてPKを獲得。このPKをモドリッチ選手が成功させ追加点が生まれた。

 今回のW杯はセットプレーから得点に繋がるシーンが多い。VARの影響もあるが、PKの場面も多く感じる。
 勝ち点3を取るポイントなのかもしれない。

 クロアチアは、非常に組織化されていて、ロシアW杯でここまで行われた試合の中で、完成度はスペインにも劣らないだろう。
 ただ、スタッツを見てわかるように、シュート10本打って枠内が2本だと少し物足りない。中盤がゲームをコントロールし、そこから良いパスが供給されているのであとはゴールを決めるだけ。

 ナイジェリアも内容としては悪くなかった。しかし、2対0のスコア以上にクロアチアの方が試合巧者だったということだろう。
 アフリカのチームの中でも比較的組織としてまとまったサッカーをしていたように感じる。クロアチアの組織的なサッカーを打ち破るには、身体能力の高さを活かしたプレー…個の力がもっと必要だったのかもしれない。

 グループDは大本命のアルゼンチンがアイスランドと引き分けたため、今後荒れそうだな。

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