フランス 4-3 アルゼンチン
<ゴール>
(フランス)
前半13分;アントワーヌ・グリーズマン(PK)
後半12分;バンジャマン・パバール
後半19分;キリアン・エムバペ
後半23分;キリアン・エムバペ
(アルゼンチン)
前半41分;アンヘル・ディマリア
後半 3分;ガブリエル・メルカド
後半45+3;セルヒオ・アグエロ
<チームスタッツ>
(フランス)
ボール支配率:40%
シュート数 : 8本(枠内;4)
(アルゼンチン)
ボール支配率:60%
シュート数 :11本(枠内;4)
<スタジアム/現地情報>
スタジアム:カザンアリーナ
観客数 :42,873人
天候 :晴れ
気温 :28℃
湿度 :33%
編集長の視点
この試合から決勝トーナメント1回戦が始まる。
グループC1位のフランスとグループD2位のアルゼンチンの対戦。1回戦から豪華な対戦カードになった。
試合は、フランスの若き10番エムバペ選手が見せる。
スピードに乗った突破にアルゼンチンのロホ選手はファールでしか止められず、ペナルティエリア内で倒してしまい、PKを与えてしまう。
このPKをグリーズマン選手が決めて、前半13分にフランスが先制した!
先制点が決まり主導権はフランスへ。
アルゼンチンもメッシ選手を中心に反撃に出たいが、カンテ選手のマンマークに合い機能しない。
カンテ選手をはがしても、マテュイディ選手がカバーしてくる。2人はがしたとしても、最後の砦にバルセロナで同僚のウムティティ選手がケアしているので「戦術メッシ」のアルゼンチンは成す術なしのように思えた。
しかし、ワンプレーでアルゼンチンが流れを変える。
これまで目立ったプレーのなかったディマリア選手が、前半41分、ペナルティエリアの外から左足で豪快なゴラッソを決めて同点に追いついた!
前半を1対1と同点で折り返したことで、後半開始からアルゼンチンが勢いに乗って攻めてくる。
後半3分、ペナルティエリア内でボールを持ったメッシ選手のシュート気味のパスから、最後はメルカド選手がコースを代えて、アルゼンチンが勝ち越しに成功した!
勝ち越しを許したフランスも、これまで守備に重点を置いていた両サイドバックが攻撃に転じる。
後半12分、ウラのスペースに抜け出した左サイドバックのエルナンデス選手がセンタリングを上げると、こぼれ球をオーバーラップしてきた右サイドバックのパバール選手が右足のミドルシュートを決めて、フランスが同点に追いついた!
1試合で2つのゴラッソが見れた。これがW杯のラウンド16か。
グループリーグと決勝トーナメントではプレーレベルが1段上がったように感じた。
同点に追いついたことで息を吹き返したフランスは、エムバペ選手が躍動する。
前半だけでディフェンスラインの2選手がエムバペ選手を突破をファールでしか止めれず、イエローカードを1枚ずつもらっていたのも影響したのか、後半開始からDFを交代させてきた。
交代カードを1枚使わざるを得なかったアルゼンチンにとっては大きな誤算だっただろう。
アルゼンチンは後半からセンターバックの配置を変え、エムバペ選手をマークする選手を代えてきたが、10代でフランスの背番号10を背負うヤングプレイヤーには関係なかった。
後半19分、ゴール前の混戦を抜け出して勝ち越しゴールを決めると、さらに後半23分、カウンターからリードを2点に広げるゴールを決め、試合をほぼ決定づけた。
それでもアルゼンチンは最後まで意地を見せる。
後半アディショナルタイム、中盤に下がってボールを受けたメッシ選手からのアーリークロスを、この試合途中出場のアグエロ選手がヘディングで決めて1点差に迫った。
ただ、これはヴァラン選手が目測を誤り、クリアできなかったために生まれた余計な失点だったかもしれない。アディショナルタイムに突入し、リードが2点あったため集中力が切れていた可能性もある。
さらにラストワンプレーでアルゼンチンが惜しい場面を作ったが、ボールが枠を外れてしまい試合終了。
メッシ選手はカンテ選手のマンマークに合いながら、要所での光るプレーはグループリーグより多く、プレーもキレていたように感じた。ゴールこそなかったが、3得点のうち2得点に絡むプレーは圧巻。個では負けていなかったが、チームとしてはフランスが上だったということだろう。
球際も激しかった。
イエローカードが両チーム合わせて8枚(フランス:3枚、アルゼンチン:5枚)
たらればだが、アルゼンチンは勝ち上がってもマスチェラーノ選手、バネガ選手、オタメンディ選手が累積のため出場停止になるので、ラウンド8突破は難しかったかもしれない。
メッシ選手より輝いたエムバペ選手。世代交代を予感させる試合だった。
コメントを残す