ロシアW杯に出場したメンバーも招集され、怪我人を除いて現時点で考えられるベストメンバーを揃えた日本代表。
「若手との融合」がテーマになった10月は、パナマ代表、ウルグアイ代表と親善試合を行う予定になっている。
パナマ戦レビュー
日本代表 3-0 パナマ代表
<スタジアム/現地情報>
スタジアム:デンカビッグスワンスタジアム
観客数 :38,322人
天候 :曇り
気温 :22.6℃
湿度 :43%
日本代表のフォーメーション
※選手名敬称略
()内は交代出場した選手
フォーメーション:4-2-3-1
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大迫勇也
(川又堅碁)
原口元気 南野拓実 伊東純也
(北川航也) (堂安律)
青山敏弘 三竿健斗
(柴崎岳)
佐々木翔 槙野智章 冨安健洋 室屋成
権田修一
【得点者】
前半42分;南野拓実
後半20分;伊東純也
後半40分;オウンゴール
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【編集長の考察】
2試合連続で3対0とスコア上は完勝と、ここまで新生日本代表は好スタートを切っているように思えるが、この試合は守備面での小さいミスが目についてしまった。
失点にはつながらなかったが、ボランチとセンターバックの間のスペースから危ない場面を作られてしまった。日本の失点シーンというのは、このスペースを自由に使われた時に多いイメージを持っている。
ボランチ、センターバックまたはサイドバックのどの選手がボールにアプローチするのか非常に判断に迷うところなのだが、連携面は選手が変われば少しのズレは出てくるので、代表チームとしての明確な基準が必要なのかもしれない。
そして1番気になったのは日本の左サイド。
原口選手と佐々木選手の連携が悪く、日本の左サイドが攻撃面で機能していなかった。特にビルドアップの部分で良くない印象を持った。
槙野選手が左サイドバックに回った方が良かったかもしれないが、この試合のスタメンを見ると単純に中央の高さが足りなくなる。
左サイドバックに関しては、長友選手が現状では1番手であり不動のレギュラーとして代えの効かない選手だが、バックアップの候補選手が見当たらないのは、今回「若手との融合」をテーマに活動している日本代表にとってはマイナスでしかない。
実際にこの試合、日本の攻撃をリードしていたのは右サイドからだった。
伊東選手と室屋選手が連携面で機能していたのもあるが、日本の攻撃が良い時間帯はほとんど右サイドから始まっていた。
室屋選手が右サイドバックとして頭角を出しつつあるので、酒井宏樹選手を左に回すプランも検討できるかもしれないが、サイドバックの人材難が表面化してしまったように思う。
他にも選手同士でプレーが重なったり、なんでもないところでの安易なパス交換でボールを奪われカウンターを食らったり、失点していてもおかしくない場面は多かった。
攻撃面ではサイドからスピードに乗った攻撃が出来ていたし、大迫選手がワントップとしてポストプレーで時間を作ってくれたこともあり、ボランチからのタテパスも狙いやすかったのではないだろうか。
また前線の4人は、メンバー構成が変わっても連動してプレーできていたし、スピードのあるドリブラータイプが増えてきたので、個の力だけで局面を打開できる武器が増えたように思う。
パスを回していくだけでは、相手がリズムになれてしまったら崩すことはできない。
ドリブルという選択肢が増えることで、日本のお家芸でもあるショートパスを繋ぐサッカーも効果を発揮するだろう。
そして真価が問われるのが、16日に行われるウルグアイ戦だ。
ロシアW杯でコロンビアに勝ったとはいえ、日本は南米チームを苦手としているのには変わりない。選手達はウルグアイを相手にどういうサッカーを見せてくれるか。森保監督の采配にも注目したい。
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