いよいよ日本代表の初戦を迎える。
ロシアW杯後、新体制となってからの日本代表は国際親善試合では好調だったが、初の公式戦となる大会でどのような戦いを見せてくれるのだろうか。
マッチレビュー
日本代表 3-2 トルクメニスタン代表
<スタジアム/現地情報>
スタジアム:アルナヒヤーンスタジアム
観客数 :5,725人
天候 :晴れ
気温 :27.0℃
湿度 :32%
日本代表のフォーメーション
※選手名敬称略
()内は交代出場した選手
フォーメーション:4-2-3-1
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大迫勇也
原口元気 南野拓実 堂安律
(北川航也)
柴崎岳 冨安健洋
長友佑都 槙野智章 吉田麻也 酒井宏樹
権田修一
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【得点者】
後半11分;大迫勇也
後半15分;大迫勇也
後半26分;堂安律
【編集長の考察】
なんとか勝利したが「初戦が難しい」というより、前半の日本が悪すぎたという印象を持った。
・ボールが足に収まらない
・パスミスが多い
・距離間のズレ
と、挙げたらキリがない。
自分たちで試合を難しくしてしまったように感じている。
日本はトルクメニスタンに、だいぶ研究されていたように思う。
・縦パスへの警戒網
・セカンドボールを奪うためのデュエル、
・攻撃の起点となるボランチの位置で奪ってからのショートカウンター
前半、日本チームは全く機能していなかったが、後半からはサイドを幅広く使えるようになり、前半とは別のチームになった。
やはり日本のストロングポイントはサイドを起点にした攻撃。そこから中央にスペースが出来た時に縦パスが活きてくるのだろう。
3対1と2点リードした辺りからトルクメニスタンの運動量がガクッと落ちたように見えたので、日本の楽勝ムードになりつつあった。
だが、自分たちのミスからPKを与えてしまい1点差に迫られる。
失点は仕方ないが自滅での失点は、決勝トーナメントに進んだら致命傷になるのでグループリーグ期間で修正してほしい。
もし前半のままの状態で戦っていたら、確実に負けていただろう。
トルクメニスタンについて
トルクメニスタンはアジアらしくない戦い方をしていた。
北欧または東欧のチームに近い感じかな。
身長のサイズもあったからだろうか。
守備的ながらも一瞬のスキをついて一気に畳みかける試合運びは、ロシアW杯でのアイルランド代表を思い出していた。
先制されたシーン、あのミドルシュートはゴラッソとしかいいようがない。
前半だけでも3度は決定的なシーンを作り出していた。全部決まっていてもおかしくなかった。
試合全体を通して、トップスピードに乗ったカウンターは脅威だった。
フィジカルは日本より優れていたし、守備面での組織力の高さに驚いた。
今後W杯アジア予選で対戦することになった時、再び難敵として立ちはだかるだろう。
采配面で気になったこと
30度を超える気温、グループリーグは中3日の間隔で試合が行われるので、交代枠を3枚使わないことに疑問を持った。
3対1と2点リードして後半30分を過ぎた辺りから、守備重視の布陣に変更するというプランはなかったのだろうか?という疑問も残る。
結果論だが、1点差に詰め寄られ試合終了までバタバタした印象を受けた。
そこで「試合を通じて交代枠を1枚しか使わなかったのではなく、使えなかったのではないか?」という仮説を立ててみた。
乾選手、塩谷選手は合流したばかりだから仕方ない。
遠藤選手は発熱のため合流が遅れ、武藤選手はオフシーズンを挟まず合流となったので初戦から無理はさせたくはない。
筆者が気になったことは、国内組でプレーしたのが、槙野選手、権田選手、北川選手だけだった。ということ。
Jリーグはシーズンオフのためコンディション調整が難しいのは重々承知しているが、代表メンバーが発表されたのは、2018年12月12日。
そこから初戦まで約1か月の準備期間があるのだから、代表に選出されたのなら間に合わせるのがプロだ。
これはあくまで仮説だが、負傷明けの大迫選手がフル出場したので、交代枠を使わなかったことに違和感が残った。
オマーン戦に向けて
次戦は1月13日にオマーンと対戦する。
日本のボランチとディフェンスラインの間のスペースは狙われていたので、守備面での修正部分は多い。
守りの要、吉田選手のプレーにいつもの安定感がなかった。
ウィンターブレイクなしでイングランド・プレミアリーグでプレーしていた影響も少なからずあっただろうが、吉田選手の復調は大会を勝ち進んでいくためには必要不可欠だ。
日本代表のキャプテンとしてチームをまとめてほしい。