Jリーグ2019シーズン開幕に想うこと

 2019シーズンのJリーグが開幕した!

 開幕戦はセレッソ大阪対ヴィッセル神戸。
 イニエスタ、ポドルスキ、ビジャのワールドクラス3選手を揃えるヴィッセルがどんなサッカーを見せてくれるのか、注目度抜群の開幕ゲームとなった。

 FC東京の久保建英選手は昨シーズン覇者の川崎フロンターレに対して、
 17歳とは思えないプレーに驚愕はした。報道が事実なら「2019年夏にはバルセロナに復帰」ということなので今後に期待が膨らむ選手だ。

 また今シーズンから1部昇格したばかりの大分トリニータが昨シーズンACL覇者の鹿島アントラーズに対して、アウェーで貴重な勝ち点3を奪ったこと。鹿島のホームで成し遂げたことが番狂わせに相応しい出来事だった。

 週末にサッカーのある生活が送れることは嬉しいことなのだが、開幕戦は純粋に楽しむことが出来ただろうか?と自分に言い聞かせることがあった。

 各選手のプレー内容や試合結果について、一喜一憂はしたのだが、何か違和感を感じる。

 違和感の正体は、多くの選手が他のチームへ移籍してしまい、昨シーズンのチームカラーがガラリと変わっているチームが非常に多く感じたということ。

昨シーズンとは全くの別チーム

 断っておくが、全クラブチームがそういうわけではない。
 
 例えば川崎フロンターレは、昨シーズンの優勝メンバーをベースに、ロンドン五輪得点王でブラジル人ストライカーのレアンドロ・ダミアン選手、中盤のマルチプレーヤーである山村和也選手をセレッソから獲得。非常に理に叶った補強を行っている。

 J1の各クラブについては、昨シーズンのレギュラーメンバーが残っていることもあり、チームとしてのベースは存在している。そこから補強するのだが、別チームでクラブの顔だった選手のゼロ円移籍だけは納得できない。

 ただ、問題はJ2の方だ。
 2019シーズンの前だけではなく、2018年シーズンの夏、J1がW杯のため中断期間に入っている時期に草刈り場のごとくそれまでチームの主力だった選手がJ2からJ1へ移籍する事態が発生した。
 あるチームの監督が嘆きのようなコメントを出したことは記憶に新しい。

 選手としてはステップアップになるから引き留めることは難しいが、主力が抜けてしまうと全くの別のチームになり順位の変動も大きかった。2019シーズン開幕時には、2018シーズン開幕前の原型も無いのでは?というほどの変更があったように感じた。

 敢えてクラブ名は伏せておくが、こういうことが続くとJ1とJ2の格差が広がってしまうのではないだろうか?

クラブの象徴といえる選手は?

 例えば、川崎フロンターレなら、中村憲剛選手、小林悠選手。
 サンフレッチェ広島なら、青山敏弘選手。
 鹿島アントラーズなら、内田篤人選手。
 ガンバ大阪なら遠藤保仁選手。
 セレッソ大阪なら柿谷曜一朗選手。といったところだろうか。

 Jリーグは単年契約の選手が多いので、シーズン終了後にゼロ円移籍が可能になる。
 移籍は選手個人の自由だが、クラブの象徴といわれる選手も、移籍金なしで別の国内クラブに移籍してしまうのは、もう少し問題視すべきだ。

 最近では、ヴィッセル神戸はイニエスタ選手、ビジャ選手の加入、さらにウィークポイントを国内の有名選手を獲得して大きな注目を集めた一方で、生え抜きの選手、それまで主力だった選手が一気に他のクラブへ移籍している。

 近年では浦和レッズが、国内の有名選手を引き抜いてチームを補強してきた。
 クラブの象徴といえる選手は育ってはいるが、生え抜き選手が見当たらないのは少し虚しく感じる。

 生え抜き選手や、移籍してきたがそこからクラブの象徴になるまで上り詰めた選手が、応援しているクラブチームに存在しているかもう1度確認してほしい。

 「Jリーグ×地域」というテーマがあるなら、生え抜きでクラブの象徴とファン・サポーターが認める選手には、最低限複数年契約を提示するのがクラブ側からの義理というものではないだろうか?

あとがき

 今週末には第2節が行われる。

 Jリーグは特出したチームが少ないため、今シーズンも最後まで熾烈を極めるだろう。

 個人的に試合よりピッチ外のイベントが盛り上がっている懸念もあるが、週末にサッカーがある生活を試合を通じて楽しみたい。

ABOUTこの記事をかいた人

FOOTBALL NOTE編集長。1983年6月13日生まれ。岡山県出身。フットボールをテーマにした読者の知的好奇心を刺激するコンテンツ作りに着手し「FOOTBALL NOTE」を立ち上げる。コンセプトは「世界のフットボール情報がここにある」※お問い合わせはコチラからどうぞ