日本代表:コパアメリカ(3)グループリーグ第2戦 ウルグアイ代表

 2019コパ・アメリカ グループリーグ第2戦 ウルグアイ代表との一戦をマッチレポートにてお届けします。

◆マッチレビュー

日本代表 2-2 ウルグアイ代表

日本代表先発フォーメーション

()内は交代出場した選手

フォーメーション:4-2-3-1
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        岡崎慎司

 中島翔哉   安部裕葵  三好康児
       (上田綺世) (久保建英)

     板倉滉   柴崎岳

杉岡大暉 冨安健洋 植田直通 岩田智輝
               (立田悠悟)

        川島永嗣

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【得点者】

前半25分;三好康児
後半14分;三好康児

【日本代表スタッツ】

ボール支配率 :43%
シュート数  :12本
枠内シュート : 3本
パス成功率  :72%(355本)
オフサイド  : 1回
フリーキック :15本
コーナーキック: 3本

【スタジアム/現地情報】

スタジアム:アレーナ・ド・グレミオ
観客数  :未発表
天候   :晴れ時々曇り
気温   :13.0℃
湿度   :88%

◆編集長の考察

 ウルグアイを相手に引き分けに終わったが、勝ちに等しい結果だと思っている。

 グループ3位まで決勝トーナメント進出の可能性があるレギュレーションの中で勝ち点1を獲得したことに満足している。

 試合は、日本が先制し、ウルグアイが追いつく。
 日本が勝ち越しに成功するも、ウルグアイが再び追いつく。というしびれる展開となったが、ウルグアイに勝ち越しを許さずに踏ん張ったディフェンス陣を評価したい。

 前半は、ワントップと2列目の連動がしっかり出来ていたので、日本の攻撃もウルグアイを相手に通用していた。

 流れの中で2点を奪えたことは評価したい。
 三好選手の個人技からの先制点もそうだが、2点目の杉岡選手のクロスに岡崎選手がニアで飛び込んでつぶれて、相手ゴールキーパーが弾いたこぼれ球を後ろから入ってきた三好選手が詰めて決めたゴールのカタチは、ロシアW杯でのセネガル戦、乾選手のセンタリングから岡崎選手がニアに飛び込んで、最後は本田選手が押し込んだゴールを思い出させてくれた。

 岡崎選手が体現したディフェンスラインのウラに抜け出す動き、またはニアサイドで相手を引き付ける動き。ワントップでこういったプレーをする選手が増えれば、もっと日本の得点力は上がると見ている。

 理由は「2列目の人材が豊富」だから。
 この試合、2列目で起用された中島選手、安部選手、三好選手はフル代表でスタメンに名を連ねても不思議ではないプレーだった。今後2列目のポジション争いはさらに激しくなるだろう。ワントップの選手が決めれなくても、2列目にも得点力の高い選手が揃っているのが要因だ。

 三好選手の2ゴールも凄かったが、中島選手の存在感はウルグアイ守備陣を警戒させていた。
 おそらく2018年10月に日本で開催された国際親善試合で中島選手のインパクトが大きかったのだろう。

 中島選手がドリブルを開始するとすぐに1人がチェックにきて、結果として2,3人で囲んでドリブルでの突破を困難にさせていた。イタリア1部リーグ、ユベントスに所属するベンタンクール選手、カセレス選手に囲まれたら、単独での突破は難しい…。

 今大会ここまで中島選手のドリブルからゴールが生まれているわけではないし、ボールを奪われてカウンターを受けるシーンが多いように感じる。
 しかし、中島選手のドリブルから日本の攻撃のスイッチが入るので、どんどんチャレンジしてほしい。
ただボールを回すだけの怖さのない攻撃を見たくないからだ。

 ディフェンス陣も川島選手の影響もあって、点を奪われたあとでも動揺する場面は少なかったように感じる。チリ戦に続いて先発となった植田選手と冨安選手だが、2人のセンターバックはこのチームには欠かせないだろう。

 それだけ守備に安定感があること。ウルグアイのスアレス選手、カバーニ選手の強力2トップを相手にしても流れの中で失点しなかったのは評価したい。

 VARでPKになったり、コーナーキックから同点ゴールを奪われるなどあったが、2対2で迎えた後半残り15分、ウルグアイの猛攻を耐えたことは自信に繋がるのではないだろうか。

 またベンチワークも良かった。
 守備に追われる時間帯に、2枚目のカードを切って個で違いの出せる久保選手を投入。最後の交代枠で長身ディフェンダーの立田選手を入れて守備を固める。ウルグアイを相手に最後まで勝つための戦う姿勢は見せてくれた。

 問題点を挙げるなら、柴崎選手とパートナーを組む選手の人材不足だろう。
 この試合は板倉選手が起用されたが、今冬に所属元であるイングランド1部のマンチェスター・シティからオランダ1部のフローニンゲンにレンタル移籍しているが、リーグ戦を出番なしに終えているのも影響したのか、試合勘が不足しているようなプレーに思えた。

 最も気になったプレーはパスミスの多さ。
 パスの長さが短くなったり、イージーなパスミスが目立った。

 中央でプレーするので360度の視野が求められるため、やることが多いポジションではあるが、ミスの多さにつながった原因が、ウルグアイのプレッシャーからなのか、単なる技術不足なのか。

 森保監督は現役時代、ボランチでプレーしていたので、この辺りをどのように修正してくるか、グループリーグ最終戦のエクアドル戦で注視したいと考えている。

 最後に、少し気の早い話なのだが、東京オリンピックのオーバーエイジ枠を想定すると、フォワード、ボランチ、ゴールキーパーのポジションで使用するのがベストだろう。

 岡崎選手、柴崎選手、川島選手が同時にピッチに入ったことでセンターラインがしっかりしたこともあって、チリ戦のような不安定さがなかった。経験豊富なベテランの重要性も改めて実感した。

 サッカーに年齢は関係ない。
 代表チームの平均年齢、最年少記録などを取り上げる不毛な議論がなくなることを祈っている。

ABOUTこの記事をかいた人

FOOTBALL NOTE編集長。1983年6月13日生まれ。岡山県出身。フットボールをテーマにした読者の知的好奇心を刺激するコンテンツ作りに着手し「FOOTBALL NOTE」を立ち上げる。コンセプトは「世界のフットボール情報がここにある」※お問い合わせはコチラからどうぞ