日本代表:Road to カタール(23)国際親善試合/パラグアイ戦[2019.09.05]

 2022カタールW杯アジア2次予選の初戦、アウェイでのミャンマー戦を9月10日に控えた日本代表は、ホームでパラグアイ代表と国際親善試合を行った。

◆招集メンバー

パラグアイ代表と対戦する日本代表メンバーリストに、ユニフォームの背番号が決定。
※選手名敬称略。

[GK]

1.川島永嗣(ストラスブール/フランス)
12.権田修一(ポルティモネンセ/ポルトガル)
23.シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)

[DF]

5.長友佑都(ガラタサライ/トルコ)
22.吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
19.酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
2.植田直通(セルクル・ブルージュ/ベルギー)
3.安西幸輝(ポルティモネンセ/ポルトガル)
4.畠中槙之輔(横浜F・マリノス)
16.冨安健洋(ボローニャ/イタリア)

[MF]

8.原口元気(ハノーファー/ドイツ)
7.柴崎岳 (デポルティボ・ラ・コルーニャ/スペイン)
6.遠藤航 (シュトゥットガルト/ドイツ)
14.伊東純也(ヘンク/ベルギー)
13.橋本拳人(FC東京)
10.中島翔哉(ポルト/ポルトガル)
9.南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)
20.板倉滉 (フローニンゲン/オランダ)
21.堂安律 (PSV/オランダ)
17.久保建英(マジョルカ/スペイン)

[FW]

11.永井謙佑(FC東京)
15.大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)
18.鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)

マッチレビュー

日本代表 2-0 パラグアイ代表

<スタジアム/現地情報>
スタジアム:県立カシマサッカースタジアム
観客数  :29,071人
天候   :晴れ
気温   :25.6℃
湿度   :84%

日本代表のフォーメーション

()内は交代出場した選手

フォーメーション:4-2-3-1
===================

        大迫勇也
       (永井謙佑)

 中島翔哉   南野拓実   堂安律
(原口元気)        (久保建英)

     柴崎岳   橋本拳人
     (板倉滉)

長友佑都 吉田麻也 冨安健洋 酒井宏樹
(安西幸輝)          (植田直通)
        権田修一

===================

【得点者】

前半23分;大迫勇也
前半30分;南野拓実

【日本代表スタッツ】

ボール支配率 :50%
シュート数  :20本
枠内シュート : 9本
パス成功率  :82%(530本)
オフサイド  : 1回
フリーキック :18本
コーナーキック: 4本

【編集長の考察】

 前半は完全に日本のペースだった。
 パラグアイも日本の縦パスに早めにプレスに行ってからカウンターといった狙いは見えたけど、相手の戦術を逆手に取った日本が圧倒していた。

 大迫選手の先制点は、調子の良さを体現しているようだった。
 長友選手からのセンタリングは、パラグアイディフェンダーに当たってイレギュラーになるも左足でしっかり合わせて決めきった!

 南野選手の追加点は奪った時間帯も良かった。
 それまでの崩しも、空いたスペースとピッチをワイドに使った攻撃で、パラグアイにボールの取りどころを与えず、酒井選手の折り返しのセンタリングが入った瞬間、ゴールが決まったようなものだった。

 それ以上に長友選手、酒井選手の両サイドバックのここぞという時の攻撃参加が、日本の攻撃に厚みを生み出していた。

 後半はパラグアイが2トップにしていたこともあり、一気に攻勢を強めてくるかと思った。

 発端は、前半終了間際に中島選手が見せたリフティングドリブル。
 日本が2点リードしている時間帯だったこともあり、このプレーに対してパラグアイの選手達は自分達が舐められていると捉えらえ、報復行為として中島選手に激しいタックルをお見舞いした。
 南米の選手はこういったプレーを嫌う傾向にある。

 しかし、後半立ち上がりの時間帯で日本がが流れを渡さなかったので、パラグアイは成す術を失ってしまった。日本の堅い守備を前に、1度火が付いたかように思えた気力も時間とともに失っていたようだ。
 それだけ全体を通して日本が試合巧者だった。

◆攻撃の引き出しが増えた

 選手自身の成長なのか?それともチーム戦術なのか?

 特に中島選手のボールの受け方がいつもと違う印象だった。
 これまでは、ボールを持ったら常にドリブルで仕掛けていくイメージだったが、マンマークまたは2枚で抑えに来られる時は、ワンタッチで逃げて自分の後ろに大きなスペースを作って、長友選手がオーバーラップして攻撃参加しやすい状況を作っていた。

 パラグアイがマンツーマン気味に来ることが事前のスカウティングで分かっていたとして、全体的にワンタッチでのプレーが多かったので、それ用の対策だった可能性もある。

 自分たちのサッカーではなく、相手に合わせた変幻自在なサッカーができるようになったのなら、日本代表はまだまだ強くなれると感じた。

◆守備の新たなオプション

 後半から右サイドバックに冨安選手が入った。
 所属クラブのボローニャでやっているポジションなので違和感なくプレーしていたように思う。

 おそらく酒井選手のようなサイドバックとしてのプレー像を求めているわけではない。試合終盤に失点しないように守り切るための新たなオプションのように考えている。

 現状4バックが基本路線だと考えるが、試合終盤に変則的3バックで守り切るプランも、日本代表が成長するためには必要だ。

◆W杯アジア2次予選に向けて

 久保選手、板倉選手とコパアメリカを経験した若い世代も出場し、世代交代は少しずつ進んでいるように感じる。
 W杯予選を勝ち抜くためには、新戦力の台頭が必要不可欠だ。長く代表を離れているベテラン選手の経験が必要になる時もある。

 パラグアイ戦のスタメンを見て、森保体制になって上手くいっていた時のイケイケどんどんの展開になるかと思えば、試合が始まって蓋を開けてみると、新しい日本代表のカタチが少しだけ垣間見えた。

 アジアカップ準優勝、コパアメリカグループリーグ敗退。
 親善試合では味わえない公式戦の苦い経験を通して、日本代表は少しずつではあるが確実に進化している。

 W杯アジア予選を勝ち進んでいくことによって、日本代表の新たな引き出しが試合を通して見れるかもしれない。

ABOUTこの記事をかいた人

FOOTBALL NOTE編集長。1983年6月13日生まれ。岡山県出身。フットボールをテーマにした読者の知的好奇心を刺激するコンテンツ作りに着手し「FOOTBALL NOTE」を立ち上げる。コンセプトは「世界のフットボール情報がここにある」※お問い合わせはコチラからどうぞ