日本代表:Road to カタール(26)W杯アジア2次予選/モンゴル戦マッチレポート

 2022カタールW杯2次予選の2戦目、ホームで行われたモンゴル戦。
 結果だけ見れば完勝だったが、プレー内容やベンチワークについて振り返りたい。

マッチレビュー

日本代表 6-0 モンゴル代表

日本代表のフォーメーション

()内は交代出場した選手

フォーメーション:4-2-3-1
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        永井謙佑
       (原口元気)

 中島翔哉   南野拓実   伊東純也
       (鎌田大地) 

     柴崎岳   遠藤航

長友佑都 吉田麻也 冨安健洋 酒井宏樹
               (安西幸輝)

        権田修一

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【得点者】

前半22分;南野拓実
前半29分;吉田麻也
前半33分;長友佑都
前半40分;永井謙佑
後半11分;遠藤航
後半37分;鎌田大地

【日本代表スタッツ】

ボール支配率 :72%
シュート数  :41本
枠内シュート :13本
パス成功率  :86%(696本)
オフサイド  : 2回
フリーキック :10本
コーナーキック:17本

<スタジアム/現地情報>
スタジアム:埼玉スタジアム2002
観客数  :43,122人
天候   :曇り時々雨
気温   :22.0℃
湿度   :64%

【編集長の考察】

 怪我の大迫選手に代わって、ワントップに入ったのは永井選手。
 ミャンマー戦からは、堂安選手に代わって伊東選手。橋本選手に代わって遠藤選手が起用された。

 伊東選手と遠藤選手の起用については、少し予想外だった。
 2列目の中盤は、中島選手、南野選手、堂安選手がほぼ固定となっていたし、遠藤選手は今季から所属しているドイツ2部のシュトゥットガルトで出場機会に恵まれていない。

 しかしこの2人の先発起用が、引いて守ってくる相手をどのように攻略するか?の回答を見ているようだった。

 引いて守るとなると、どうしても真ん中を固める傾向にある。
 それに対して日本はサイドで高い位置を取り、ボールを保持せず動かしながら少ないタッチ数で縦に速いプレーを心掛けていたように思う。

 この攻撃をするために欠かせないキーマンとなったのが伊東選手だ。
 伊東選手のスピードを活かした縦への突破で、右サイドを完全に制圧していた。縦への突破を警戒され出した後半からは中に切れ込んで、相手ディフェンス陣をを困惑させるなど、ほぼ無双状態だった。

 堂安選手なら右サイドの位置からカットインして中に切れ込むプレーを得意としているため、真ん中を固められると厳しくなる。縦への突破もあるが、伊東選手と比較するとスピード面で差が出てしまう。
 堂安選手が活きるためにはワントップとの連携が重要になるが、大迫選手は欠場ということで、戦術的な理由としてベンチで試合を見守ることになったのだろう。

 さらに、モンゴルはフィジカルの強さを活かした守備の仕方をしていたので、ボールを持つタイプの選手がボールの取りどころとして狙われるリスク、または接触プレーによる負傷のリスクを避けたのではないだろうか。

 次に遠藤選手をボランチで起用したことについて。
 遠藤選手はボール奪取型のプレーヤーと見ているので、セカンドボールを奪いに行くことで、モンゴルのカウンターを未然に防ぐことに成功していた。

 ポストプレーヤータイプの選手がいないので、前線でボールが収まるポイントがない。
 守備を固めた相手に、前線でボールロストする可能性は高く、またフィジカルで圧倒できる選手はベンチを探してもいないので、セカンドボールをマイボールにすることは、試合を優位に進めるためには必要不可欠だった。

 ミャンマー戦に出場した橋本選手は対人型のプレーヤーと見ているので、中盤でのボールの奪い合いなら強さを発揮する。

 だが、この試合求められていたことは、相手自陣でボールを奪うこと。セカンドボールを拾ってマイボールにすることのように見えたので、遠藤選手の方が適任だったのではないだろうか。

 結果として、森保采配がズバリ的中した。
 攻撃面では伊東選手が3アシストと、MOM級の活躍。守備面では遠藤選手が高い位置でボールを奪えたことで、モンゴルのカウンターを封じていた。

 ベンチワークも良かった。

 怪我をした酒井選手に代えて安西選手を投入し、W杯予選を経験させる。南野選手に代えて鎌田選手を投入して試すことができた。最後の交代カードで経験豊富な原口選手を投入し、大量リードの中でも試合をしっかり終わらせることができた。

 ただ、後半終了間際に冨安選手が左足太ももを痛めてしまい、プレー続行不可能に。既に交代枠を使い切っていたこともあり、残り数分を10人で戦うことになったが、突然のアクシデントに対応するベンチワークも今後求められることになるだろう。

 ひとつ付け加えておきたいのだが『国内組をもっと招集してほしい』という意見も出ているが、文句を言うなら代表チームではなくJリーグ側だ。

 国際Aマッチデーというのに、Jリーグがルヴァンカップ準決勝の日程を組んでいる時点で、代表戦はどうぞ海外組中心でやってくださいと言っているようなもの。

 今年のルヴァンカップ、準決勝に残っているクラブは、鹿島、川崎、G大阪、札幌。この4チームに所属している代表クラスの選手が選ばれていない理由を察してほしい。

 浦和はこれまでJリーグとACLの過密日程を考慮されたと推測すると、国内組はFC東京と横浜F・マリノス所属の選手しか招集されていない点については、納得していただけるだろう。

 次戦は10月15日に、アウェイでタジキスタンと対戦する。
 ホームのようにはいかないけど、どんな形であれ勝ち点3獲得は至上命題だ。

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FOOTBALL NOTE編集長。1983年6月13日生まれ。岡山県出身。フットボールをテーマにした読者の知的好奇心を刺激するコンテンツ作りに着手し「FOOTBALL NOTE」を立ち上げる。コンセプトは「世界のフットボール情報がここにある」※お問い合わせはコチラからどうぞ