日本代表:EAFF E-1サッカー選手権2019(3)香港戦

 初戦の中国戦を2対1で勝利した日本代表。2戦目は香港代表と対戦する。
 スタメンは中国戦から11人入れ替えたフレッシュな布陣となった。

◆マッチレビュー

日本代表 5-0 香港代表

日本代表先発フォーメーション

()内は交代出場した選手

フォーメーション:3-4-2-1
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       小川航基
       (上田綺世)

    田川亨介  仲川輝人

 菅大輝          相馬勇紀

     田中碧  大島僚太
    (畠中槙之輔)

  古賀太陽  田中駿汰  渡辺剛

        大迫敬介

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【得点者】

前半 8分;菅大輝
前半14分;田川亨介
前半26分;小川航基
前半45+1;小川航基
後半13分;小川航基

【日本代表スタッツ】

ボール支配率 :68%
シュート数  :16本
枠内シュート : 7本
パス成功率  :89%(809本)
オフサイド  : 1回
フリーキック : 7本
コーナーキック:12本

【スタジアム/現地情報】

スタジアム:釜山九徳スタジアム
観客数  :不明
天候   :晴れ
気温   :6.0℃
湿度   :44%

◆編集長の考察

 小川航基選手の代表デビュー戦でのハットトリックが大きく印象に残った試合だった。
 ゴールラッシュは素晴らしいのだが、相手が香港代表ということで手放しでは喜べない。次の韓国戦が本当に重要な一戦になる。

チームとしての成熟度

 中国戦から中3日。短い準備時間を使ってチームとしての戦い方は成熟度を増していた。

 中国戦では守備の落ち着きやパスの精度、オフザボールの動きなど気になる部分は多かったが、香港戦ではそこまで気になる部分は無かった。

 1つ不安視していたのは即席となった3バックの構成。
 前半の立ち上がりに危ない場面があったが無失点で乗り切ったことで少しは落ち着いたように見えた。さらに前半で4点入ったことで守備はカウンターを注意することと、9番のサンドロ選手のポストプレーを気をつけておけば香港の攻撃に脅威を感じることはなかった。

 先制点、追加点を奪った時間も理想的で、3点目を取った前半26分の段階で実質勝負についていたかもしれない。
 後半開始から2人選手を交代してきた香港に対して、得点が生まれやすい時間帯をバタバタすることもなく無難に落ち着いて対処していた。

 両ウィングバックが高い位置を取っていたこともあり攻撃に圧力はあった。ウィングバックが上がって出来たウラのスペースには3バックの両サイドがしっかりケアしていたし、状況によっては両ウィングバックが下がって守備出来ていたので、チームとして戦う土台がある程度出来たと見ている。

 2列目にはタレントが多いのでつい2シャドーの選手に注目してしまうが、森保監督の3-4-2-1でカギを握るプレーヤーはウィングバック+3バックの両サイドかもしれない。

別格だった大島僚太

 怪我さえなければフル代表常連の選手だと改めて感じた。
 長短を織り交ぜたパスでリズムを作るプレーは、遠藤保仁選手を彷彿させピッチ上で規格外の存在感を放っていた。

 1番印象的だったプレーは、香港がディフェンスラインを上げようとしている際に、中盤の底からウラのスペースにロングボールを入れていたこと。

 日本の2シャドー、仲川選手と田川選手がそのスペースを狙っていたので、香港のディフェンス陣は必然とケアすることになる。結果的に香港の中盤が間延びして、日本がボールを持つ時間も増え主導権を完全に握っていた。

 ボランチでコンビを組んだのが所属する川崎フロンターレのチームメイト田中碧選手だったのも功を奏した。お互いのプレースタイルを熟知しているので、連携面は何も問題なかった。

 大島選手が怪我無くコンスタントに出場できるようになれば、パサータイプのボランチが不足している現代表にとって、カタールW杯アジア予選を勝ち抜くための救世主になるだろう。

韓国戦に向けて最良の選択を

 2試合を通じて、コンディションの良い選手、チームコンセプトを理解している選手をチームとして把握できているはずだ。

 試合日程を考慮すると中国戦に先発出場したイレブンがそのまま韓国戦に出場しても驚きはないが、香港戦でアピールに成功した選手を融合させることでもう1段階上のレベルの日本代表が完成すると見ている。

【韓国戦:編集長の予想スタメン】
フォーメーション:3-4-2-1
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        小川航基

     森島司   鈴木武蔵

 遠藤渓太          相馬勇紀

    井手口陽介  大島僚太

  佐々木翔  畠中槙之輔  三浦弦太

        中村航輔

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 ゴールキーパーとディフェンスラインは初戦の中国戦がベースになるだろう。

 変更があるとすれば、3バックの配置。香港戦で畠中選手を途中投入し3バックの中央でプレーさせたことに何か意図があったと勘繰ってしまう。

 ダブルボランチは大島選手と井手口選手で問題ないと思う。韓国を相手に中盤を支配して主導権を握るためには、この2人以外考えられない。

 ウィングバックは左は遠藤選手、右は香港戦で存在感を放った相馬選手。両ウィングバックが高い位置を取れれば、韓国のサイド攻撃を封じることもできる。サイドのポジション取りにも注目だ。

 2シャドーは鈴木選手、森島選手の中国戦の並びのまま。森島選手のゲームメイクに、鈴木選手のウラへ抜けるスピードで韓国守備陣を翻弄したい。

 ワントップは香港戦でハットトリックを達成した小川選手。ストライカーとして最高の結果を出し、乗りに乗っている選手を起用するのは当然だとして、香港戦ではポストプレーも上手くハマっていて2シャドーの良さを引き出していたのも、ワントップとしては重要なポイントだ。

 12月18日(水)に香港戦から中3日で行われる韓国戦。韓国に負ければ2連勝は無かったものと一緒だ。

 3連勝して東アジアのタイトルを獲得するのは当然だが、日本開催となった前回大会、1対4で大敗したリベンジを敵地韓国で果たさなければならない。

ABOUTこの記事をかいた人

FOOTBALL NOTE編集長。1983年6月13日生まれ。岡山県出身。フットボールをテーマにした読者の知的好奇心を刺激するコンテンツ作りに着手し「FOOTBALL NOTE」を立ち上げる。コンセプトは「世界のフットボール情報がここにある」※お問い合わせはコチラからどうぞ