サッカーU-23日本代表/Road to 東京(4)U-22ジャマイカ代表戦

 U-22日本代表は、12月28日(土)にトランスコスモススタジアム長崎でU-22ジャマイカ代表と国際親善試合を行った。
 菅大輝選手が先日行われたE-1選手権に追加招集されたこともあり、この試合は不参加となった。併せて追加メンバー5名が発表され、U-22ジャマイカ戦に挑む。

招集メンバー

※選手名敬称略。

[GK]

山口瑠偉      (エストレマドゥーラ/スペイン)
谷晃生       (ガンバ大阪)
小久保玲央ブライアン(ベンフィカU23/ポルトガル)

[DF]

中山雄太(ズウォレ/オランダ)
岩田智輝(大分トリニータ)
大南拓磨(ジュビロ磐田)
岡崎慎 (FC東京)
瀬古歩夢(セレッソ大阪)

[MF]

長沼洋一(愛媛FC)
三苫薫 (筑波大学)
旗手怜央(順天堂大学)
高宇洋 (レノファ山口)
岩崎悠人(北海道コンサドーレ札幌)
松本泰志(サンフレッチェ広島)
菅大輝 (北海道コンサドーレ札幌)
安部裕葵(バルセロナB/スペイン)
東俊希 (サンフレッチェ広島)

[FW]

前田大然(マリティモ/ポルトガル)
一美和成(京都サンガ)

【追加招集】
小林友希(FC町田ゼルビア)
杉岡大暉(湘南ベルマーレ)
福田湧矢(ガンバ大阪)
鈴木冬一(湘南ベルマーレ)
松岡大起(サガン鳥栖)

【不参加】
菅大輝 (北海道コンサドーレ札幌)

マッチレビュー

U-22日本代表 9-0 U-22ジャマイカ代表

<スタジアム/現地情報>
スタジアム:トランスコスモススタジアム長崎
観客数  :16,495人
天候   :晴れ
気温   :6.0℃
湿度   :78%

日本代表のフォーメーション

()内は交代出場した選手

フォーメーション:3-4-2-1
===================

        前田大然
       (一美和成)

    安部裕葵   旗手怜央
    (三苫薫)   (岩崎悠人)

東俊希           長沼洋一
(鈴木冬一)

    松本泰志    中山雄太
    (松岡大起)

  瀬古歩夢   岡崎慎   岩田智輝
        (高宇洋)

        山口瑠偉

===================

【日本代表:得点者】

前半 5分;中山雄太
前半16分;旗手怜央
前半17分;前田大然
前半19分;旗手怜央
前半28分;安部裕葵(PK)
後半 6分;東俊希
後半37分;一美和成
後半43分;三苫薫
後半45+5;岩崎悠人(PK)

【日本代表スタッツ】

ボール支配率 :65%
シュート数  :30本
枠内シュート :15本
パス成功率  :86%(656本)
オフサイド  : 2回
フリーキック :10本
コーナーキック:10本

【編集長の考察】

 9対0で大勝。
 前半の30分で5点を奪ったことで、実質的に評価できる部分はここまでになってしまった。

 大量得点になるとどうしても残り時間を「ただやり過ごす」だけになってしまう。日本とジャマイカの力の差も大きかった。

3-4-2-1の約束事

 それでも森保監督が3バックでトライしたことは見えてきた。
 まずは前線からのプレスは必要不可欠だ。前田選手、旗手選手のプレッシングが効果的だったので、ジャマイカの守備陣が混乱し大量得点のきっかけになった。

 次に、両ウィングバックの位置取り。
 高い位置を取れれば、攻撃の枚数が増えるので良い攻撃につながる。

 サイドが高い位置をとればそれだけウラのスペースを狙われるリスクは増えるが、3バックにして失点がここ4試合で2失点と、ウィングバックと3バックの連携は取れていると見て良いだろう。

 ピッチをワイドに使えれば相手もボールの取りどころが難しくなる。先日行われたE-1でも、良かった試合は相手に限らずこの2点のプレーはチームとしては出来ていた。

E-1の時と比較する

 3-4-2-1の肝は、ウィングバックでプレーする選手の質。タレントも多く有望な人材が豊富なツーシャドーよりも重要かもしれない。

 ウィングバックが高い位置を取り、そこから攻撃に繋がると得点は増えるのはE-1でも同じ。ただ格下相手だと大量点が取れるが、機能しなかった韓国には通用しなかった。

 ジャマイカ戦は前線からのプレスがハマって主導権が握れた。韓国戦では同じことでやられた。メンバーや対戦相手は異なるが、森保監督がE-1で得た形が見れたのではないかと想像する。

 前線からのハイプレス、ウィングバックの運動量…この年代だと試合を通して走れない選手はサバイバルから脱落するだろう。

本当のサバイバル

 2020年1月からタイで開催されるU-23アジア選手権が始まる。
 本大会は東京五輪出場権をかけたアジア予選も兼ねているが、日本は開催国枠での出場が決まっており、実質的には東京五輪メンバー入りを賭けた公式戦でのサバイバルマッチといった位置付けとなる。

 日本はグループリーグで、サウジアラビア、シリア、カタールと対戦することになっている。メンバー選考をする上では対戦国には恵まれた。

試合スケジュールは下記の通りとなっている。
1月 9日(木)U-23サウジアラビア代表
1月12日(日)U-23シリア代表
1月15日(水)U-23カタール代表