日本代表:Road to カタール(34)国際親善試合/コートジボワール代表

FWの大迫勇也選手が所属チームとの兼ね合いでカメルーン戦を終えて代表から離脱した。代表メンバーに選出されていた岡崎慎司選手も怪我で辞退しており、FW登録の選手は鈴木武蔵選手のみ。

ポストプレーヤーの大迫選手とは違い、鈴木選手はウラのスペースに走り込むタイプなので、ワントップより2トップの方が活きる可能性はあるが、森保ジャパン発足時からの課題である大迫選手不在時のワントップ問題に終止符を打てるかどうかは、ゴールという明確な結果次第だ。

◆招集メンバー+背番号

※選手名敬称略。

[GK]

1.川島永嗣(ストラスブール/フランス)
12.権田修一(ポルティモネンセ/ポルトガル)
23.シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)

[DF]

22.吉田麻也(サンプドリア/イタリア)
19.酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
3.室屋成(ハノーファー/ドイツ2部)
2.植田直通(セルクル・ブルージュ/ベルギー)
20.安西幸輝(ポルティモネンセ/ポルトガル)
13.板倉滉 (フローニンゲン/オランダ)
16.冨安健洋(ボローニャ/イタリア)
21.菅原由勢(AZ/オランダ)

[MF]

8.原口元気(ハノーファー/ドイツ2部)
7.柴崎岳 (レガネス/スペイン2部)
6.遠藤航 (シュトゥットガルト/ドイツ)
14.伊東純也(ヘンク/ベルギー)
10.南野拓実(リバプール/イングランド)
9.鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)
4.中山雄太(ズウォレ/オランダ)
25.三好好児(アントワープ/ベルギー)
11.堂安律 (ビーレフェルト/ドイツ)
17.久保建英(ビジャレアル/スペイン)

[FW]

24.鈴木武蔵(ベールスホット/ベルギー)

【代表離脱】

15.大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)※所属クラブ事情

【招集辞退】

岡崎慎司(ウエスカ/スペイン) ※怪我
長友佑都(マルセイユ/フランス)※コンディション不良

マッチレビュー

日本代表 1-0 コートジボワール代表

日本代表スターティングイレブン

【フォーメーション:4-2-3-1】

()内は交代出場した選手
===================

        鈴木武蔵
       (原口元気)

 久保建英   鎌田大地   伊東純也
 (南野拓実)         (堂安律)

     柴崎岳   遠藤航

中山雄太 冨安健洋 吉田麻也 室屋成
               (植田直通)

     シュミット・ダニエル

===================

【得点者】

後半45分+1;植田直通

【日本代表スタッツ】

ボール支配率 :47%
シュート数  :12本
枠内シュート : 5本
パス成功率  :80%(482本)
オフサイド  : 3回
フリーキック :16本
コーナーキック: 5本

【スタジアム/現地情報】

スタジアム:スタディオン・ハルヘンワールト(ユトレヒト)
天候   :曇り
気温   :17.1℃
湿度   :46%

【編集長の考察】

カメルーン戦からスタメンを7人入れ替て臨んだコートジボワール代表との一戦。
まず攻撃の部分を注目していたが、全体的に間延びしていた印象で、選手同士の距離も遠かったと感じる。攻撃に移った時もサポートが遅いからコートジボワールにとっても守りやすかったように思う。

またバイタルエリアで焦って自ら選択肢を狭めてしまいミスを連発するところはまだ修正できていなかったように思う。ミスからボールを奪われカウンターを受けるシーンも目立った。

無失点で切り抜けれたから良かったではなく、最後をシュートで終わせるようにしないと大事な試合で痛恨の失点につながり兼ねないので修正は必要だ。

選手を入れ替えただけでは、攻撃に変化は見られなかった。
大迫選手の離脱もありを受けてこの試合でワントップで先発した鈴木武蔵選手だったが後半28分に交代。チャンスが無かったわけではないが結果を残そうとし過ぎて、自分の得意なプレーを優先しチームから必要とされているプレーが出来ていたかどうかを問えば厳しめの採点になってしまう。

2列目の構成も普段とは違う形だったが機能していたとは思えない。日本の中盤、特に2列目はポジション争いが激しいが、誰が出ても決定的な違いを見せれる選手は少なかった。2試合を通じて印象に残ったのは南野選手と原口選手だけだった。スピードに乗って仕掛けた時という条件をつければ伊東選手も違いを作れていた選手の1人だ。

スコアレスのまま試合が進んでいったので、三好選手の途中出場に期待していたのだが叶わなかった。
確かに所属チームでは前節久しぶりにフル出場したばかりで、コンディション面で不安があったかもしれないが、個人でドリブルで打開できるシーンがあまりなかったので、次の代表戦では右サイドのレギュラーを掴んでほしいと願っている。

守備では吉田選手と冨安選手の鉄壁のセンターバックコンビが圧倒的な安定感をもたらせていた。ボランチに入った遠藤選手が中盤の底でバランスを取っている時間帯は、ゴールを奪われる心配はないと安心して見れた。

所属チームのフローニンゲンでセンターバックとしてスタメンに定着している板倉選手といえど、吉田選手と冨安選手に割って入るのはなかなか難しかったように思える。

少し気になったのはこの試合は左サイドバックに入った中山選手。長友佑都選手がコンディション不良で代表不参加となった影響もあって任されることになったが、攻撃の面では物足りない部分も多かった。

左MFで先発した久保選手が前線で孤立する場面も多く、相手ディフェンダー2枚に囲まれた状態でドリブルで仕掛けるしかプレーの選択肢がなかったのは中山選手のサポートが足りなかったからように見えた。それでも左サイドから崩せた時間帯は久保選手との連携からゴールに向かうシーンもあったので次の代表戦でも期待したい。

左利きの左サイドバックで上背もあるプレイヤー。ボランチ、サイドバック、センターバックと守備のポリバレントとして活躍できるようになればフル代表の常連になる日も近いだろう。

後半44分に室屋選手に代わって植田選手が投入された。短い時間だったが後ろ4枚が180cm以上の選手で構成され、チームとしては相手のパワープレー対策を取り試合を締め括ろうとした。

そんな中セットプレーから待望の先制点が生まれる。
キッカーの柴崎選手からのボールも良かったが、植田選手のポジショニングもさすがだった。嬉しい誤算ではあったが、このゴールが同点で迎えた試合終盤で切る交代カードのオプションが1つ出来たようにも思う。

2試合を通じて、1勝1分とオランダ遠征はまずまずの結果で終えることができた。オール海外組の編成になったとはいえ問題は山積みだ。

攻撃面では中島翔哉選手の不在の大きさを痛感させられた。

守備面ではGKの権田選手とシュミット選手が所属クラブでの出場機会に恵まれていないこと。
この2試合はディフェンス陣を含めてなんとか無失点で踏ん張った形だが、これ以上試合から離れてしまうと今後のパフォーマンスに影響が出てくるだろう。

現在の社会状況では、代表戦が開催されるだけでもありがたいことだ。それでも次回開催の代表戦に向けて選手達は所属クラブでのポジション争いに勝ち、1人でも多くスタメンでプレーできることを願う。

ABOUTこの記事をかいた人

FOOTBALL NOTE編集長。1983年6月13日生まれ。岡山県出身。フットボールをテーマにした読者の知的好奇心を刺激するコンテンツ作りに着手し「FOOTBALL NOTE」を立ち上げる。コンセプトは「世界のフットボール情報がここにある」※お問い合わせはコチラからどうぞ