日本代表:Road to カタール(35)国際親善試合/オーストリア遠征メンバー発表

10月のオランダ遠征に続き、11月はオーストリアでパナマ代表、メキシコ代表と国際親善試合が行われることになった。

現在の社会状況を考えると人の移動が難しい中、主力に欧州組が多い現状でヨーロッパで行われる代表戦は、不幸中の幸いといっても過言ではない。

個人的には日本で国際親善試合を行うより、今後もヨーロッパでの代表戦を希望する。
10月のカメルーン代表、コートジボワール代表戦を見ていて思ったのが、久しぶりの代表戦ということで、チームとしての連携はイマイチなところも目立ったが選手のコンディションは良さそうに見えた。

特にコートジボワール戦では、2014ブラジルW杯で決勝ゴールを決められたパルマのジェルヴィーニョ選手をはじめ、アーセナルのぺぺ選手、トッテナムのオーリエ選手、ACミランのケシエ選手と主力クラスがスタメンに並んだ。ヨーロッパのシーズン中にこのメンツが日本開催の親善試合で揃ったかといえば難しかっただろう。

日本代表メンバーが発表されたがヨーロッパで再び感染拡大の傾向になっており、あとは試合が無事開催されることを願うばかりである。

◆招集メンバー(24名)

※選手名敬称略。

[GK]

川島永嗣(ストラスブール/フランス)
権田修一(ポルティモネンセ/ポルトガル)
シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)

[DF]

長友佑都(マルセイユ/フランス)
吉田麻也(サンプドリア/イタリア)
酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
植田直通(セルクル・ブルージュ/ベルギー)
室屋成 (ハノーファー/ドイツ2部)
冨安健洋(ボローニャ/イタリア)
板倉滉 (フローニンゲン/オランダ)
菅原由勢(AZ/オランダ)

[MF]

原口元気(ハノーファー/ドイツ2部)
柴崎岳 (レガネス/スペイン2部)
遠藤航 (シュトゥットガルト/ドイツ)
伊東純也(ヘンク/ベルギー)
橋本拳人(ロストフ/ロシア)
南野拓実(リバプール/イングランド)
鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)
中山雄太(ズウォレ/オランダ)
堂安律 (ビーレフェルト/ドイツ)
三好康児(アントワープ/ベルギー)
久保建英(ビジャレアル/スペイン)

[FW]

鈴木武蔵(ベールスホット/ベルギー)
浅野拓磨(パルチザン/セルビア)

【編集長の考察】

10月のオランダ遠征にも招集されていたが、コンディション不良のため辞退していた長友選手が復帰。オランダへの入国制限もあり招集を見送られた浅野選手、橋本選手が招集された。

しかし、オーストリア遠征の日本代表24名が発表された後、堂安選手の所属するドイツ・ビーレフェルトが選手派遣を拒否する発表をした。

FIFAの規定が変更され「感染リスクのあるエリアへは派遣義務はない」ことから、今回の決断に至ったわけだが、ビーレフェルトは堂安選手を含む5選手が対象になったようだ。

ドイツでは帰国後に5日間の隔離期間が定められているため、10月の代表戦ではブレーメンの大迫勇也選手は1試合のみの参加で代表離脱したこともあった。

不動のワントップである大迫選手は今回招集メンバーから外れた。
最近はチームでも目立った活躍が出来ず、負傷交代した試合もあったための招集見送りかと思ったがそういうわけではなかった。

ブレーメンの日本版公式ツイッターにはこのように記されている。

クラブ側は大迫選手だけではなく殆どの選手を代表チームに派遣しない意向であり、チェコ代表のパヴレンカ選手のみが、ライプツィヒで行われるドイツ戦に参加となるようだ。

今後も感染拡大が続くと、クラブ側が選手派遣に難色を示す出てくる可能性も否定できないが、パナマ戦、メキシコ戦の展望を考えていきたい。

チームのベースは成熟期へ

森保ジャパンになっても「4-2-3-1」の基本フォーメーションは変わらない。
メンバーが揃えば、W杯優勝経験のある国を除けば互角に戦えるところまでは来ているのではないだろうか。

だが今回は不動の1トップの大迫選手は招集不可能。2列目の右サイドでファーストチョイスだった堂安選手もクラブ事情で不参加となった。

こういう状況でスタメンに抜擢された選手が活躍することは少なくない。パナマ戦では結果を求めることも当然だが、新戦力の台頭にも注目したい。

予想フォーメーション:4-2-3-1

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        浅野拓磨

 原口元気   南野拓実   伊東純也

     柴崎岳   遠藤航

長友佑都 吉田麻也 冨安健洋 酒井宏樹

     シュミット・ダニエル

3バックの課題は両WB

先月のカメルーン戦の後半から採用された3バックは、守備に安定感をもたらしていた。
この時は3-4-2-1と前線が1トップ2シャドーの形だったが、今回の招集メンバーを見ると2トップもあるのではないかと予想する。

3バックの1番の課題はWB(ウィングバック)だ。
ヨーロッパのクラブチームでも3バックを導入しているチームも増えているので見慣れた形だが、日本代表で採用するとなるとWBに運動量が求められるので90分フル出場することが難しいのではないか。という疑問を持っている。

特に日本代表ではサイド攻撃がストロングポイントであり、前線の攻撃のサポートに行ったり、守備のために長い距離を走って自陣まで求められる必要が出てくる。

カメルーン戦を見ても、前半は2列目の左サイドでプレーしていた原口選手が後半から左WBに入ったが、運動量が持ち味の原口選手といえど試合終盤になるとガス欠で足が止まっていたようにも感じた。それだけWBに運動量が求められるということだ。

ディフェンスラインとボランチの連携でサイドのスペースをカバーするなど対策を取った上で、メキシコ代表の攻撃陣をどこまで抑え込めるのかは個人的には見てみたいところではある。

予想フォーメーション:3-4-1-2

===================

   浅野拓磨    鈴木武蔵

       南野拓実
       (鎌田大地)

 原口元気         伊東純也
(長友佑都)        (三好康児)

     柴崎岳   遠藤航
    (中山雄太) (橋本拳人)

  冨安健洋  吉田麻也  植田直通

     シュミット・ダニエル

真価が問われるメキシコ戦

今回のオーストリア遠征で最も大事な試合をメキシコ戦と位置付けているが、過去5回対戦し1勝4敗と大きく負け越している。

直近での対戦は2013年ブラジルで開催されたコンフェデレーションズ杯のグループリーグ最終戦以来の対戦となる。
当時ザッケローニ監督が指揮し歴代最強の日本代表チームと言われたが1対2で敗れ、3戦全敗でコンフェデ杯を去ることになった苦いシーンを思い出してしまう。

現在FIFAランキング11位の強豪で、アトレティコ・マドリードのエクトル・エレーラ選手、ウルヴァーハンプトンのラウール・ヒメネス選手も今回の代表に招集されている。

日本の守備陣がどこまでメキシコの攻撃を抑えることができるのか。イタリア、セリエAで守備の安定感が抜群に上がった吉田選手、冨安選手のプレーに注目したい。

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FOOTBALL NOTE編集長。1983年6月13日生まれ。岡山県出身。フットボールをテーマにした読者の知的好奇心を刺激するコンテンツ作りに着手し「FOOTBALL NOTE」を立ち上げる。コンセプトは「世界のフットボール情報がここにある」※お問い合わせはコチラからどうぞ