サッカーU-24日本代表/Road to 東京(14)国際親善試合/U-24ホンジュラス代表

仮想メキシコを想定して組まれたU-24ホンジュラス代表との国際親善試合。海外組はオフ明け、国内組はシーズン中だが、その中でもACL出場組は強行スケジュールということもありコンディションに差があった。

前半はチームとして機能するも後半から失速したように見えた試合だったが、ここを目標にしていないので、それほど大きな問題でもないと考える。
試合後のコメントを見ると監督も選手もある程度想定していた感じに捉えることが出来るので、初戦にはきっちり合わせてくるだろう。

前半より失速した後半と表現したが、本番に向けては良いシミュレーションになったのではないだろうか。
前半を2点リードして折り返し、ホンジュラスがメンバーを5人入れ替えて来ても後半立ち上がりの日本はそこまで悪くなかった。欲を言えば後半15分までにダメ押しの3点目が奪えれば理想的なゲーム展開だったかもしれないが、本大会で順調に進む試合は1つもない。

後半20分にオウンゴールで1点差に迫られてから難しい展開になったが、本番で想定されやすい場面だったと思う。結果的に同点ゴールを与えず、後半終了間際に追加点を奪うことが出来たので選手たちには及第点の評価が与えられるはずだ。

日本のベンチワークに目を向けると、2対1と1点リードとなった段階から交代カードを切ったのが15分後の後半15分。親善試合なので事前に交代は予定されていたはずだが動きが遅い印象はあった。一方ホンジュラスは1点差に迫った9分後の後半29分に最後の交代カードを切って同点狙いの戦いをしてきた。こちらの方がピッチ内の選手に対して残り時間をどう戦うのか伝わるので、日本より優れていた点だったと思う。

日本は1点リードのまま逃げ切るのか、それとも追加点を奪いに行くのか曖昧だった。重要な国際大会において、リードしていても後半残り15分で逆転される試合を何度も経験し歯痒い思いをしてきた歴史があるので、五輪本番までにベンチワークを含めて修正してもらいたい。

オリンピックで中南米チームはヨーロッパより強いイメージを持っている。仮想メキシコで行われたホンジュラス戦で感じたことはU-24メキシコ代表戦がグループでの大一番になると確信できたことだ。

マッチレビュー

U-24日本代表 3-1 U-24ホンジュラス代表

【得点者:日本代表】
前半13分;吉田麻也
前半40分;堂安律
後半40分;堂安律

U-24代表スターティングイレブン

【フォーメーション:4-2-3-1】

()内は交代出場した選手
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        林大地
       (前田大然)

  三好康児  久保建英   堂安律
       (相馬勇紀)

     田中碧    遠藤航
     (板倉滉)

中山雄太 冨安健洋 吉田麻也 酒井宏樹
(藤田譲瑠チマ)    (町田浩樹)(橋岡大樹)

        谷晃生

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日本代表スタッツ

ボール支配率 :59%
シュート数  :16本
枠内シュート : 5本
パス成功率  :83%(642本)
オフサイド  : 2回
フリーキック : 9本
コーナーキック: 9本

スタジアム/現地情報

スタジアム:ヨドコウ桜スタジアム
観客数  :4.063人
天候   :晴れ
気温   :26.5℃
湿度   :63%

本大会登録メンバー22名

※18名から22名に変更。ただ試合ごとに18名を選出する形式となる。

[GK]

1.大迫敬介(サンフレッチェ広島)
12.谷晃生 (湘南ベルマーレ)
22.鈴木彩艶(浦和レッズ)

[DF]

5.吉田麻也(サンプドリア/イタリア)※OA
2.酒井宏樹(マルセイユ/フランス) ※OA
4.板倉滉 (フローニンゲン/オランダ)
3.中山雄太(ズウォレ/オランダ)
13.旗手怜央(川崎フロンターレ)
14.冨安健洋(ボローニャ/イタリア)
15.橋岡大樹(シント・トロイデン/ベルギー)
20.町田浩樹(鹿島アントラーズ)
21.瀬古歩夢(セレッソ大阪)

[MF]

6.遠藤航 (シュトゥットガルト/ドイツ)※OA
16.相馬勇紀(名古屋グランパス)
8.三好康児(アントワープ/ベルギー)
11.三笘薫 (川崎フロンターレ)
10.堂安律 (ビーレフェルト/ドイツ)
17.田中碧 (川崎フロンターレ)
7.久保建英(ヘタフェ/スペイン)

[FW]

9.前田大然(横浜F・マリノス)
18.上田綺世(鹿島アントラーズ)
19.林大地 (サガン鳥栖)

今後の日程

国際親善試合

7月17日(土)U-24スペイン代表

本大会(グループリーグ)

7月22日(木)U-24南アフリカ代表
7月25日(日)U-24メキシコ代表
7月28日(水)U-24フランス代表

あとがき

練習パートナーとして参加している選手も5名ベンチ入りを果たした。

23.櫻川ソロモン(ジェフユナイテッド千葉)/ ポジション:FW
24.武田英寿(浦和レッズ)/ ポジション:MF
25.山本理仁(東京ヴェルディ)/ ポジション:MF
26.藤田譲瑠チマ(徳島ヴォルティス)/ ポジション:MF
28.鈴木海音(ジュビロ磐田)/ ポジション:DF

この試合ではベンチ外となった成岡輝瑠(清水エスパルス)選手を含めて6名の選手が大会本番前までU-24日本代表チームに合流することになっており、2024パリ五輪に向けて既に動き出している。