2023-2024シーズン夏の移籍市場が閉幕しました。今回も破格の移籍金に驚いたり、日本人選手の驚きの移籍があったりと市場が完全に閉まるまで何が起こるか全く予想できませんでした。
ヨーロッパのビッグクラブでプレーしていたスター選手達の多くが中東へ渡ってしまったのも時代の流れなのでしょうか。
それでもフットボールはヨーロッパを中心に回っています。
海外組日本人選手の移籍を中心に今夏の移籍市場についてまとめてみました。
目次
大型移籍成立
2023-2024シーズン、ヨーロッパの移籍市場で話題となった選手を掲載していますが、
日本円で100億円を超える大型移籍も近年では当たり前の金額になってきています。
モイセス・カイセド(エクアドル代表MF)
ブライトンからチェルシーへ移籍。
移籍金は推定1億1,500万ポンド(約212億円)
ジュード・ベリンガム(イングランド代表MF)
ドルトムントからレアル・マドリードへ移籍。
移籍金推定1億300万ユーロ(約154億円)
ハリー・ケイン(イングランド代表FW)
トッテナムからバイエルン・ミュンヘンへ移籍。
移籍金は推定1億ユーロ(約155億円)
ヨシュコ・グヴァルディオル(クロアチア代表DF)
ライプツィヒからマンチェスター・シティへ移籍
移籍金は推定7,700万ポンド(約140億円)
カイ・ハヴァーツ(ドイツ代表MF)
チェルシーからアーセナルへ移籍。
移籍金は推定6,500万ポンド(約119億円)
イングランド・プレミアリーグのビッグクラブへの移籍金額は年々高騰していますが、
今回英国最高額の移籍金推定212億円の大型移籍が実現したことには驚きました。
海外組日本人選手ステップアップ移籍
今夏の移籍市場では日本人3選手が10億円を超える移籍金でステップアップ移籍を実現しています。
遠藤航
シュトゥットガルトからリバプールへ移籍。
移籍金は推定1,600万ポンド(約30億円)
今夏最も衝撃的だった移籍です。
モイセス・カイセド選手をチェルシーに奪われたリバプールが急遽獲得に乗り出した形で移籍が実現しました。ブンデスリーガで2年連続でデュエルキングに選ばれたプレーが、プレミアリーグでどこまで通用するか楽しみです。
上田綺世
セルクル・ブルージュからフェイエノールトへ移籍。
移籍金は推定900万ユーロ(約14億円)
フェイエノールトは今季チャンピオンズリーグに出場するので、フォワードとして得点を量産出来れば5大リーグへのステップアップも見えてくると思います。
中村敬斗
LASKリンツからスタッド・ランスへ移籍。
移籍金は推定1,000万ユーロ(約16億円)
オーストリアからフランスへステップアップ移籍を実現しました。5大リーグ初挑戦となる勝負のシーズンでどこまで数字を残せるか楽しみです。
Jリーグから海外リーグへ
Jリーグから欧州5大リーグの1部クラブへの移籍は今回の移籍市場でも叶いませんでした。それでも小川航基選手と佐野航大選手のようにJリーグからオランダ1部のNECナイメヘンへの移籍が実現した事例もあります。特に佐野選手に関しては、J2から海外1部リーグへの移籍が実現したことは今後のJリーグにとっても大きな実績になると考えます。
近年定番になりつつありますが、Jリーグからベルギー1部リーグのシントトロイデンへ加入した日本人選手は 伊藤涼太郎、藤田譲瑠チマ、山本理仁、小川諒也、鈴木彩艶の5名となりました。
シントトロイデンへ加入するJリーガーが増えている1番大きい理由として、アーセナルの冨安健洋選手、リバプールの遠藤航選手の存在があると考えられます。
冨安選手、遠藤選手はシントトロイデンからヨーロッパでのキャリアをスタート。シントトロイデンから5大リーグへ移籍し、現在はイングランド・プレミアリーグのビッグクラブでプレーしています。
さらに少し特殊な例になりますが、鎌田大地選手はフランクフルトからレンタルで一時期シントトロイデンでプレーしていました。フランクフルトに復帰してからチームの中心選手へ成長し、今季からイタリアのラツィオへ加入しました。
この3選手の軌跡を見ても、若い頃からシントトロイデンでヨーロッパでのキャリアをスタートさせて、ステップアップを目指す若手Jリーガーは今後も増えていくかもしれません。
日本人選手移籍動向一覧
(完全移籍)
選手名 | 所属先 | 移籍先 | 推定移籍金(円) | 備考 |
遠藤航 | シュトゥットガルト | リバプール | 30億円 | 長期契約 |
上田綺世 | セルクル・ブルージュ | フェイエノールト | 14億円 | 5年契約 |
中村敬斗 | LASKリンツ | スタッド・ランス | 16億円 | 5年契約 |
渡辺剛 | コルトレイク | ヘント | 5億円 | 4年契約 |
伊藤涼太郎 | アルビレックス新潟 | シントトロイデン | 非公開 | |
藤田譲瑠チマ | 横浜F・マリノス | シントトロイデン | 非公開 | |
川辺駿 | ウォルヴァーハンプトン | スタンダール・リエージュ | 非公開 | 4年契約 |
三竿健斗 | サンタ・クララ | ルーヴェン | 非公開 | 2年契約 |
安部柊斗 | FC東京 | RWDMモレンベーク | 非公開 | 3年契約 |
常本佳吾 | 鹿島アントラーズ | セルヴェット | 非公開 | |
金子拓郎 | コンサドーレ札幌 | ディナモ・ザグレブ | 非公開 | |
鈴木唯人 | 清水エスパルス | ブレンビー | 非公開 | 4年契約 |
田川亨介 | FC東京 | ハーツ | 非公開 | 3年契約 |
佐野航大 | ファジアーノ岡山 | NECナイメヘン | 非公開 | 5年契約 |
町野修斗 | 湘南ベルマーレ | ホルシュタイン・キール | 非公開 | |
奥抜侃志 | 大宮アルディージャ | ニュルンベルク | 非公開 | |
オナイウ阿道 | トゥールーズ | オセール | 非公開 | 3年契約 |
(レンタル移籍)
選手名 | 所属先 | 移籍先 | レンタル満了日 | 備考 |
小川航基 | 横浜FC | NECナイメヘン | 2024年6月30日 | 買取OP付 |
林大地 | シントトロイデン | ニュルンベルク | 2024年6月30日 | |
山本理仁 | ガンバ大阪 | シントトロイデン | 2024年6月30日 | |
小川諒也 | FC東京 | シントトロイデン | 2024年6月30日 | |
鈴木彩艶 | 浦和レッズ | シントトロイデン | 2024年6月30日 | |
谷晃生 | ガンバ大阪 | デンデル | 2024年6月30日 |
あとがき
今回の移籍市場では、日本人選手がレンタル先のクラブとレンタル契約を1年延長して2023-2024シーズンもプレーしている事例が多いです。また新契約にサインして残留を決めた日本人選手も多かったように思います。
ステップアップ移籍するのが当たり前な風潮にもなっていますが、移籍先で理不尽な理由によりプレー機会が失われてしまったら、選手としての価値はもっと下がってしまいます。チャンピオンズリーグに出れる。オファーは来ていたけど希望のリーグではなかった。レンタル移籍がステップアップになっている。などの様々な理由が考えられますが、現役選手としてプレー出来る時間には限りがあるのだから、選手が気持ちよくプレーするために決断したことなら外野は応援するだけです。
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