UEFAチャンピオンズリーグ、グループリーグ第3戦。
現地時間2018年10月24日にガラタサライのホームで行われたシャルケとの一戦。
長友選手は左サイドバックで先発出場。
しかし、後半37分にアクシデントが発生する。
ボールが長友選手の体に当たってラインを割り、プレーが中断した瞬間、長友選手はその場でピッチに仰向けに倒れ込んだ。
当初はボールの当たりどころが悪かったのかと思ったが、押さえていたのは胸のあたりで、ボールが直撃した位置とは異なるように思えた。
メディカルスタッフがプレー続行不可能のジェスチャーを送っている。
無尽蔵のスタミナを誇る長友選手が怪我以外で交代することは考えにくい。
長友選手は自分で歩きながらピッチを後にしたため、大事を取っての交代かと思われたが、病院で検査を受けた結果「肺気胸」と診断され、現時点では全治不明となっている。
肺気胸(はいききょう)とは
肺気胸というより「気胸」の方が一般的な病名のようだ。
気胸(ききょう、Pneumothorax)は、胸腔内で気体が肺を圧迫し、肺が外気を取り込めなくなった状態である。
出典元:wikipediaより引用
自然気胸と呼ばれるものがほとんどのようだが、胸に穴があいた状態と認識するのが一般的なようだ。
厄介なのは再発する危険性が高いこと。
アスリート、特にサッカー選手にとっては致命的なのかもしれないと不安が過ったので少しだが調べてみた。
気胸の手術
気胸と診断された場合、
胸腔鏡下手術(きょうくうきょうか)を選択することが多いようだ。
胸腔鏡下手術とは、胸に小さな傷をつけて行う手術方法であり、2cm程の切開を複数作成し、そこから胸腔鏡と手術道具を挿入して行う手術です。
出典元:東京慈恵会医科大学附属柏病院 – 学校法人 慈恵大学
術後について
歩行は個人差はあるが、術後半日もすれば一人で歩けるようになるそうだ。
「歩く」という行動が回復につながるという説もある。
食事についても手術翌日は難しいかもしれないが、術後2,3日すれば普通に取れるようになるそうだ。
※あくまで個人差はあります。
復帰時期は?
ガラタサライの公式サイトによると、2018年10月27日に手術を行ったと発表した。
手術は成功したようだ。
長友選手は自身のTwitterで報告している。
昨日無事肺の手術を終えました。
プロになって10年間ほとんど休みなく突っ走ってきたので、こういうことがない限り自分は止まれなかったんだろうな。
まずはしっかり治療してまた元気な姿見せられるように頑張ります!— Yuto Nagatomo | 長友佑都 (@YutoNagatomo5) 2018年10月28日
手術後3,4日で退院は出来そうだが、復帰するまでは未定となっている。
一説には1か月程度。
全治3か月から6か月という情報も出ている。
胸腔鏡下手術が1番体に負担の少ない手術だということだが、サッカーは特に走るスポーツなので、復帰時期は未定としかいえない。
サッカー選手での前例
Jリーグ1部のサガン鳥栖に所属する豊田陽平選手が、2017年5月に外傷性気胸と診断された時は全治3~4週間と発表された。
この時は最短での復帰を果たしているが、2017年7月以降はフル出場の回数が激減している。
気胸との因果関係があるのかわからない。
年齢的なことも考えたが、
豊田選手が1985年4月11日生まれ。
長友選手が1986年9月12日生まれ。
と、1つしか年齢が離れていない。
豊田選手は現在もサガン鳥栖で現役を続けているため、選手生命の危機に直面しているわけではなさそうだ。
日本代表不動の左サイドバック不在
11月の代表戦は間違いなく欠場になるだろう。
長友選手のプレースタイルから考えるとしっかり治してから復帰してほしい。
例え2019年のアジアカップに間に合わなくても…。
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