2018-2019シーズン、所属するドルトムントで出番を失っている香川真司選手。
いよいよ今冬での移籍が現実味を帯びてきたと感じています。
香川真司移籍報道(2018年8月)にも書きましたが、この時は新シーズンが開幕したばかりということで、コンディションが整っていなかったと認識していました。
また夏の移籍マーケットが閉まる直前ということで恒例の飛ばし記事だろうと。あくまで移籍するなら…と仮定してこの記事を書きました。
しかし、事態は急展開を迎えます。
2018年11月27日。
日刊スポーツが単独で香川選手のインタビュー記事を掲載。
スペイン移籍を希望する記事が出ましたが、これ以降香川選手はベンチにも入れない状況が続いています。
目次
スペイン移籍希望を表明
正直、このタイミングでのスペイン移籍表明にはガッカリしました。
理由は、現在リーグ戦真っ只中の状況で移籍マーケットも閉まっていること。
飛ばし記事ならお咎めなしになる場合が多いですが、自身で公表したということで、クラブ幹部から造反と捉えられても仕方ない。
出場機会を完全に失ってしまうということは理解していたと思います。
それでも敢えて表明したのは、スペインのクラブからオファーが届いているということだろうか?
今夏の移籍マーケットで、セビージャの名前は出たが果たして…。
一方で、トルコのベシクタシュが再オファーという報道もあります。
冬の移籍マーケットが開いた時にいきなり動きがあるかもしれない。
ドルトムントの現状分析
私は今回のコラムを執筆すると決めた時に、
「香川はロイスとゲッツェとのポジション争いに敗れた結果、出場機会を失ったのではないか?」
という仮説を立ててみた。
仮にスペイン移籍希望を公表していなくても、現在のドルトムントで香川選手がスタメンで出場できる可能性は極めて低いと言わざるを得ないからだ。
チームは、リーグ戦をここまで16試合で12勝1敗3分の単独首位。
欧州チャンピオンズリーグ(CL)では、グループリーグを4勝1敗1分で1位通過。と好調を維持している。
今シーズン、ドルトムントの基本フォーメーションは4-2-3-1。
「トップ下」と香川選手が1番輝くといわれるポジションだが、トップ下にはドイツ代表でありドルトムントのキャプテンでもあるマルコ・ロイス選手が君臨。今シーズンはここまで10ゴールと好調なチームを牽引している。
香川選手はサイドハーフ、インサイドハーフでもプレーできるが、今シーズンのドルトムントは中盤にはフィジカルが強い選手、サイドにはスピードのあるドリブラータイプの選手を配置しているので、今シーズンだとトップ下で起用するのが香川選手にとってベストだろう。
トップ下では、ロイス選手だけでなく、マリオ・ゲッツェ選手もライバルになる。
ゲッツェ選手はワントップでもプレー出来るので、シーズン開幕当初から復調してきた現在は常にベンチ入りメンバーには名を連ねている。
キャプテンでもあり不動の存在であるロイス選手。
攻撃面で複数ポジションが出来るゲッツェ選手。
香川選手がポジションを失ったのは単純に実力不足だったのかもしれない。
以上のことから、現状では怪我人が出なければシステムもメンバーも多くを変える必要は全くない。
DFBポカールもあるので過密日程を考慮した場合のターンオーバーでの起用しか香川選手にチャンスは回ってこないだろう。
あとがき
ロイス選手を左サイドに回して、トップ下に香川選手、ワントップにゲッツェ選手。
という構成も考えたが、現状上手く機能しているシステムを動かす必要はない。
2018-2019シーズン、今冬での移籍は避けられないだろう。
ただ、出来ることなら半年間のレンタル移籍になってもらいたいと願っている。
ドルトムントの香川選手を、本場のドイツで伝統あるルールーダービーの一戦を目の前で観戦した筆者としては、最後はドルトムントで…という想いがある。
ドイツ、ブンデスリーガは年内は残り1試合で、ウィンターブレイクに突入する。
もうドルトムントでプレーする香川選手を見ることができないのだろうか。