ドイツ・ブンデスリーガ/ルールダービー現地観戦記③(2016年10月29日)

3.試合後の後日談:ネットに上がったメディアの記事について思うこと。

 試合後、ドルトムントの選手がサポーター席に挨拶に行き、ベンチ裏に引き上げる姿を確認してから私はスタジアムを後にした。スコアレスの引き分けだったので、帰りのサポーターもどこか不完全燃焼といったところだろうか。足早に帰る姿が見受けられた。足元のごみの山、割れたビール瓶の破片など散乱していたが、これがドイツの日本では考えられない「ダービーマッチの痕跡」だと思う。

[宿泊先に帰るまでがダービーマッチです]

 今回はデュッセルドルフに宿を取っていたので、ドルトムントから約1時間かけて帰らないといけない。ドイツでは試合の日に地下鉄がスタジアムの最寄りまで運行されることになっているが、ジャーマンレイルパスをもっていたのでDB(ドイツの鉄道会社)で帰ることにした。シグナル・イドナ・パルク駅から1駅でドルトムント中央駅に到着。車内はドルトムントサポーターでいっぱいかと思いきや少し余裕があった。試合に合わせて車両数が増えていたので楽に乗ることができた。

 なぜかというと、翌日ドルトムントのスタジアムツアーに参加したときにも同じ路線を利用したが、その時は2両で運行されていたからだ。この区間を地下鉄で利用したことはないので比較はできないが、初めて訪れてもわかりやすいのでドルトムントの試合を観に行くときはドイツ鉄道(DB)がオススメです。ドルトムントからデュッセルドルフには、ジャーマンレイルパスがあればICEにも乗車できるので持っておくと便利です。といっても日本と比べると電車はよく遅れるので常に電光掲示板はチェックしておきましょう!

[私が現地で感じたこと、地元メディアが取り上げたこと]

 翌朝、日本のメディアが取り上げたドイツ地元紙の情報を見てみると、思った通り香川選手の評価はわかれていた。それは私も同意できる。

 では、ドイツ紙の香川選手の評価はどうだったのでしょうか。

◎ドイツ地元紙の評価(□好評:■:酷評)
□前半ではドルトムントのベストアタッカー
■試合に参加していない

※ドイツ地元紙が掲載した記事を日本メディアが取り上げ、日本のメディアが記事にしたものをいくつかピックアップして一部抜粋させていただきました。

 やや評価の高かった記事では、前半の部分をピックアップしているように思います。私も現地で観ていてその通りだと感じています。確かに前半の香川選手はボールに触れる機会も多く、攻撃の中心だった。というより前半だけは他の選手が香川選手より目立っていなかったというのも忘れてはならない。

 酷評している記事は、試合全体を通しての評価なので厳しい意見があるのは当然だと思います。ルールダービーでドルトムントのホームでスコアレスの引き分けに終わる。私も試合後にモヤモヤが残ったのを覚えています。「観察者にとどまることが多すぎる」という表現もあったが、選手としてチームにフィットしていなかったのでは?ということで試合に参加していないとまで評価されたのではないだろうか。

 以上の点を踏まえ、今回私は「選手個人の問題というよりチームとして機能していなかった。」という1つの結論を出させていただきました。

[あとがき]

 ドルトムントのホームでの試合後、ミックスゾーンには日本のメディアが1番多く来るそうだ。日本代表の10番をつける香川選手に注目が集まっているかがよくわかる。一方で、試合で活躍しなければ現地メディアからはバッシングにさらされる。

 香川選手の今のポジションとなっている「4-1-4-1の右インサイドハーフ」では『毎試合ゴールを決めてほしい』というサポーターの願いを叶えることは難しいと思う。「4-2-3-1のトップ下」とは単純に役割が違うからだ。インサイドハーフでトップ下と同じような評価基準だと批判しか出てこないはずだ。出場した時のポジションに合わせた評価したメディアが少しでも増えてほしいと願う。

 個人的な意見だが、香川選手が1番輝く瞬間は、ボールを常に供給する側ではなく「バイタルエリアより前でボールを受けて狭いスペースをこじ開けてゴールを決める時」だと思っている。そしてまたドルトムントで「小さな魔法使い」と称されたプレーを見せて欲しいと願いながら、2016-17シーズンも引き続き応援していきたい。

【ルールダービー現地観戦記3部作】

ドイツ・ブンデスリーガ/ルールダービー現地観戦記①(2016年10月29日)
ドイツ・ブンデスリーガ/ルールダービー現地観戦記②(2016年10月29日)

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