W杯前の親善試合;仮想日本となるのはだいたい韓国?

 こんな偶然もあるんだと思った。
 グループリーグで対戦するコロンビア、セネガル、ポーランドが、この1年以内で韓国と親善試合を行っている。

 セネガルとポーランドは2017年12月に行われたロシアW杯の組み合わせ抽選会の後に試合が組まれたので、仮想日本と捉えても良いだろう。

 コロンビアだけは2017年11月の時点で韓国と対戦しているが、この試合が日本対策のデータとして活用されるかは不明だ。

 韓国との対戦の中から、日本代表がグループリーグ突破を見出す光を探していきたい。

韓国との対戦成績

韓国 2-1 コロンビア(2017年11月10日)

コロンビアのスタメンとフォーメーション
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(4-3-3)
     D.サパタ

ハメスロドリゲス   ウルタド

モレーノ   ウリベ

       アギラール

テシージョ        メディーナ
  D.サンチェス  C.サパタ

     カステジャノアス

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<ゴール>(コロンビア)
後半31分;サパタ

<ボール支配率>
コロンビア;61% 韓国;39%

<シュート数>
コロンビア;7本 韓国;14本

 韓国のホームで行われた一戦。
 4-4-2のフォーメーションで始まり、韓国のエース、ソンフンミン選手の2ゴールでリードする展開になった。

 コロンビアはサパタ選手のゴールで1点差に迫るも届かなかった。
 普段のメンバーは若干異なり、フォーメーションもいつもの4-2-3-1ではなかったので判断材料とするには少し難しい部分がある。

ポーランド 3-2 韓国(2018年3月27日)

ポーランドのスタメンとフォーメーション
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(3-4-2-1)
      レバンドフスキ

  グロシツキ     ジエリンスキ

 リブス      イェンドジェイチク

   マチニスキ ロマンチュク

  パズダン グリク ピシュチェク

      スコルプスキ
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<ゴール>(ポーランド)
前半32分;レバンドフスキ
前半45分;グロシツキ
後半45分;ジエリンスキ

<ボール支配率>
ポーランド;54% 韓国;46%

<シュート数>
ポーランド;11本 韓国;16本

 韓国は3-4-3のフォーメーションでスタート。
 試合は、ポーランドがレバンドフスキ選手のゴールで先制し、グロシツキ選手のゴールで追加点を奪い優位な展開で試合は進む。

 しかし韓国が後半40分に1点を返すと、その2分後に同点ゴールを決めて粘る。だが、ポーランドは後半ロスタイムにジエリンスキ選手が勝ち越しゴールを決め接戦を制した。

セネガル 2-0 韓国(2018年6月11日)

※非公開のため先発リストのみ
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GK:K.エンディアエ
DF:クリバリ
DF:サネ
DF:サバリ
DF:ワゲ
MF:A.エンディアイェ
MF:クヤテ
MF:サール
MF:マネ
MF:ニアン
FW:サコ
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<ゴール>(セネガル)
後半22分;オウンゴール
後半45分;コナテ

 オウンゴールで先制し、後半ロスタイムに追加点を決めて盤石の勝利。非公開だったため試合内容まではわからないが、先日行われたクロアチア戦から2選手を変えただけのほぼベストメンバーだった。

 韓国攻撃陣を完封したのは日本にとって脅威になるかもしれない。セネガル戦で日本が勝ち点3を取れるという議論自体、難しくなった。

編集長の見解

 コロンビア、ポーランド、セネガルとこの1年の間に韓国と対戦しているということで、日本にとっても良いデータだと思い、今回のコラムのテーマに取り上げた。

 日本代表サポーターとしては、W杯で対戦する国が永遠のライバルである韓国とどういった試合をするのか気になる部分ではあったが、コロンビアとの試合は組み合わせが決まる前で、韓国のホームで行われた親善試合であること。セネガルとの試合は非公開だったため映像がない。ということで、この2試合はあまり参考になりそうにない。

 1番参考になりそうなのは、2018年3月にポーランドのホームで行われた一戦だ。
 3バックに4バックと、韓国もW杯本大会に向けてチーム作りをしていく中で、チャレンジしているシーンもあった。

 日本代表が本大会でも警戒しなければならない、レバンドフスキ選手、グロシツキ選手、ジエリンスキ選手がゴールを決めて仮想日本の韓国に勝利する。ポーランドにとってこの上ないシミュレーションになっただろう。

 日本と韓国のサッカーの違いを感じるのは、積極的にシュートを打つことだと思う。

 ポゼッションではコロンビア、ポーランドが上回っているが、シュート数では韓国が上回っている(対コロンビア;14本。対ポーランド;16本)それがスコアに繋がっているから、ここまで競った試合をしているのだろう。

 日本代表はというと、2018年に行われた親善試合のシュート数を対戦国別に記載してみた。
 マリ戦;13本、ウクライナ戦;8本、ガーナ戦;14本、スイス戦;9本、パラグアイ戦;13本。となっている。

 闇雲にシュートを打てば良いというわけではないが、2017年12月のE-1選手権で1対4と大敗した時も、韓国があれだけ積極的にシュートを打ってきたからここまで点差が開いたともいえる。

 この試合は内容も褒められたものではなかったが、ポゼッションは日本が52%、韓国が48%と変わらないのに、シュート数は日本が6本に対して、韓国は17本と大差をつけられている。

 コロンビア、セネガル、ポーランド。
 全て格上と対戦する日本はもっとシュート打っていかないと、拮抗した試合が出来ないかもしれない。

 堅守速攻のカウンターサッカーならこのデータは無効に近いが、ガーナ、スイス、パラグアイ戦を見ると攻撃的なサッカーをするイメージをもっているので、困ったときのポゼッションよりどん欲にゴールを狙ってシュートを打ってほしい。

 あくまで親善試合の結果だが、韓国代表はこの3試合を1勝2敗(勝ち点;3)で終えている。仮にロシアW杯でグループHに韓国が入っていたら、グループステージ敗退になっていた可能性も考えられる。

 日本代表にも同じことがいえる。
 私の個人的希望は、1勝2分(勝ち点;5)でグループリーグを2位で突破だが、果たして日本代表はグループリーグを突破することができるのだろうか?

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