日本代表:2018ロシアW杯特集(8)代表候補メンバーの雲行きが怪しくなってきた

 2018年ワールドカップイヤー最初の代表戦が1か月後に迫ってきた。3月23日にマリ代表。3月27日のウクライナ代表との対戦が先日発表されたが、この試合に向けて代表候補メンバーの雲行きが怪しくなってきている。

 今回の代表戦で復帰が期待されている、香川真司選手、岡崎慎司選手が揃って負傷してしまった。岡崎選手は2月9日の段階で2週間程度の離脱ということが発表されているので間に合うと思うが、2月10日の試合中に怪我をして途中交代となり、その後怪我の詳細も離脱期間も公式発表されていない香川選手が心配だ。出てきた情報をかき集めてみたが現段階では2週間程度の離脱になる見込みのようだ。なんとか代表戦には間に合いそうだが、代表復帰を目指す立場としては苦しい状況に置かれたのかもしれない。

 他にもここにきて怪我や出場機会減少に悩まされる代表候補選手が増えてきたので、3選手を例に挙げてまとめてみた。

■吉田麻也選手

 2月18日に自身のインスタグラムで左膝内側側副靭帯の負傷と発表した。長期離脱にならない見込みだが、今年に入って肉離れからの膝の怪我と負傷が続いているのは気になってしまう。代表守備の要であり替えの利かない選手となっているので、3月の代表戦が回避になってもW杯までには復調してほしい。

■清武弘嗣選手

 Jリーグに復帰してから怪我に苦しんでいる。アジア最終予選でも活躍し、怪我さえなければ代表メンバー入りも間違いないと思っているので個人的に期待はしているのだが、2月19日に右ふくらはぎの負傷で全治6週間と発表され、3月の代表海外遠征は間に合わない見込みとなってしまった。

■浅野拓磨選手

 ウィンターブレイク明けのリーグ戦では恥骨炎のためベンチ外となっていたが、その後も出場機会がない。W杯出場を決めたオーストラリア戦で先制ゴールを決めたとはいえ、実績があってもコンスタントにプレーできていない選手は代表招集しないとハリル監督は名言しているが、果たして3月の代表招集はあるのだろうか?

あとがき

 ワールドカップイヤーということで、この時期の選手の怪我の情報にはナーバスになってしまう。まだW杯本番までに回復が間に合わない怪我ではなさそうなのが幸いだが、コンディション面でどうなるかが不安になってくる。

 また冬の移籍市場でチームが変わった選手にも影響が出ている。

 ガラタサライに移籍した長友選手、デュッセルドルフに移籍した原口選手は出場機会が増えたことでW杯向けて良いコンディションを作ってくれるのではないかと期待している。原口選手の脳震盪による一時離脱は心配だったが大事に至っていないようで安心した。

 一方で、レオネサに移籍した井手口選手とアンデルレヒトに移籍した森岡選手は苦戦している。初めての海外挑戦となった井手口選手だが、途中出場はあるもののプレー時間が短く評価が難しい。先日の試合で先発出場したものの前半だけで交代となる苦しい展開となってきている。森岡選手も新しいチームで求められることにまだ対応できていないようだ。先日の試合でリーグ戦今季初のベンチスタートがそれを表している。

 怪我やコンディション面どちらにしてもネガティブな情報はファン、サポーターにとって嬉しくない。今は選手個人がSNSで情報発信してくれているので、現状がどういうものなのか知ることができて安心する場面もあるが、何も更新されない場合はナーバスになってしまうファン・サポーターも少なくないだろう。ナーバスな日々はしばらく続きそうだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です