DMMグループがベルギー1部リーグ、シント=トロイデンVVの経営権を取得。
[参照サイト] https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002633.000002581.html2017年11月15日にリリースされたニュースだが、この後から日本とベルギーの関係性が一気に加速したように感じるのは筆者だけだろうか??
日本企業でいえば、RakutenやTOYO TYRESなどがユニホームの胸スポンサーになっているが、DMMグループはスポンサーではなく欧州サッカークラブの経営権を獲得したのだ。
少し前の話だがフランスのグルノーブルを買収したインデックス・ホールディングスのことを思い出した。大黒将志選手、梅崎司選手、伊藤翔選手、松井大輔選手の日本人選手がプレーしていた。
今後もしかしたら、シント=トロイデンに加入する若手の日本人選手が増えるかもしれない。
目次
サッカー界における日本とベルギーの関係性
これまでベルギーリーグが日本人選手にとって未開拓のリーグだったというわけではない。川島選手をはじめA代表経験者で主力として活躍していた選手が活躍していたリーグだ。この時の日本人選手の活躍が今の現状を反映しているのだろう。
2017-18シーズンの冬に移籍市場で1部リーグは2名、2部リーグの1名の日本人選手が新たに加入したのだが、それが若手選手というにも驚いた。アンダー世代のカテゴリーでは代表経験があるもののA代表での実績は現時点ではない。数年前はドイツ、オランダから海外リーグに挑戦する日本人選手が多かったが、これからはベルギーリーグから海外挑戦を始める選手も増えてくるのではないだろうか。
ベルギーリーグ所属の日本人選手
[現在](※2018年2月)久保裕也(ヘント)
森岡亮太(アンデルレヒト)
豊川雄太(KASオイペン)
冨安健洋(シント=トロイデンVV)
古賀俊太郎(サン・ジロワ) [過去](※在籍していたクラブ)
鈴木隆行(ヘンク,ゾルダー)
川島永嗣(リールセ,スタンダール・リエージュ)
小野裕二(スタンダール・リエージュ,シント=トロイデンVV)
永井謙佑(スタンダール・リエージュ)
指宿洋史(KASオイペン)
林彰洋 (ROCシャルルロワ・マルシェンヌ)
坂井大将(AFCテュビズ)
※敬称略
これまでも1シーズンに2,3名はプレーしていたが、現在は2部リーグを合わせて5人の日本人選手が所属するのは過去最多となっている。
Jリーグクラブとベルギークラブの関係性の変化
2018年になって立て続けにJリーグクラブとベルギークラブの業務提携が発表された。ベルギーのクラブが「シント=トロイデンVV」だったのはDMMグループの力が影響しているといっても過言ではない。提携内容など発表されているものを下記に転載しておく。
ファジアーノ岡山
[参照サイト] https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2018/01/31/kiji/20180131s00002180205000c.html提携内容(一部)※5項目
1.選手・指導者・ビジネススタッフの人的交流
2.クラブ相互の国際交流
3.双方の国内外におけるスカウト活動、およびビジネス関連における情報交換
4.選手・指導者の受け入れ、研修への参加
5.スタジアムテクノロジー、試合運営、マーチャンダイジング、ファンサービス等々のノウハウの提供
大分トリニータ
[参照サイト] https://web.gekisaka.jp/news/detail/?237114-237114-fl提携内容(一部)※5項目
1.人材育成-人材育成のための人的交流
2.国際交流-国際間の相互理解を高めての人的ネットワークの拡大
3.情報収集-双方のスカウト活動のサポート及びビジネス関連の情報交換
4.選手育成に関するノウハウの提供
5.スタジアムテクノロジー、マーチャンダイジング等のノウハウの提供
あとがき
サッカー日本代表にも同じことが言えるのではないか?と思うところがある。2017年11月、日本代表の海外遠征でベルギー代表との親善試合が行われた。この試合はベルギーのホームで行われたので特に何も違和感は無かった。
しかし、来月(2018年3月)に開催される日本代表の国際親善試合は、対戦相手がマリ代表、ウクライナ代表にも関わらず2試合ともベルギーのリエージュで行われることになった。日本サッカー協会が主催となっていることも興味深い。
ベルギーの地が日本代表にとって代表戦でのヨーロッパの本拠地としての位置づけになるのは大歓迎だ。日本からベルギーの直行便もあるのでJリーグ国内組の移動もラク。
海外組が増えたことにより、日本国内で開催される国際親善試合出場のためにヨーロッパからの長距離移動が各選手にとって負担になっているのでは?という懸念もあった。
さらにマッチメイクの問題もある。ヨーロッパの強豪国、ドイツ、スペイン、フランスなどが親善試合のために来日するのは移動面で選手への負担が大きすぎる。だが、今後も日本代表の試合がベルギーで開催することが出来れば、マッチメイク出来る可能性が大きくなる…と妄想するだけで楽しくて仕方ない。
海外遠征が増えると国内開催の代表戦が少なくなるのは残念だが、その一方で日本代表観戦ツアーが企画として増えてきたりと、ビジネスチャンスが広がるかもしれない。
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