日本代表:Road to カタール(14)国際親善試合/コロンビア戦[2019.03.22]

 2019年6月に開催される南米選手権(コパアメリカ)、そしてカタールW杯アジア予選に向けて再スタートとなる日本代表の相手は、2018ロシアW杯グループリーグ初戦で対戦したコロンビア代表。

 ロシアではなんとか勝利できたが、2014ブラジルW杯では惨敗を喫した相手。
 親善試合といえど簡単な相手ではない。

 ロシアW杯から大きくメンバーが変わり、若返った日本代表がホームアドバンテージを活かして、コロンビアを相手に今後に繋がるサッカーができるのだろうか…。

招集メンバー

 3月22日にコロンビア代表、3月26日にボリビア代表と対戦する日本代表メンバーリストです。
 負傷のため選手の入れ替えも行われました。この2試合で着用するユニフォームの背番号が決定。

[GK]

1.東口順昭(ガンバ大阪)
23.シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)
12.中村航輔(柏レイソル)

[DF]

22.西大伍 (ヴィッセル神戸)
4.佐々木翔(サンフレッチェ広島)
3.昌子源 (トゥールーズ/フランス)
5.室屋成 (FC東京)
2.三浦弦太(ガンバ大阪)
19.安西幸輝(鹿島アントラーズ)
20.畠中槙之輔(横浜F・マリノス)
16.冨安健洋(シントトロイデン/ベルギー)

[MF]

14.乾貴士 (アラベス/スペイン)
10.香川真司(ベシクタシュ/ドイツ)
6.山口蛍 (ヴィッセル神戸)
25.小林祐希(ヘーレンフェーン/オランダ)
11.宇佐美貴史(デュッセルドルフ/ドイツ)
7.柴崎岳 (ヘタフェ/スペイン)
15.橋本拳人(FC東京)
8.中島翔哉(アル・ドゥハイル/カタール)
9.南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)
21.堂安律 (フローニンゲン/オランダ)

[FW]

13.鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)
18.鎌田大地(シントトロイデン/ベルギー)

【怪我で辞退】
守田英正(川崎フロンターレ)

【追加召集】
橋本拳人(FC東京)

※選手名敬称略

マッチレビュー

日本代表 0-1 コロンビア代表

<スタジアム/現地情報>
スタジアム:日産スタジアム
観客数  :63,302人
天候   :曇り
気温   :15.3℃
湿度   :20%

日本代表のフォーメーション

()内は交代出場した選手

フォーメーション:4-2-3-1
===================

        鈴木武蔵
       (香川真司)

  中島翔哉  南野拓実  堂安律
       (鎌田大地) (乾貴士)

     柴崎岳   山口蛍
          (小林祐希)

佐々木翔 昌子源  冨安健洋 室屋成
(安西幸輝)

        東口順昭

===================

【日本代表スタッツ】

ボール支配率 :43%
シュート数  :17本
枠内シュート : 3本
パス成功率  :78%(389本)
オフサイド  : 2回
フリーキック :19本
コーナーキック: 8本

【編集長の考察】

◆日本のメッシ誕生

 1人の選手でここまでチームが変わるのか?

 と試合を観ながら感じた。

 中島翔哉選手が起点となって、日本の攻撃が勢いを増すシーンが何度もあった。
 ドリブルで仕掛けるたびにコロンビアのディフェンスを切り裂いていた。
 まさしく『日本のメッシ』と称しても良いパフォーマンスだった。

 南野選手、堂安選手はアジアカップと大きく変わったプレーはしていない。
 それでも躍動感があるように感じたのは、中島選手のプレーとリンクしているからだろう。

 A代表初招集の鈴木武蔵選手も良かった。
 チームとしてのポストプレー、自身の特徴でもあるウラへの抜け出しからチャンスはあった。
 FWだから敢えて苦言を呈すなら、中島選手からのセンタリングをヘディングで合わせたシーンは、フリーだったので決めきって欲しかった。最低限、枠には飛ばして欲しかったが。

 全体として、前半はシュートを打つも枠に行ってないのでそこまでゴールのニオイはしなかった。
 途中までの崩しは良いのに、フィニッシュの精度を欠いてしまっていた。

◆求められる修正力

 今回はコロンビアの勝利への執念に対して、チームとして戦略負けを露呈した。

 後半になって、コロンビアが勝負へのこだわりを見せてきた。
 前半抑えられなかった中島選手に対策を立ててきた。

 結果として中島選手がピッチの中で消えてしまう時間帯が増え、日本が一方的に押し込まれる時間帯が増えた。

 その時間帯でペナルティエリア内でハンドを取られPKを与えてしまう。
 エースのファルカオ選手が決めて、コロンビアが先制した。
 『ハンドにPK』とロシアW杯でのフラッシュバックが逆のカタチで出てきたのは言うまでもない。

 日本は選手交代で、打開策をはかった。
 香川選手、乾選手、小林選手を投入したことで、中島選手が再び前線でボールを受けれるようになり、攻撃に幅を持たせることができた。

 個人的に印象に残っているのが、右サイドに入っていた乾選手が左サイドの中島選手にパスを出し、ドリブルで仕掛けるタイミングに合わせて逆サイドから中島選手を追い越す動きでサポートしていたこと。

 このプレーで中島選手をマークしていたコロンビアのディフェンダーの選択肢が増えたことで中島選手のドリブルを抑えることが難しくなった。乾選手の数字に残らないファインプレーだ。

 ベンチからの指示がなくても、ピッチ内で選手が自主的に効果的なプレーをする。
 修正する必要をW杯を経験しているベテランが見せたのは、今後のチーム作りに大きな影響をもたらすだろう。

◆収穫と課題

 収穫は、攻撃面でのオプションが増えたこと。
 香川選手、乾選手の投入で停滞していた攻撃が活性化された。

 また、昌子選手のロングボールの精度は今後の日本の武器になる。
 いつもボランチ経由でタテパスが入っていたが、最終ラインから正確なロングボールを蹴れることで中盤を省略することができるので、相手からすればボールの取りどころを分散できるので、より攻撃に移りやすくなる。

 2列目の構成、吉田選手の相棒となるセンターバックの競争は今後も熾烈を極めるだろう。
 非常に嬉しい誤算だ。

 課題として、フィニッシュの精度が挙げられる。
 惜しいシュートが何本あっても無得点では勝てない。

 コロンビア戦を見て『中島選手、南野選手、堂安選手』の盤石の2列目の限界を感じた。
 徹底的に対策をされると自分たちで試合中に修正できていない印象を受けたから。

 大迫選手がいなかったから…という言い訳も難しい内容だった。
 なぜなら、この試合は中島選手を封じられたことで2列目が機能不全に陥ったから。

 前半の躍動は中島選手に引っ張られたカタチであり、後半になって中島選手が抑え込まれると南野選手、堂安選手も徐々に見せ場を作れなくなった。

 このチームは「中島翔哉選手」の出来でチームの勝敗が左右されるところまで来ているのかもしれない。
 中島選手の代役を見つけることが課題の1つになった。

ABOUTこの記事をかいた人

FOOTBALL NOTE編集長。1983年6月13日生まれ。岡山県出身。フットボールをテーマにした読者の知的好奇心を刺激するコンテンツ作りに着手し「FOOTBALL NOTE」を立ち上げる。コンセプトは「世界のフットボール情報がここにある」※お問い合わせはコチラからどうぞ