【2018ロシアW杯】サッカー日本代表の歩む道(メディア編)

 日本代表戦が行われた国際Aマッチデーが終わり、それぞれがクラブチームへ戻り、先週末からリーグ戦が再開された。代表戦のあとのリーグ戦は、代表戦士に特に注目が集まるのだが、スポーツ番組、大手のWEBメディアの選手の取り上げ方にどこか違和感を感じていた。

 WEBメディアの編集長の1人として、サッカー日本代表選手に対する、今後のメディアの取り上げ方について提言をおこなう。

国内組と海外組の評価の質が統一されていない

国内組の場合

 Jリーグで得点を決めた日本代表候補の選手に対しては、「これがW杯を目指す男だ!」とか「代表諦めないん弾!」とある。

 ほめる記事を出すのであれば、決定機を外したプレーがあったら批判する記事も出さないといけない。と私は考える。

 FWの選手では、ゴールを決めれなかった場合、プレーに関する記事は上がっておらず、チームの結果だけが記載されている場合が多い。FWはそれだけ注目されるポジションだから仕方ない部分も感じている。

 それならば、ACLに出場している日本代表候補選手も取り上げるべきだ。

「負けたらグループリーグ敗退」

 ホーム&アウェーの違いはあるが、W杯前の絶好のシミュレーションで試合を行えているのは川崎フロンターレ、鹿島アントラーズ、セレッソ大阪、柏レイソルの4チームだ。

 この4チームは、主力に日本代表候補メンバーを多く抱えている。ここまでの2018ACLのグループリーグでの結果を振り返って、「代表メンバー入りに前進」という記事はとても書けない。

海外組の場合

 海外組は常に結果を求められている。日本メディアからいえば、所属しているチームの順位は関係ない。所属している日本人選手が活躍したかどうかが重要になっているのは明確だからだ。

 ゴールを決めれば手のひらを返したような高評価。スタメンで出場してもシュート0で交代。目立った活躍が出来なかった。失点に関与した。といったプレーがあれば低評価となる。選手個人をメディアが追いかけているので、国内組との情報差が出てしまうのは仕方がない。

 所属クラブチームでの評価についてはまだ良いのだが、問題は代表チームについてだ。

 海外組が多く招集されている現状もあってか、所属クラブで出番が少なくなっている時期に代表メンバーに選出されると、何かと問題視される傾向にある。

 日本を代表する選手が集まってチームを作るのが、ナショナルチームの在り方だが、チームの調子が良くないときに、海外組の選手だけが槍玉に上げられてしまっている現状には納得がいかない。

サッカー日本代表を取り上げるメディアへの提言

 「国内組はチームの中にいる1人の選手としての評価」
 「海外組は選手個人としての評価」
 という前提が崩壊しているから、各メディアの報道の仕方によって評価の質が統一されておらず、おかしな状況を作り出している。

 代表では代表、クラブではクラブでの評価がそれぞれあって良いと考える。一方で、代表と各所属クラブの戦術は異なるので、同じように評価することには異論を唱えたい。

 現在の日本メディアの取り上げ方だと「1人でも多くのJリーガーが日本代表へ」というメッセージを感じる。これが選手(特にJリーガー)にとって、目標設定が「5月31日W杯メンバー23名発表」になっているのではないか?と。この日から本格的にW杯が始まるというのに、メンバーに選ばれた時点で満足してしまう可能性は少なからずある。

 まずは選手が良い緊張感で初戦のコロンビア戦を迎えれるようにすることがメディアの仕事だと考える。

あとがき

 FOOTBALL NOTE編集長の見解としては、海外組中心のメンバー構成になっても仕方ないと考えている。Jリーグを軽視しているわけではないことは、ここまで読んでいただいた読者の皆様にも納得していただけるはずだ。

 思い出してほしい。海外組といってもJリーグで成長し、海を渡った日本人選手たちばかりだ。そこに境界線は存在しない。

 ハリルホジッチ監督の解任論が出たこと、チーム内の不協和音を聞き出そうとするインタビュアー、それを都合の良い表現で取り上げるメディア…日本のメディア、スポンサーが、何かの拍子でボタンを掛け違えてしまい、選手や代表チームの足を引っ張ってしまっているのではないか?という疑問は私の中でまだ解決されていない。

 選手や代表チームに多大な影響力を持つ、メディア、スポンサーの在り方について見直す時期が来ているように考えている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です