2018ロシアW杯レビュー(4)決勝トーナメント1回戦を振り返る

 決勝トーナメント1回戦の試合を振り返ります。
 日本対ベルギーの試合が1番印象に残っていますが、ベスト16ということで見逃せない試合ばかりでした。どれも接戦になっているので観ている方としては、単純に楽しいです。

ベスト16の壁

 日本にとって、3度目の挑戦もベスト8の壁は想像以上に高いものかもしれない。

 2対2の時点で延長戦を視野に入れた采配ができなかったのか?
 
 後半アディショナルタイムのコーナーキックはショートコーナーにして、時間稼ぎをしなかったのか?
 
 最後まで攻めて勝ちにいった結果だから納得しました。なのか。

 言い出したらキリがありません。今回の宿題は、2022年カタール大会で提出できるのだろうか?日本代表が史上初のベスト8進出はいつになるのか?4年後を楽しみにしたい。

 メキシコはブラジルに0対2で敗れ、7大会連続ベスト16で涙をのんだ。
 2012年ロンドン五輪でブラジルを破り金メダルを獲得したメンバーを中心に、グループリーグでは2014ブラジル大会覇者のドイツを破った勢いもあり、期待感は高かったと思う。
 それでも1986年自国開催以来32年ぶりのベスト8進出を逃したメキシコ。奇しくも相手はブラジルだった。

 スイスはスウェーデンに0対1で敗れ、64年ぶりのベスト16の壁を越えることができなかった。
 W杯で最後にベスト8に進出したのは1954年自国開催となった大会。FIFAランキング6位(2018年6月7日発表)のスイスでさえ、近年はベスト16の壁に跳ね返されている。

PK戦までもつれる接戦

 スペイン対ロシア、クロアチア対デンマーク、コロンビア対イングランド。決勝トーナメント1回戦、8試合行われた中で3試合もPK戦まで突入した。

 ノックアウト方式の決勝トーナメントということで、グループリーグのように引き分けはなく、最後はPKで決着をつけます。

 PKまでいったら、もうどちらが勝つのか予想はできません。
 優勝候補の1つだったスペインは、開催国のロシアに敗れましたし、これまでW杯でPK戦で勝利したことないイングランドがコロンビアを苦手のPK戦で勝利しました。

 クロアチアとデンマークのPK戦では、両ゴールキーパーの合わせて5本のPKを防ぐという接戦でした。

 また今大会から、延長戦に突入した場合、交代枠が4人目まで認められるようになったので、ベンチワークにも注目してみると良いでしょう。

1つの時代が終わりを告げる?

 フランス対アルゼンチン、ウルグアイ対ポルトガルは、1つの時代の終わりを示したかもしれない。

 アルゼンチンのメッシ選手、ポルトガルのクリスティアーノ・ロナウド選手が、決勝トーナメント1回戦で大会を去ることになった。

 2008年からバロンドールを受賞したのは、メッシ選手、ロナウド選手の2選手しかいない。時代を象徴する選手がW杯のタイトルだけには恵まれなかった。年齢的にも最後かもしれない大会だったので、余計に1つの時代の終わりを感じてしまった。

 2人に代わって、新世代のスター選手として台頭してきたのがフランス代表のエムバペ選手。アルゼンチン戦での2ゴールで世界に衝撃を与えました。フランスの若き10番の活躍に目が離せません。

準々決勝の組み合わせ

(決勝トーナメント準々決勝)

※日本時間

7月6日23時;ウルグアイ VS フランス
7月7日 3時:ブラジル VS ベルギー
7月7日23時:スウェーデン VS イングランド
7月8日 3時:ロシア VS クロアチア

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