新型コロナウィルスがサッカー界に暗い影を落とす(2020年3月13日時点)

 新型コロナウィルス(COVID-19)が世界全体に影響を与えている。

 サッカー界も例外ではない。

 「2020年3月13日17時時点」で把握している情報をまとめてみた。

イングランド・プレミアリーグ

 イングランド・プレミアリーグは2020年3月12日時点で公式発表は出ていないが、今季残り全試合を無観客で開催される見通しになっているそうだ。

 仮に無観客での開催となっても、サッカー中継が放映されるパブなどにサポーターが集結することが予想されるため、パブでの放映は禁止される見通し。

 選手の個人名は出てないが、レスターから3選手が新型コロナウィルスの症状が出ていると報道。

 またアーセナルの不特定多数の選手と一部のスタッフがコロナウィルス感染者と接触したと報道も出た。
 現地時間2月27日に行われたEL決勝トーナメント1回戦セカンドレグのオリンピアコスとの一戦で、観戦に訪れていたオリンピアコスのオーナーであるエヴァンゲロス・マリナキス氏が新型コロナウィルスの陽性反応ことが明らかになった。

 予防措置として2週間の自宅待機が取られたこともあり、現地時間3月11日に予定されていた第28節マンチェスター・シティ対アーセナルの一戦は延期。

 さらにアーセナルのアルテタ監督も陽性反応が出たと報道。現地時間3月14日に行われる予定だった第30節のブライトン戦も延期となった。

 チェルシーFWカラム・ハドソン・オドイ選手も陽性反応が出たと日に日に感染の情報が出てきており、プレミアリーグでも中断が検討される方向で動いてる情報も出てきている。

 なお現時点でも第30節は通常開催の予定となっている。

スペイン ラ・リーガ

 スペインリーグは1部、2部とも現地時間3月10日に行われた第24節延期分のエイバル対レアル・ソシエダの試合から2週間に渡って無観客試合での開催となっていたが、世界的な感染拡大を受けて2週間の中断が決まった。

 第28節には、レアル・マドリード対エイバル、マジョルカ対バルセロナが予定されていた。
 乾貴士選手が所属するエイバルと久保建英選手が所属するマジョルカの日本人選手が所属する2チームが、ラ・リーガの誇る二大巨頭に挑む注目の一戦だったが延期となった。

 さらに悪いことに、レアル・マドリードが使用する練習施設を共有しているバスケットボールチームに所属する選手が新型コロナウィルスの感染者が出たため、全選手が検疫の対象となり隔離されていると報道。

 現段階では第28節、第29節が延期となり、現地時間4月5日に開催される第30節から再開の予定だが、感染の拡大が止まらなければ実施も不透明になってくる。

イタリア・セリエA

 イタリアでは、セリエAが2020年4月3日まで延期。フットボールだけではなく、イタリア国内全てのスポーツイベントまで対象となっている。

 そんな中、ユベントスのDFダニエレ・ルガーニ選手が新型コロナウィルス陽性反応が出たと報道された。おそれていた現役選手にも感染者が出てしまったが「無症状」だったことが唯一の救いだ。

 さらに、サンプドリアのFWマノロ・ガッビアディーニ選手にも陽性反応が出たと報道。
 サンプドリアには日本代表DF吉田麻也選手が所属している。チームは当面の練習を中止し、本拠地ジェノバに留まると発表している。

ドイツ・ブンデスリーガ

 ドイツ・ブンデスリーガは、第26節から無観客試合となる。
 第26節はドルトムント対シャルケのルールダービーが予定されており、サポーターの心情を考えると苦渋の決断ではあったと思う。

 また2部リーグでは、ハノーファーDFティモ・ヒューバース選手が新型コロナウィルス陽性反応が出たとクラブが声明を出した。感染後は自宅待機となっているが、同僚とは接触していないそうだ。

 これに伴い、ブンデスリーガ1部、2部の延期も視野に検討されている。

 さらにハノーファーDFヤネス・ホルン選手から新型コロナウィルス陽性反応が出たとクラブが声明を出した。チームから2人目の感染者が出てしまったが、幸いにも両選手とも無症状ということだ。

 なおハノーファーには日本代表MFの原口元気選手が所属している。原口選手も検査を受けただが結果は陰性。だがチームから2人も感染者が出たため2週間の自宅待機となっている。

フランス・リーグアン

 フランスリーグは、第28節のストラスブール対パリ・サンジェルマンの一戦が新型コロナウィルスの影響で延期になった。
 現地時間3月18日に延期となった一戦が開催されるが、リーグアン全体で3月10日から4月15日までの試合は無観客で開催されることになった。
 しかし今後の協議次第では中断の可能性も示唆されている。

欧州5大リーグ以外

【オランダ】
 オランダ・エールディビジは当初、現地時間3月14日、15日に開催される第27節で、PSV対エメン、PKC対フローニンゲン、ヴィレムⅡ対ヘーレンフェーンの3試合が延期となっていたが、第27節、第28節に予定されていた全ての試合を延期すると発表した。

【ポルトガル】
 現地時間3月13,14,15日に開催予定だった第25節と、現地時間3月20,21,22日に開催予定だった第26節に予定されていた全ての試合を延期となった。

【ベルギー】
 ベルギーリーグは現地時間3月15日に開催される第30節は無観客で行われる予定だったが、全試合延期となった。
 現地時間3月22日に予定されていたベルギー国内カップ戦も同様に延期となる。

【スイス】
 スイスリーグは現地時間3月23日まで試合延期。クラブ側が無観客試合を拒否したとの報道もある。
 スイスリーグには、トゥーンにハーフナー・ニッキ選手、シオンに若月大和選手が所属している。

UEFA主催大会

 CL,ELについては今後無観客での開催予定となっている。

 CLでは、決勝トーナメント1回戦セカンドレグ、パリサンジェルマンのホーム、パルク・デ・フランスで行われたドルトムントの一戦は無観客だったにも関わらず、サポーターがスタジアム外に集結してしまい、無観客にした意味があったのか甚だ疑問だ。サポーターはクラブに許可を取ったそうだが、そういう問題でもないはずだが…。

 また現地時間3月17日に行われる予定だった、決勝トーナメント1回戦セカンドレグ、マンチェスター・シティ対レアル・マドリード、ユベントス対リヨンの試合は延期となった。

 ELは、決勝トーナメント2回戦ファーストレグにて、インテル対ヘタフェ、セビージャ対ローマの一戦は延期。
 スペインのヘタフェがインテルのホームがあるイタリア入国を拒否したこともあり、開催が懸念されていた。インテルはセリエAが4月3日まで延期となりチームとしての活動を休止すると発表した。またローマはイタリア国内での移動制限に伴い、セビージャの本拠地にあるスペインへの移動が困難となり、延期となった。

 今年6月に開幕予定だった、EURO2020も延期となるかもしれない。現地時間3月17日に協議が行われ、何かしらの発表があると見られている。

Jリーグ

 Jリーグは、2月25日から3月15日に予定されていた公式戦を延期。3月18日の公式戦から再開を予定していたが、中断期間を4月3日まで延長した。
 Jリーグ1部、2部、3部全てで対象となる。

日本代表活動にも影響

 日本代表、2020年3月、6月に行われる予定だったW杯アジア2次予選は延期。
 U-23日本代表も2020年3月に行われる予定だった国際親善試合は中止となった。

 W杯アジア予選は、比較的余裕のある日程で組まれている。
 予選を勝ち抜いて最速でW杯出場を決めるのがアジアの国なので、4試合程度なら後ろにズレても日程面の調整を除いてそこまで問題はならないと見ている。

 U-23は今年7月に開催予定の東京五輪が全てなので、大事な親善試合が2試合も中止となると、連携面で難しいものが出てくる。

 ただ、現状を見るとオリンピック開催どころの騒ぎではなくなっている。
 感染拡大の終息が見えなければ、2020東京オリンピックは中止または延期になるだろう。

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FOOTBALL NOTE編集長。1983年6月13日生まれ。岡山県出身。フットボールをテーマにした読者の知的好奇心を刺激するコンテンツ作りに着手し「FOOTBALL NOTE」を立ち上げる。コンセプトは「世界のフットボール情報がここにある」※お問い合わせはコチラからどうぞ