2017年12月23日、レアル・マドリードのホームスタジアム、サンチャゴ・ベルナベウで行われたエル・クラシコに際に、私は「クラシコ祭り」という言葉の違和感を訴えていた。
【前回の記事】クラシコ祭りにみる日本での不自然な盛り上がり方に疑問がある。
現地時間5月6日、バルセロナのホームスタジアム、カンプ・ノウにて行われたエル・クラシコでは、日本で「#クラシコ祭り」は行われていなかったようだ。
日本時間5月7日04時30分キックオフが影響したのは間違いないが、1度クラシコ祭りと銘打ってイベントを開催したのなら、なぜ継続しなかったのだろうか?アジアタイムに合わせた試合だけ実施するなら「#アジアタイム祭り」にすればいい。
わざわざ「#クラシコ祭り」と煽らなくても、クラシコを観たい人は試合を観ている。ハッシュタグをつけた安易な拡散は必要ない。新規客を獲得するためのPRなら観戦ツアーを大々的に行えばと個人的には考えている。現地でクラシコ観戦が出来るのなら、コアなファンにとっても本当のクラシコ祭りになる。
クラシコは、試合を観るだけでフットボールの虜になれるから。
目次
エースがしっかりゴールを決める
今回のクラシコでゴールを決めたのは、バルセロナはメッシ選手、スアレス選手。レアルはクリスティアーノ・ロナウド選手とベイル選手。
ゴールを決めた時間帯も良かった。
スアレス選手が先制ゴール。その4分後にロナウド選手が同点ゴールを決めて追いつく。前半は1対1で折り返すと、後半にメッシ選手が勝ち越しゴール。しかしベイル選手が同点ゴールを再びレアルが追いつく…という試合を観ていて飽きない展開だった。
フットボールの試合の醍醐味が味わえるゴールシーンに、ワールドクラスの選手は大事なところでしっかり決めてくると改めて感じた。
今回の主役はイニエスタ選手
アンドレス・イニエスタ
ドリブル、パス、ボールコントロール、洞察力など、フットボールに必要な全てのプレーが高い次元で再現できる選手だ。
「イニエスタはフットボールそのものである」とも称されている。
イニエスタ選手は、クラブ史上初の生涯契約を結んでいたが、2018年4月27日にバルセロナ退団を発表した。
バルセロナの一員として最後となるエル・クラシコにも先発出場。2対1とバルセロナ1点リードの後半13分に、イニエスタ選手が交代でピッチを後にした。ファン・サポーターからの拍手で迎えられる場面は、これまで下部組織からバルセロナ一筋の選手に対するリスペクトでもあった。
まだ移籍先は決まっていないが、バルセロナと対戦したくないという理由で欧州以外への移籍の可能性がある中、5月8日に信じられないニュースが飛び込んできた。
バルセロナのイニエスタ選手がJ1のヴィッセル神戸に移籍する。ということだ。
先日クラシコでプレーしていた選手が、今夏に日本でプレーする!?なんとも信じられない話だが、この件に関しては正式発表を待つしかない…。
あとがき
前半終了間際には、スアレス選手とセルヒオ・ラモス選手との間でバチバチの小競り合い。毎度お馴染みの光景だったけど、お返しとばかりにメッシ選手が突っかかっていくプレーが印象だった。南米出身選手らしいプレーだったが、この試合に欠ける意気込みが伝わってきた。
ドルトムントとシャルケのルールダービーもそうだったが、クラシコとなる雰囲気がいつものリーグ戦とは異なる。サポーターの応援も独特な空気感を生み出している。
日本人の目線ではサッカーの試合を観る時、技術面ばかりに注目してみせてしまう。しかし、実際にはメンタル面を含めた気持ちの部分が必要だと、ワールドクラスの選手から教えてもらえたような感じがしている。
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