日本代表:2018ロシアW杯特集(36)パラグアイ戦レビュー

パラグアイ戦レビュー

日本代表 4-2 パラグアイ代表

<ゴール>
後半 6分;乾貴士
後半18分;乾貴士
後半32分;オウンゴール
後半46分;香川真司

<チームスタッツ>
ボール支配率:53%
シュート数 :13本

<スタジアム/現地情報>
スタジアム:チボリ シュタディオン
観客数  :1,202人
天候   :曇り
気温   :28.6℃
湿度   :56%

[先発フォーメーション:4-2-3-1] ===================

       岡崎慎司
       (原口元気)

  乾貴士  香川真司  武藤嘉紀
(宇佐美貴史)      (大迫勇也)

     山口蛍  柴崎岳

 酒井高徳 昌司源 植田直通 遠藤航
               (酒井宏樹)

       東口順昭
       (中村航輔)

===================

【編集長の視点】

 乾選手の個の力で停滞していたチームが生き返った。
 香川選手と乾選手、2人のゴールへのイメージがリンクして日本代表の得点が生まれたと思っている。
 
 創造性という意味で前線にはタレントが揃っているので、あとはW杯という舞台でゴールという絵を見せてくれるのか期待したい。

 親善試合なので勝ち負けより内容で試合を見ていたが、やっぱり勝つって良いな。

 ゴールを決めた乾選手、香川選手に注目が集まるが、個人的にこの試合のMVPは柴崎選手。試合を通じてパスから良いリズムを作っていた。背番号「7」ということで遠藤保仁選手の再来といっても過言ではない。
 
 良かったところだけでなく反省点も述べたいと思う。

 1点目の失点シーンだが、ディフェンスの寄せが足りなかった。
 コースは消していてもプレッシャーが無ければフリーと変わらない。近くにいたのは植田選手と遠藤選手。Jリーグではあの位置から強引にシュートを打ってくる選手が少ないのか、遠藤選手が一瞬躊躇したのが気になった。

 2点目の失点シーン。鮮やかなミドルシュートを決められてしまった場面だが、1対3と2点リードの試合終了間際でチーム全体として油断もあったかもしれない。リフレクションもなくシュートコースが大きく変わったわけではないので、キーパーには反応してもらいたかった。ポジショニングが悪くブラインドになっていたのなら話は違うが…。

 パラグアイ戦は攻撃面は連動していて上手くハマったといって良い。守備に関しては特に前半、センターバックとゴールキーパーの間にボールを入れられ危ない場面もあった。簡単にセンタリングを上げさせない工夫も必要だと感じている。

 試合を通じて思ったのは、普段スペイン1部リーグでプレーしている乾選手と柴崎選手が違いを作り出していたこと。スペインは世界最高峰のリーグであり、日本人選手にとってはこれまで鬼門となっているリーグだった。

 2017-18シーズンは、乾選手はエイバルでシーズンを通じてほぼレギュラーとしてプレー。柴崎選手はヘタフェに所属し、怪我で離脱した期間やベンチを温める期間もあったが、トップ下やボランチ、2トップの1角でもプレーした。

 乾選手、柴崎選手のスペインリーグでの経験が日本代表チームに還元された時、ロシアW杯グループリーグ突破の可能性が見えてくるかもしれない。

あとがき

 今回の日本代表チームは、4月の監督電撃解任のため即席中の即席チームとなっている。アジア予選からの積み上げがリセットされた影響を考慮し、ある程度チームの軸となる選手は固定して成熟度を高めると思ったが、スイス戦から酒井高徳選手を除いて10人もスタメンを変えたことには驚いた。

 2試合の親善試合で23名の選手全員を起用したのは、各選手のコンディションを確認するためだろう。W杯直前ということで、対戦相手から研究されないための作戦とも捉えることもできるが…。

 ガーナ、スイス、パラグアイとの3試合を1勝2敗で終え、W杯開幕を迎える。

 正直、期待と不安を数値化すると「期待30%、不安70%」だ。

 パラグアイに勝利したことで、これまで表面化していた不安要素が隠れてしまっては、ブラジルW杯の二の舞になるだろう。

 「勝って兜の緒を締めよ」とはこのことだ。

 私の希望は『1勝2分/勝ち点;5』でグループリーグ2位通過。
 
 最悪の場合、3戦全敗も考えられる。

 むしろ『1分2敗/勝ち点;1』でグループリーグ敗退が現実路線かもしれない。

 W杯は何が起こるかわからない。

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