U-22日本代表は、11月17日(日)にエディオンスタジアム広島でU-22コロンビア代表と国際親善試合を行った。
招集メンバー
※選手名敬称略。
[GK]
大迫敬介(サンフレッチェ広島)
谷晃生 (ガンバ大阪)
[DF]
板倉滉 (フローニンゲン/オランダ)
岩田智輝(大分トリニータ)
町田浩樹(鹿島アントラーズ)
渡辺剛 (FC東京)
立田悠悟(清水エスパルス)
原輝綺 (サガン鳥栖)
[MF]
中山雄太 (ズウォレ/オランダ)
三好康児 (アントワープ/ベルギー)
田中駿汰 (大阪体育大学)
遠藤渓太 (横浜F・マリノス)
堂安律 (PSV/オランダ)
食野亮太郎(ハーツ/スコットランド)
田中碧 (川崎フロンターレ)
菅大輝 (北海道コンサドーレ札幌)
橋岡大樹 (浦和レッズ)
菅原由勢 (AZ/オランダ)
久保建英 (マジョルカ/スペイン)
[FW]
小川航基(水戸ホーリーホック)
前田大然(マリティモ/ポルトガル)
上田綺世(鹿島アントラーズ)
【怪我辞退】
町田浩樹(鹿島アントラーズ)
渡辺剛 (FC東京)
遠藤渓太(横浜F・マリノス)
田中碧 (川崎フロンターレ)
【追加招集】
高宇洋 (レノファ山口)
鈴木冬一(湘南ベルマーレ)
長沼洋一(愛媛FC)
瀬古歩夢(セレッソ大阪)
マッチレビュー
U-22日本代表 0-2 U-22コロンビア代表
<スタジアム/現地情報>
スタジアム:エディオンスタジアム広島
観客数 :26,019人
天候 :晴れ
気温 :19.0℃
湿度 :60%
日本代表のフォーメーション
()内は交代出場した選手
フォーメーション:3-4-2-1
===================
上田綺世
(小川航基)
久保建英 堂安律
(食野亮太郎)
菅大輝 菅原由勢
(原輝綺)
中山雄太 田中駿汰
(前田大然)
板倉滉 立田悠悟 岩田智輝
(三好康児)
大迫敬介
===================
【日本代表スタッツ】
ボール支配率 :50%
シュート数 : 7本
枠内シュート : 1本
パス成功率 :79%(481本)
オフサイド : 2回
フリーキック :25本
コーナーキック: 4本
【編集長の考察】
この世代のベストメンバー集結。東京オリンピック金メダルへ。と煽り期待値だけは高かったが、結果はついてこなかった。
2019年10月14日、U-22ブラジル代表と敵地ブラジルで親善試合を行い3対2と勝利したこと、さらに堂安選手、久保選手とA代表でも出場機会を得ている選手も加わったこともあり、チームへの期待値が高かったのは間違いない。
U-22コロンビア代表も、先月のU-22ブラジル代表と戦ったU-22日本代表と戦えるということでモチベーションも高かったように思える。試合全体を通してコロンビアの強さだけが目立っていた。
日本にあった収穫といえば、結果的に2失点で試合を終えたことぐらいだろう。
同世代の中では突出している
この世代でA代表に招集され、試合に出場している意味を強く理解した。
堂安選手、久保選手だけは対等以上に戦えていたし、この2選手だけは個人技でも十分通用していたし、コロンビアにとっても危険人物ということでマークも厳しかった。
特に久保選手と22番のカルロス・テラン選手のマッチアップは試合を通して見物だった。
身長差があり明らかなミスマッチをついてきたが、テラン選手の激しいフィジカルコンタクトを持ち前のバランス力で制する久保選手。試合としての勝負はついていても最後まで2人のマッチアップは見ていてワクワクした。
堂安選手も後半に決定的なシュートにスルーパスと、最近のA代表では影を潜めていた光るプレーを披露した。得点に繋がっていれば良かったが、まだまだ本来の輝きを出せていないのだろう。
日本が試したフォーメーション
親善試合ということもありいろいろと試している部分はあったと思う。
スタート、ビハインド時、点を取りに行く時間で、「3-4-2-1」「4-2-3-1」「4-4-2」と3つの異なるフォーメーションは把握できた。
===================
「3-4-2-1」
上田綺世
久保建英 堂安律
菅大輝 菅原由勢
中山雄太 田中駿汰
板倉滉 立田悠悟 岩田智輝
大迫敬介
===================
「4-2-3-1」
小川航基
久保建英 堂安律 三好康児
中山雄太 田中駿汰
原輝綺 板倉滉 立田悠悟 菅原由勢
大迫敬介
===================
「4-4-2」
小川航基 前田大然
食野亮太郎 久保建英 三好康児
中山雄太
原輝綺 板倉滉 立田悠悟 菅原由勢
大迫敬介
===================
この世代では慣れ親しんでいる「3-4-2-1」はまだ機能していたと言っても良いだろう。
前半をスコアレスで折り返したことは評価したいが、後半の立ち上がりで失点すると、立て直すことなく追加点を奪われたのは修正が必要だ。
一方、攻撃陣には課題しか残らなかった。堂安選手や久保選手、途中出場した三好選手、食野選手は個人技で仕掛けることは出来ていたが、チームとして連動して攻撃できている場面はあっただろうか?
小川選手が入ったことで前線に起点が出来たことで、2列目の選手が連動していく場面は少しずつ増えてきたが、個人技頼みではオリンピックで勝ち上がったいくのは難しい。
上手い選手は増えてきているが、チームを勝たせる選手またはピッチ上の監督が出来る選手が見当たらなかったことで、オーバーエイジで待望論が出る選手は自然と絞られてくる感じがしている。
今後の予定
U-22日本代表の2019年最後の試合は、12月28日にトランス・コスモススタジアム長崎で行われるU-22ジャマイカ代表との親善試合となっている。
Jリーグはシーズンオフ、海外リーグもウィンターブレイクということもあり選手のコンディションで難しい面もあるが、2020年に弾みをつける試合を見せてもらいたい。