初戦の香港戦を6対0で勝利した日本代表は、2戦目に中国代表と対戦する。出来れば連勝して大一番となる最終戦の韓国代表を迎えたいところだが、大勝した次の試合はロースコアの展開になりやすいのだが果たして…
マッチレポート
90分を通じて五分五分の試合になった。こういう試合はベンチワークが差をわけるのだが、1トップで起点を作るのが難しいなら、2トップにするプランをチームとして持っていないのだろうか。
急造チームのため、同じクラブに所属する選手を中心に並べて連携面の不安を補うのは理解できるが、それをベースに選手をフォーメーションに当てはめただけで、あとは選手任せにしているようにしか思えない采配だった。
自国開催でタイトル獲得のためには勝利が必須だった試合とは思えない内容に落胆した。初戦と比べても準備時間は少ないながらもあったはずなのに、具体的なゲームプランが見えないままスコアレスドローで終わってしまった印象だ。
【フォーメーション:4-2-3-1】
()内は交代時間と交代出場した選手
細谷真大
(62,町野修斗)
森島司 脇坂泰斗 宮市亮
(81,相馬勇紀) (81,西村拓真) (69,満田誠)
野津田岳人 橋本拳人
佐々木翔 小池龍太
(62,杉岡大暉)
荒木隼人 中谷進之介
大迫敬介
日本の攻撃について
引いた相手に対しては常に苦戦している。
ミドルシュートも少なければ、効果的な縦パスを入れる回数も少ない。後ろでボールを回して組み立てているだけのプレーをもう何度見てきたが、こうなると得点が決まらないのはもはや日本の伝統芸だ。
日本の守備について
大きく崩される場面は無かったが、前半開始早々の意表を突いた攻撃から立て直すまでに時間がかかったように思えた。急造4バックも影響したのかバタバタしているシーンが目立ったのは、ディフェンスリーダーが不在だった影響かもしれない。
常連組との比較
個人で打開する場面での精度やアイデアだったり、個人技の部分で劣っている部分が目立った。
スピードでは宮市選手、パスワークでは脇坂選手、途中出場した相馬選手はドリブルでこの試合で数少ない見せ場を作っていたが、常連組を脅かすほどのプレーレベルだったかは悩ましいところだ。
マッチレビュー
日本代表 0-0 中国代表
【日本代表スタッツ】
ボール支配率 :66%
シュート数 :21本
枠内シュート : 7本
パス成功率 :83%(687本)
オフサイド : 1回
フリーキック :12本
コーナーキック:11本
【スタジアム/現地情報】
スタジアム:豊田スタジアム
観客数 :10,526人
天候 :晴れ
気温 :27.7℃
湿度 :60%
招集メンバー
ポジション | 背番号 | 選手名 |
---|---|---|
GK | 1 | 大迫敬介 |
12 | 谷晃生 | |
23 | 鈴木彩艶 | |
DF | 19 | 佐々木翔 |
3 | 谷口彰悟 | |
2 | 山根視来 | |
5 | 畠中槙之輔 | |
25 | 小池龍太 | |
4 | 中谷進之介 | |
22 | 荒木隼人 | |
24 | 大南拓磨 | |
13 | 杉岡大暉 | |
MF | 18 | 水沼宏太 |
15 | 橋本拳人 | |
7 | 野津田岳人 | |
14 | 脇坂泰斗 | |
13 | 相馬勇紀 | |
6 | 岩田智輝 | |
8 | 森島司 | |
21 | 満田誠 | |
26 | 藤田譲瑠チマ | |
FW | 17 | 宮市亮 |
9 | 西村拓真 | |
10 | 岩崎悠人 | |
11 | 町野修斗 | |
20 | 細谷真大 |
[招集辞退]
武藤嘉紀(怪我のため)
あとがき
カタールW杯出場に向けて国内組ラストサバイバルを楽しみにしていたが、この試合の出来は正直期待外れだった。常連組に食い込むためには最終戦の韓国戦で明確な結果を出すしかない。