サッカーU-23日本代表/Road to 東京(6)U-23アジア選手権サウジアラビア戦

 2020東京五輪アジア最終予選となるAFC U-23選手権のグループリーグ初戦にU-23サウジアラビアと対戦した。

マッチレビュー

U-23日本代表 1-2 U-23サウジアラビア代表

<スタジアム/現地情報>
スタジアム:タンマサート・スタジアム
観客数  :1,433人
天候   :晴れ
気温   :30.0℃
湿度   :55%

日本代表のフォーメーション

()内は交代出場した選手

フォーメーション:3-4-2-1
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        小川航基
       (上田綺世)

   食野亮太郎    旗手怜央
           (田川亨介)

杉岡大暉          橋岡大樹
(相馬勇紀)

     田中碧   田中駿汰

   古賀太陽  岡崎慎  渡辺剛

        大迫敬介

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【日本代表:得点者】

後半11分;食野亮太郎

【日本代表スタッツ】

ボール支配率 :59%
シュート数  :11本
枠内シュート : 2本
パス成功率  :84%(579本)
オフサイド  : 2回
フリーキック : 9本
コーナーキック: 5本

【編集長の考察】

 東京五輪アジア予選ではあるが、日本代表は自国開催のため既に出場権を得ている。しかし、この内容では本大会出場辞退でも良いのかもしれない。

 ミスから失点し自滅した日本代表。課題しか残らないフラストレーションのたまる一戦だった。

 GKの大迫選手が1番目立っていたので、チームとしてもサウジアラビアの攻撃を抑えれていたのかは疑問だ。大迫選手のスーパーセーブが無ければ間違いなく完敗だった。

収穫はこの気候でプレー出来たこと

 東京五輪本番は、気温30度以上が想定されている。この試合のピッチコンディションは気温30度、湿度は55%。

 ただ、私がタイに行ったことがないので、肌間隔での比較が出来ない。
 日本の夏の暑さと数値上ではほとんど変わらないタイの現地気温だが、消耗戦は避けられそうにない。

 サウジアラビア側には足を攣っていた選手もいたが、日本は水分を取りながら、上手くコントロール出来ていたので、90分間戦うことが出来ていたが、省エネサッカーをしていた感じも否めない。

 オフザボールでのフリーランの回数が少なかったこと、止まってボールを受けるシーンが目立ったことなど、対アジアでは通用しても欧州、南米の格上と対戦する時にこのサッカーは通用するのか?暑さの中で選択するプレーの取捨選択も併せて必要になってくる。

まだ若いで片付けて良いのか?

 この試合1番のバットプレーは、ウラのスペースに抜け出してどフリーで受けた旗手選手が、シュートすら打てなかったこと。
 結局このプレーはオフサイドの判定になったが、自分で勝手にオフサイドと判断したのか?打てなかったのか?はわからないが、セルフジャッジは致命傷になる。前半だけで交代になってもおかしくなかった。

 攻撃面でキラリと光るプレーした食野選手だったが、私の目には「諸刃の剣」にしか映らなかった。
 ゴールに貪欲にいける良い部分と、守備が疎かになる悪い部分がはっきりしていたから。

 初戦ということでコンビネーションの部分は目をつむるが、連携して攻めることが出来れば攻撃面はもっと伸びしろはある。
 しかし、今のままだと守備する方はドリブルからのシュートを頭にいれておけば怖い存在にはならない。

 試合終了後にスタッツを見返すと、初戦でイエローカード3枚。それも後半残り約10分の間に立て続けに3枚だ。

 大会を通して考えると、累積による出場停止も頭に入れてプレーしないといけないのはわかっているはずだが…良い意味で大人なプレーが出来る選手がピッチ内にはいなかった。

不可解な采配

 後半開始早々に失点し、後半11分に食野選手のゴールで同点に追いついたが、残り約30分をどう戦うか…チーム全体でマネジメントが出来ていなかったと思う。

 後半27分に最初の交代カードで小川選手に代えて上田選手を投入。攻撃が停滞していた時間帯も多かったので、交代の意図は明確だった。

 ただ、この時点で勝ち点3を取りに行くのか、1対1のまま引き分けに持ち込むのか読めなかった。後半43分にPKで勝ち越しゴールを奪われ、ベンチがバタバタし一気に2枚替えするも時すでに遅し。

 前半は初戦ということで固い立ち上がりだったのは評価したかっただけに、勝負の後半に勝負手を打てなかった森保監督の手腕に疑問符をつけたい。

 本大会でも初戦を落とし黒星発進となることはある。
 今回の敗戦を良いシミュレーションとして、第2戦は是が非でも勝ち点3を獲得してもらいたい。

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FOOTBALL NOTE編集長。1983年6月13日生まれ。岡山県出身。フットボールをテーマにした読者の知的好奇心を刺激するコンテンツ作りに着手し「FOOTBALL NOTE」を立ち上げる。コンセプトは「世界のフットボール情報がここにある」※お問い合わせはコチラからどうぞ