2022カタールW杯対戦国シミュレーション:コスタリカ代表

日本代表はグループリーグ2戦目でコスタリカ代表と対戦する。
コスタリカは2014ブラジルW杯で、イングランド、イタリア、ウルグアイのグループに入ったが、2勝1分の勝点7でグループ首位通過。決勝トーナメント1回戦では日本も苦しんだギリシャを相手にPK戦の末に勝利。準々決勝でオランダにPK戦の末に惜しくも敗れたが、ベスト8と好成績を納めて番狂わせを起こした。
日本が越えていないベスト16の壁を突破している強豪国を相手に簡単に勝点3を計算できる試合にはならないだろう。

コスタリカ代表メンバー26名

ポジション 選手名 所属クラブ
GK ケイラー・ナバス パリ・サンジェルマン
エステバン・アルバラド エレディアノ
パドリック・セケイラ CDルーゴ
DF ケンドール・ワストン サプリサ
オスカル・ドゥアルテ アル・ワフダ
ブライアン・オビエド レアル・ソルトレイク
フランシスコ・カルボ コンヤスポル
ロナルド・マタリータ シンシナティ
ケイセル・フレール エレディアノ
ファン・パブロ・バルガス ミジョナリオス
カルロス・マルティネス サン・カルロス
ダニエル・チャコン コロラド・ラピッズ
MF ブライアン・ルイス アラフエレンセ
セルソ・ボルヘス アラフエレンセ
イェルツィン・テヘダ エレディアノ
ユースティン・サラス サプリサ
ヘルソン・トーレス エレディアノ
ドウグラス・ロペス エレディアノ
アンソニー・エルナンデス プンタレナス
アルバロ・サモラ サプリサ
ロアン・ウィルソン ムニシパル・グレシア
ブランドン・アギレラ ノッティンガム・フォレスト
ジェウィソン・ベネット サンダーランド
FW ホアン・ベネガス アラフエレンセ
ジョエル・キャンベル レオン
アントニー・コントレラス エレディアノ

コスタリカ代表予想フォーメーション

4-4-2

    コントレラス  キャンベル 

 ベネット           トーレス

     テヘダ   ボルヘス

オビエド            フレール

     カルボ   ドゥアルテ

         ナバス

コスタリア代表の注目選手

ケイラー・ナバス

守護神として2014ブラジルW杯で活躍し、レアル・マドリードへ移籍して2015-2016シーズンからポジションを掴みワールドクラスの選手として名を馳せた。スペインリーグやチャンピオンズリーグでの数試合連続無失点記録を作るほどの安定感を誇り、最後の砦としてゴール前に君臨する。
懸念材料は現所属のパリ・サンジェルマンで、2022-2023シーズンが開幕して出場機会に恵まれていないこと。リーグ戦、カップ戦、チャンピオンズリーグでベンチ入りはしているもののイタリア代表ドンナルンマ選手にポジションを奪われてしまい出番が回って来ないため、試合勘がどこまで戻っているのか微妙なところだ。

オスカル・ドゥアルテ

コスタリカ代表の守備の要であり躍進した2014ブラジル大会で主力としてプレーしていた選手。
2022年からサウジアラビアのアル・ワフダ・メッカでプレーしているが、2013年からベルギーのクラブ・ブルージュ、スペインのエスパニョール、レバンテと渡り歩いている。2015-2016シーズンから2021-2022シーズンまでスペインでプレーしていたこともあり、グループリーグ初戦で対戦するスペイン代表との一戦に向けて調子を上げて来ることは間違いない。

ジョエル・キャンベル

コスタリカ代表のエースストライカーで、現在はメキシコリーグのクラブ・レオンに所属している。カタールW杯出場権をかけたニュージーランドとの大陸間プレーオフで前半3分に先制ゴールを決めている。
2014ブラジルW杯ではグループリーグ初戦のウルグアイ戦で1点ビハインドの後半9分に同点ゴールを決めて逆転勝ちの口火を切り、コスタリカの躍進の立役者となった。
2011-2012シーズンからアーセナルへ移籍するも、出場機会を得られずレンタルを繰り返していた。それでも2015-2016シーズンはアーセナルの一員としてプレーし、19試合に出場し3得点と結果を残している。

日本対コスタリカ戦展開予想

日本代表対コスタリカ代表の試合は2018年9月11日に大阪で親善試合が組まれていて、奇しくも森保ジャパンの初陣だった。
この時は3対0で日本が勝利しているが、来日したコスタリカメンバーからカタールW杯メンバーに選ばれているのは、GKのエステバン・アルバラド選手、DFのファン・パブロ・バルガス選手、オスカル・ドゥアルテ選手、ブライアン・オビエド選手の4選手だけ。DFの3人はスタメンでプレーしていたが、前線と中盤でプレーしていた選手は1人も選ばれていない。
この試合を指揮していたロナルド・ゴンザレス監督は代わり、ルイス・フェルナンド・スアレス監督が指揮を取っている。4年前の親善試合での勝利だけで今回も勝てると過信するのは危険だ。

グループEはドイツとスペインが突破すると予想している人がほとんどだと思うが、番狂わせを起こすなら日本よりコスタリカの方が確率的には高い。おそらく日本はドイツに敗れて崖っぷちの状態で第2戦目を迎える。一方、コスタリカはスペインを相手に1対0で勝利して番狂わせを起こし勢いに乗って日本に挑んでくるだろう。

絶対に勝点3を取りたい日本と、勝点3を取って決勝トーナメント進出を決めたいコスタリカという状況下で第2戦目を迎えたと仮定して展開予想を行う。

勝つしかない日本はドイツ戦と同様に前線からプレスをかけてショートカウンターからコスタリカゴールに迫るはずだ。しかしコスタリカも試合開始から果敢に仕掛けて来るだろう。コスタリカからすれば早い時間帯で先制点を奪って、守備を固めてカウンターに切り替えた方が試合全体をコントロールしやすくなると考えるのではないだろうか。

試合は一進一退の攻防が続くが、スペインに勝利した勢いがあるコスタリカが前半35分頃にPKで先制するだろう。日本にとっては不運な形だがペナルティエリア内でのファールにVARが介入しPKが認められる。

W杯のグループリーグは初戦を勝利した勢いが左右する場面もある。強豪国といえど初戦を落とした国は苦戦している傾向もあるので、数値化することは難しいがチームとしての勢いも加味する必要がある。

同点に追いつくしか無い日本は前線の選手を入れ替えてより攻撃的に行くが、堅い守備を崩すことができない。攻撃が選手の個の力に頼ってしまっている分、組織で守るコスタリカの牙城を崩すことが出来ず時間だけが過ぎていく。

苦し紛れにボールを回すだけの時間帯が続き、縦パスを入れて攻撃のスイッチを入れていきたいが、リードしているコスタリカが追加点を奪うために、パスカットからのカウンターを狙っているため、日本は横パスしか回せなくなってしまう。
コスタリカの術中にハマってしまった日本は、0対1で敗れてしまい2連敗でグループリーグ敗退が決定。

リードされたら弱い今の日本代表を象徴するような内容になるだろう。ただし日本の守備陣がコスタリカの猛攻を凌ぐことが出来れば0対0の引き分けには持ち込めるかもしれない。

あとがき

コスタリカがスペインを相手に1対0で勝利して番狂わせを起こす。と仮説を立てたのはW杯開幕前の準備期間がグループ内で比較するとしっかり確保されているからです。

11月10日にナイジェリア代表(2対0で勝利)、17日にイラク代表とテストマッチを組めたことは代表チーム全体として調整しやすかったと考えます。ヨーロッパでプレーする選手が少ないことも挙げられますが、堅守をベースとした戦術はチーム内に浸透しているため、誰が出ても遜色ないプレーを見せています。

この仮説を後押しするデータとして、スペインがW杯でのグループリーグ初戦は苦戦している傾向があるということ。
2010年南アフリカW杯では優勝を果たしたものの初戦のスイスに0対1で敗戦。2014年ブラジルW杯では初戦のオランダに1対5で敗戦。2018年ロシアW杯では初戦のポルトガルに3対3の引き分け。とW杯では過去3大会初戦の成績は2敗1分と勝率0%。

コスタリカがスペインに1対0で勝利して2戦目の日本戦を迎えるという大胆予想の根拠です。

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