2022カタールW杯:日本代表グループリーグ展望予想

いよいよカタールW杯開幕です。ドイツ、コスタリカ、スペインと非常に厳しいグループに入りました。
17日に行われたカナダ代表とのW杯前最後のテストマッチでは、主力不在で怪我から復帰したばかりの選手を中心に起用することになったため調整試合の印象が強かったですが、1対2と逆転負けを喫したことでプレーした選手に少なからず悪いイメージが残っていないかが心配になってます。

初戦のドイツ戦では間違いなくベストメンバーを送り出すと思いますが、ドイツ戦の結果が今大会の日本代表の動向を左右するといっても過言ではないでしょう。

日本がグループリーグを突破するために必要な勝点は「4」という意見が多いですが、この場合グループリーグ2戦目のドイツ対スペインが引き分けに終わることが前提であり、得失点差なども絡んでくるため勝点4では既に自力での突破は絶望的ということです。

私は「グループリーグ突破のためのボーダーラインは勝点5」と考えています。

そのためにはドイツ、スペインから最低でも勝点2を取らなければならない。しかしこの場合だとコスタリカに勝利して勝点3を取ることが絶対条件になりますが、日本がコスタリカに必ず勝てる保証がどこにも見当たらないので、グループリーグ展望予想の結論として日本代表はグループリーグ敗退が濃厚と考えます。

グループEの展開予想

ドイツ戦の結果が今大会の日本代表を左右するといっても過言ではない。というのは、日本代表がW杯に出場した大会においてグループリーグ初戦で敗れた場合は、全てグループリーグ敗退となっているからです。

つまり初戦のドイツには引き分け以上が求められるのですが、日本は前半を1点リードで折り返すことが出来たとしても残り15分で立て続けに失点し、日本はドイツに1対3で敗れると予想します。

スペインとコスタリカの試合でコスタリカがスペインに1対0で勝利して番狂わせが起こります。日本は2戦目で勢いに乗ったコスタリカを相手にしなければなりません。
W杯では流れも重要です。勢いそのままにコスタリカは日本に猛攻を仕掛け前半のうちに先制点を奪います。コスタリカは日本に勝てば決勝トーナメント進出が決まるので絶対に勝ちに来ます。一方日本も負ければグループリーグ敗退が決まるので、まずは同点に追いつくための猛攻を仕掛けます。しかしコスタリカ守備陣を最後まで崩せずに0対1で敗れると予想します。

正直この展開は避けたいところです。もしスペインとコスタリカが初戦で引き分けた場合、日本とコスタリカの一戦も試合内容が大きく変わります。共に落とせない2戦目になるため難しい試合となり、0対0の引き分けで終わると思います。

展開予想をして思ったことはグループE展望のカギを握っているのはスペインです。
初戦のコスタリカ戦の結果次第で波乱の幕開けにもなるし、2戦目のスペイン対ドイツのグループリーグ屈指の好カードであり、世界が注目する一戦になります。スペイン対ドイツの試合は1対1の引き分け、またはスペインが1対0で勝利と予想しています。対戦成績も五分五分なので難しいところですが、直近4試合はスペインの2勝2分と優位に立っているので、勝利する可能性があるのはスペインだと思います。

ここで1回整理すると、2戦目を終えて日本は2敗または1敗1分。ドイツは1勝1分または1勝1敗。コスタリカは2勝または1勝1分。スペインは1敗1分または1勝1敗。という展開予想になりました。

グループリーグ最終戦は、これまでの展開予想を踏まえ、本命予想と対抗予想の2つに分けて考察していきます。

本命予想の場合

日本はドイツ、コスタリカに敗れて2連敗でグループリーグ敗退が決定。スペインも1敗1分だが日本戦に勝利してドイツがコスタリカに敗れればグループリーグ突破の可能性が残る。しかし得失点差もあり3点差以上での勝利が必須となるため、試合は常にスペインが主導権を握る展開になる。

スペインの華麗なパスワークによるポゼッションサッカーに対して、日本はボールを奪い切ることが出来ない。日本は守備を固めるも先に失点してしまう。攻撃に出たいがマイボールの時間が短く何も出来ずに敗れた。スペインが勝って勝点3を積み上げたものの、ドイツがコスタリカに2対1で勝利したためスペインのグループリーグ敗退が決まった。

【本命】グループE対戦スコア予想表
グループE ホーム スコア アウェイ
第1節 ドイツ 3-1 日本
第1節 スペイン 0-1 コスタリカ
第2節 日本 0-1 コスタリカ
第2節 スペイン 1-1 ドイツ
第3節 日本 0-1 スペイン
第3節 コスタリカ 1-2 ドイツ
【本命】グループE最終予想順位表
順位 国名 予想勝点 予想得失点差
1位 ドイツ 7 3
2位 コスタリカ 6 1
3位 スペイン 4 0
4位 日本 0 -4

対抗予想の場合

日本はドイツに敗れたものの、コスタリカとは引き分けて1敗1分で首の皮一枚残った状態で、最終戦を迎えたがグループリーグ突破は風前の灯火。スペインはコスタリカと引き分けて、ドイツに勝利したため1勝1分で迎えたため、決勝トーナメントへ進出するために日本戦に勝利してドイツ対コスタリカの結果を待ちたいという展開。

日本もスペインに勝利すれば僅かだが可能性は出てくるので、試合開始から激しいプレスをかけてボールを奪いに行く。スペインは勝てばグループリーグ突破が近づくためより攻撃的に出てくる。だが日本が奮闘し試合は0対0の引き分けに終わり勝点1を分けあった。

ドイツはコスタリカに勝利したことで、コスタリカとスペインが勝点で並んだが得失点差でスペインが上回った。

【対抗】グループE対戦スコア予想表
グループE ホーム スコア アウェイ
第1節 ドイツ 3-1 日本
第1節 スペイン 1-1 コスタリカ
第2節 日本 0-0 コスタリカ
第2節 スペイン 1-0 ドイツ
第3節 日本 0-0 スペイン
第3節 コスタリカ 1-2 ドイツ
【対抗】グループE最終予想順位表
順位 国名 予想勝点(本名) 予想勝点(対抗)
1位 ドイツ 6 2
2位 スペイン 5 1
3位 コスタリカ 2 -1
4位 日本 2 -2

日本代表メンバー26名

ポジション 選手名 所属クラブ
GK 川島永嗣 ストラスブール
権田修一 清水エスパルス
シュミット・ダニエル シント・トロイデン
DF 長友佑都 FC東京
吉田麻也 シャルケ
酒井宏樹 浦和レッズ
谷口彰悟 川崎フロンターレ
山根視来 川崎フロンターレ
板倉滉 ボルシアMG
冨安健洋 アーセナル
伊藤洋輝 シュトゥットガルト
MF 柴崎岳 レガネス
遠藤航 シュトゥットガルト
伊東純也 スタッド・ランス
南野拓実 モナコ
守田英正 スポルティング
鎌田大地 フランクフルト
相馬勇紀 名古屋グランパス
三笘薫 ブライトン
堂安律 フライブルク
田中碧 デュッセルドルフ
久保建英 レアル・ソシエダ
FW 浅野拓磨 ボーフム
前田大然 セルティック
上田綺世 セルクル・ブルージュ
町野修斗 湘南ベルマーレ

日本代表スケジュール(試合時間は日本時間)

[グループE] 
11月23日22時:ドイツ
11月27日19時:コスタリカ
12月 2日 4時:スペイン

日本代表:予想フォーメーション

4-2-3-1

        前田大然
        (上田綺世)

  久保建英   鎌田大地   伊東純也
  (三笘薫)  (南野拓実)   (堂安律)

     守田英正   遠藤航

長友佑都           酒井宏樹

     冨安健洋  吉田麻也
     (板倉滉)

         権田修一
     (シュミット・ダニエル)

日本代表の選手起用予想

これまでは対戦相手毎に選手起用やフォーメーションについて詳しく考えてきましたが、日本代表のW杯メンバー26名を見て深い考察はいらないと判断したので簡潔にまとめます。

フォーメーションは4-2-3-1がベースで、戦い方のベースは東京五輪大会と同じような感じになると思っています。
怪我やコンディション不良、イエローカード累積、レッドカードによる出場停止などがなければ、グループリーグの初戦と2戦目はスタメンをほぼ固定していくと考えます。
最終戦でグループリーグ突破の可能性があるなら、ここまでと同じスタメンで行くと思いますが、2連勝して突破が決まっている場合と2連敗で敗退となった場合は、スタメンを大きく変えてくるでしょう。

あとがき

あくまでこれは筆者の考えた1つのシナリオに過ぎませんが、「グループリーグ突破のためのボーダーラインは勝点5」の仮説は信憑性が高いと考えます。

展望予想の根拠となった対戦国シミュレーション分析を対戦国ごとにまとめています。

W杯対戦国シミュレーション:ドイツ代表

W杯対戦国シミュレーション:コスタリカ代表

W杯対戦国シミュレーション:スペイン代表

私は日本代表を応援していますが、展開予想として苦渋の決断をしています。ただし、日本代表W杯メンバー26名をシミュレーション分析からしっかり予想しても大きく外してしまいました。
つまり私の予想は外れます。本命予想、対抗予想共に外れて予想していなかった結果になる。ということは・・・グループリーグ突破を期待しつつW杯の日本代表戦を楽しみましょう。

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