サッカー日本代表:ガーナ戦招集メンバーにみるロシアW杯での可能性

 サッカー日本代表メンバー27名が発表された。

 個人的な感想は、ハリルホジッチ氏の監督時代とあまり変わらない顔ぶれに怪我やコンディション不良で外れていた常連メンバーが復帰した印象だ。

 ただし、これでW杯メンバーが決まったわけではない。この中からあと4名は外れることになる。
 所属チームで出場機会を失った選手、特に井手口選手と浅野選手にはガーナ戦が最後のアピールの場が与えられたと見ている。

ザックジャパン時代に戻る!?

 今回の招集メンバーの名前だけ見て、ザックジャパン時代に戻ると思っているのであれば、ナンセンスだ。当サイトを見ていただいている方の中に、このような考えを持っている方がいないことを望む。

 ブラジルW杯でコロンビアに1対4で大敗したのは事実だが、だからといってロシアW杯で同じような結果になるとは到底考えられない。

 ブラジルW杯の時はグループリーグ最終戦、勝てば決勝トーナメント進出の可能性が残っていた。失点をしても攻撃的に行かざるを得ない状況だったので、結果的に大敗となっただけ。

 ロシアW杯ではグループリーグ初戦で対戦することになるので、今回は引き分けでOKというプランなら試合展開は前回大会と異なるだろう。個人的にはザックジャパンで中心だった選手が活躍してコロンビアに接戦で勝利する展開を期待してもよいのではないか?と考える。

公表されていない5名の選手は誰?

 今回発表された27名がW杯メンバーの暫定リストになるが、5月31日までまだ時間はあるのでまだ公表されていない予備登録メンバー5名が逆転でW杯メンバー23名の枠に入ることだってあり得る。

 予備登録メンバー35名のうち、今回の発表で27名がはっきりした。
 さらに、怪我のためメンバー外となった今野泰幸選手(ガンバ大阪)、小林悠選手(川崎フロンターレ)クラブの事情でガーナ戦招集見送りとなった久保裕也選手(ヘント/ベルギー)の3名の選手。久保選手については追加召集の可能性が示唆されている。

 結果として予備登録メンバーの30名までは公表された形となるが、公表されていない5名の選手については、まだ謎のままである。

【公表されていない5名の選手について】
[編集長の予想]
GK:西川周作(浦和レッズ)
DF:内田篤人(鹿島アントラーズ)
DF:車屋紳太郎(川崎フロンターレ)
MF:清武弘嗣(セレッソ大阪)
FW:中島翔哉(ポルティモネンセ)

※選手名敬称略

[予想の根拠]
 今回の会見での言葉を拾って発想を広げただけだが、「怪我で呼べなかった選手がいる。」ということで、今野選手、小林悠選手が外れたが、怪我から復帰したばかりなので試合を観てみないとわからない選手として、清武選手を上げた。中盤からパスの出せる青山選手が選ばれているのを見るとパサータイプの選手の可能性はある。

 「ポリバレント」という言葉も気になった。中島翔哉選手が外れたことに言及していたのだが、先日1部の記事で予備登録メンバーの中に海外組が19名入っていると報道された。このリストが事実なら、今回の発表で外れた中島選手が35人枠に入っていた可能性は高い。

 残りの2名については憶測だが、ガーナ戦の27名のリストを見てサイドバックが本職の選手が少ない印象を受けた。長友選手、酒井宏樹選手、酒井高徳選手の3名だ。槙野選手は左サイドバック、遠藤航選手が右サイドバックで起用できるが、こういう部分でポリバレントな選手を重宝したのだろうか。

 以上のことから、サイドバックが本職の2名が予備登録メンバーに入っていたと予想する。
 右サイドバックは内田選手、左サイドバックは車屋選手。これまでの実績、ここ最近まで招集されていたなど、選出される理由もあると見ている。

あとがき

 W杯本大会メンバー23名の発表はまだだが、なんとなくロシアW杯での日本代表が見えてきた。

 ガーナ戦を見ないとなんともいえないが、従来の「4-3-3」だけではなく「4-2-3-1」がベースとなるのではないのだろうか。また「3-5-2」といった2トップに3バックのフォーメーションもあるのかなと考えてしまう。

 なんだかんだ言いながら、最後まで日本代表選手を応援する気持ちはあります。

 ザッケローニ氏の時に中心だった選手を筆頭に、ハリルホジッチ氏の指導で大きく成長したディフェンスの選手。それを西野監督が限られた時間の中で、戦う集団に変えることができるのだろうか。

 まだ見えない部分があるので「1勝2分 グループ2位で決勝トーナメント進出」の青写真はこの時点では描けそうにない。

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