準々決勝の試合を振り返ります。
日本がベスト16で敗退したこともあり、国内では盛り上がりに欠けているように思います。さらにまだW杯は続いているのに、ゴールシーンや名場面を振り返る番組があることに違和感を覚えます。
世界最高峰のプレーを観るチャンスはまだ残っているのに・・・。
日本に勝利したベルギーが勝ち上がること
ベルギーがブラジルに勝利して準決勝に進んだ。
勘違いしてほしくないのは、ベルギーがブラジルに勝ったからといって「日本がベルギーに勝っていたらブラジルに勝っていたかも」という思考を持たないこと。
振り返ってみてもベルギー対日本は、ベルギーが攻める時間帯が多かった。
ブラジル戦の先発を見ると、ベルギーはより攻撃的に行くシステムにしていた。このシステムは、日本が30分で3失点を喫した陣形だ。ブラジルはこのベルギーのシステムに対して90分で2失点。
日本はベルギーに2点取ったじゃないか!ブラジルは1点しか取れなかった。という議論自体もナンセンスだ。
サッカーで2対0のスコアは危険な点差?
準々決勝では少し興味深いことが3試合で起こった。
・ウルグアイ VS フランス
・ブラジル VS ベルギー
・スウェーデン VS イングランド
この3試合だが、実は試合中に2対0のスコアになっていた。
「サッカーで2対0のスコアは危険な点差」と言われているが、ウルグアイ対フランス、スウェーデン対イングランドはそのまま2対0で試合終了。
ブラジル対ベルギーは0対2から、ブラジルが1点を返し1対2まで行ったが反撃はここまで。
だが終盤のブラジルの攻勢を観ていると、2対0は危険なスコアだと感じた。特に1点差に迫ってからビハインドのチームはギアが1つ上がったように思ったから。逃げ切れなかったらダメージが大きい。
2対0から逆転されることはそうそうないのかもしれないが、日本が3点を奪われ逆転負けを喫したところから、今後しばらくはこの観点から試合を観てしまうだろう。
躍進の開催国ロシア散る
今回のW杯でのビッグサプライズを起こしたチームの1つとして、ロシアが挙げられる。
史上最弱の開催国と揶揄され、盛り上がりに欠ける大会とまで言われていたが、開幕戦に大勝し勢いに乗った。
ホームアドバンテージもあったかもしれないが、グループリーグを2位で突破。
決勝トーナメントに上がれば、ポゼッションを放棄し、守備からのカウンターに切り替えてきた。
非情に柔軟なチームに仕上げてきた印象を受けた。
強豪チームと戦うためには仕方ない戦術変更だが、それでもスペイン、クロアチアを相手にPK戦まで持ち込めたのは、ロシアがチームとして完成度が高かったからだろう。
PK戦でスペインには勝利したが、クロアチアに敗れてしまい大会を去ることになった。だが前評判の低さを考えれば大健闘だろう。
準決勝の組み合わせ
(決勝トーナメント準決勝)
※日本時間
7月11日3時:フランス VS ベルギー
7月12日3時:クロアチア VS イングランド
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