2018ロシアW杯[準決勝]フランス対ベルギー/マッチレポート(61)

[準決勝/7月11日(水)03:00]

フランス 1-0 ベルギー

<ゴール>
(フランス)
後半 6分;サミュエル・ウムティティ

<チームスタッツ>
(フランス)
ボール支配率:39%
シュート数 :18本(枠内;5)

(ベルギー)
ボール支配率:61%
シュート数 : 9本(枠内;3)

<スタジアム/現地情報>
スタジアム:サンクトペテルブルクスタジアム
観客数  :64,286人
天候   :曇り
気温   :18℃
湿度   :75%

編集長の視点

 いよいよ準決勝。
 フランスは準々決勝で出場停止だったマテュイディ選手が先発に復帰。一方ベルギーは、ムニエ選手が出場停止のため、従来の3-4-2-1から4-2-3-1にシステムを変更してきた。

 試合は両チームの守護神がビッグセーブで見せる。
 前半21分、ベルギーのコーナーキックから中でフェライニ選手が落としたところをアルデルワイレント選手が左足でシュートを放つも、フランスGKロリス選手がビッグセーブでボールを弾き出した。

 前半40分、ムバッペ選手のスルーパスに抜け出したパバール選手が狙いすましたようにシュートを放つも、ベルギーGKクワトロ選手が右足一本のビッグセーブで阻止した。

 スコアが動いたのは後半6分。
 フランスがコーナーキックを獲得すると、グリーズマン選手が蹴ったインスイングするボールをニアサイドに飛び込んできたウムティティ選手が頭で合わせてフランスが先制した!

 ウムティティ選手は183cmあるが、ベルギーのディフェンスラインと比べると低い方になる。
 単純な高さ勝負では跳ね返されてしまうが、相手ディフェンダーの前に入ったところで勝負ありだったのかもしれない。
 それでも身長が高い選手が揃っているベルギーに対して、セットプレーでヘディングでゴールを決めるところが、今大会のフランスの強さの1つかな。

 ベルギーはルカク選手のワントップがベースだったから難しいかもしれないが、1点ビハインドならバチュアイ選手を入れて2トップするオプションは無かったのだろうか。前線で起点となれる選手を2人同時にピッチに入れば…なんて観ながら思っていた。

 ベルギーの攻撃の生命線はアザール選手、デブライネ選手。この2人がボールを持つと何か起こりそうな予感はあったが、フランスにシャットアウトされてしまった。

 フランスの勝利の方程式かもしれないが、リードしている終盤にエンゾンジ選手を投入して逃げ切り体制に入ると追いかける方はしんどい。中盤の底でゲームメイクが出来て、高さがあるからセットプレーの守備でも機能する。センターバックを3枚にする必要がないから、過度なフォーメーション変更でバランスを崩すリスクも抑えられるのだろう。

 フランスはウルグアイ戦でスアレス選手を抑え切ったように、ディフェンスラインがここ2試合安定している。ヴァラン選手とウムティティ選手が、ルカク選手をシュート1本に抑え切ったのが大きかった。

 ムバッペ選手ばかりに注目が集まっているが、ボランチとディフェンスラインも強固だ。こういう守備が安定しているチームがトーナメントを勝ち上がっていくのだろうな。

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