日本代表:Road to カタール(44)W杯アジア2次予選/キルギス戦マッチレポート

既にW杯アジア2次予選突破を決めている日本代表。
ここまで主力としてプレーしていた大迫勇也選手、南野拓実選手が離脱し、オーバーエイジとしてU-24代表に参加していた吉田麻也選手、酒井宏樹選手、遠藤航選手が不在となりW杯アジア2次予選最終戦のキルギス戦を迎える。

1トップ、トップ下、ボランチ、センターバックとチームの軸(縦のセンターライン)でプレーしていた選手が抜けた中で試されるのは、メンバーが代わったとしても土台となるチームコンセプトの積み上げが出来ているかどうかだ。

マッチレポート

1トップに起用されたオナイウ阿道選手が代表初ゴールからハットトリックを達成し、大迫選手の対抗1番手となった感じもしないではないが、信頼を得るには次の試合が大事になるだろう。

今後も招集されると思うが、まだまだ絶対的な選手ではない。といった印象を受けている。
6分間でハットトリックを達成したようにハマれば大きいのはわかったが、1トップとして機能したとはいえない難しい時間帯もあったので、プレーの安定性が出てくれば絶対的な選手になれると考える。

オナイウ選手のゴールも素晴らしかったが、右サイドバックの山根選手、左サイドバックの小川選手のセンタリングも良かった。国内組の技術の高さを代表戦でも見せてくれた形になった。両サイドから精度の高いクロスが入るのは守る方としては厄介だったと思う。

前半終了間際に、ペナルティエリア内でファールを取られPKを与えてしまった。
3点リードしているのだから慌てる場面では無かったとは思うが、相手のドリブルでの仕掛けが上手かったとしか言いようがない。このPKを成功され3対1と2点リードで前半を折り返すことになった。

ここで注目したのは後半の入り方だ。なぜならサッカーにおいて2点差はひっくり返されやすいから。しかしそれは私の杞憂に終わった。

キルギスはW杯アジア最終予選進出への可能性をまだ残していたので、前半のうちに1点を返せたことでもっとアグレッシブに来るのかと思っていたが、日本の方が1枚も2枚も後半の入り方は上手かった。

日本は後半の入りを守備から入ったことで、もう1度主導権を奪い返した形になった。キルギスとしても攻めどころが見つけられずに1点を返した勢いを完全に失ったように思えた。

交代枠の使い方もこの試合は抜群だった。特に海外組は長いシーズンを終えたばかりで、セルビア戦にも出場していた原口選手、守田選手には中3日での強行スケジュールもあり疲れが見え始めていたので、中盤を活性化させるためにはフレッシュな選手を投入する必要があった。

試合の締めくくりとして3バックを採用したが、上手くハマったように見えたし、セットプレーとカウンターから効果的に追加点を奪えたことで内容も結果も圧倒した。

マッチレビュー

日本代表 5-1 キルギス代表

【日本代表:得点者】
前半27分;オナイウ阿道
前半31分;オナイウ阿道
前半33分;オナイウ阿道
後半27分;佐々木翔
後半32分;浅野拓磨

日本代表スターティングイレブン

【フォーメーション:4-2-3-1】

()内は交代出場した選手
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       オナイウ阿道
        (佐々木翔)

 浅野拓磨   原口元気   坂元達裕
        (古橋亨梧)

     守田英正   川辺駿
     (橋本拳人)

小川諒也 昌子源 中谷進之介 山根視来
                (室屋成)

        川島永嗣

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【日本代表スタッツ】

ボール支配率 :68%
シュート数  :27本
枠内シュート :10本
パス成功率  :85%(689本)
オフサイド  : 0回
フリーキック :17本
コーナーキック: 1本

【スタジアム/現地情報】

スタジアム:パナソニックスタジアム吹田
観客数  :無観客
天候   :曇り
気温   :25.1℃
湿度   :63%

招集メンバー

[GK]

1.川島永嗣(ストラスブール/フランス)
12.権田修一(清水エスパルス)
23.シュミット・ダニエル(シント・トロイデン/ベルギー)
24.中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)

[DF]

5.長友佑都(マルセイユ/フランス)
19.佐々木翔(サンフレッチェ広島)
6.谷口彰悟(川崎フロンターレ)
4.昌子源 (ガンバ大阪)
22.山根視来(川崎フロンターレ)
3.室屋成 (ハノーファー/ドイツ2部)
2.植田直通(ニーム/フランス)
20.中谷進之介(名古屋グランパス)
16.小川諒也(FC東京)

[MF]

8.原口元気(ハノーファー/ドイツ2部)
14.伊東純也(ゲンク/ベルギー)
13.橋本拳人(ロストフ/ロシア)
11.古橋亨梧(ヴィッセル神戸)
7.守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)
21.川辺駿 (サンフレッチェ広島)
9.鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)
17.坂元達裕(セレッソ大阪)

[FW]

15.オナイウ阿道(横浜F・マリノス)
18.浅野拓磨(無所属)

[離脱]

大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)※怪我/左内転筋痛
南野拓実(サウサンプトン/イングランド)※クラブ事情

あとがき

W杯アジア2次予選の全日程が終了し、最終予選進出を決めたのは、日本、イラン、韓国、オーストラリア、サウジアラビア、イラク、UAE、中国、シリア、オマーン、ベトナム、レバノンの12か国となった。

2022カタールW杯に向けて、ここからが本当の勝負になる。
2次予選で良かったことは全勝で突破したことではなく、どの選手が招集されても現代表のチームコンセプトをピッチ上で表現できたことだ。積み上げてきたものがあるので、最終予選も自信を持って挑むことが出来るだろう。

ABOUTこの記事をかいた人

FOOTBALL NOTE編集長。1983年6月13日生まれ。岡山県出身。フットボールをテーマにした読者の知的好奇心を刺激するコンテンツ作りに着手し「FOOTBALL NOTE」を立ち上げる。コンセプトは「世界のフットボール情報がここにある」※お問い合わせはコチラからどうぞ