日本代表がウクライナ代表に1対2と敗れた日、グループリーグで同組になっているコロンビア、セネガル、ポーランドの親善試合も行われたので、各国の動向を追ってみた。
[関連記事] 日本代表:2018ロシアW杯特集(特別編)国際親善試合/W杯グループリーグ同組他国の結果(2018.03.23)コロンビア 0-0 オーストラリア
(コロンビアのスタメン)
フォーメーション:4-4-2
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バッカ ファルカオ
ウリベ ハメスロドリゲス
バリオス アギラール
モヒカ アリアス
ムリージョ サパタ
オスペナ
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【簡易考察】
フランス戦の4-2-3-1ではなく4-4-2とフォーメーションを変えてきた。オーストラリアをアジア枠ということで、仮想日本としていたのなら日本戦は2トップで来ることが濃厚と予想する。
試合はスコアレスドローに終わったが、コロンビアの攻撃陣を考えると注意が必要だ。コロンビアが4-4-2で来た場合、4バックだとセンターバックが相手の2トップに引っ張られてしまうとスペースが出来て2列目からの攻撃を防ぐことが難しいかもしれない。日本は3バックまたは5バックのフォーメーションを採用することを検討しても良いのではないかと考える。
なおこの試合はロンドンで行われたため、サウサンプトンに所属している吉田選手が現地観戦に行ったと自身のSNSで発信していた。怪我のため代表戦への招集は見送られたが、スカウティングとしては最善の手なのではないか?と思った。
セネガル 0-0 ボスニア・ヘルツェゴビナ
(セネガルのスタメン)
フォーメーション:3-5-2
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ディウフ ソウ
マネ
トラオエ サバリ
ゲイェ セヴェ
S.サネ クリバリ ディアーニュ
ディアロ
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【簡易考察】
ウズベキスタン戦の4-3-3ではなく3-5-2とフォーメーションを変えてきた。この試合は主力メンバーを投入していたが、試合はスコアレスドローに終わっている。
本大会はどういうメンバー、フォーメーションになるかこの段階では不透明。やはりアフリカチームは戦略面で不気味な存在だ。
ポーランド 3-2 韓国
(ポーランドのスタメン)
フォーメーション:3-4-2-1
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レバンドフスキ
グロシツキ ジエリニスキ
リブス イェンドジェイチク
マチニスキ ロマンチュク
パズダン グリク ピシュチェク
スコルプスキ
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【簡易考察】
仮想日本と思われるこの試合、サイドからのアーリークロスでレバンドフスキ選手がヘディングで合わせて先制点を奪った。
この時、韓国のディフェンダーは3枚揃っていたが、簡単にやられてしまった。日本戦でも同じような攻撃パターンが予想されるので、簡単にセンタリングを上げさせないようにサイドバックがどのように守備をするかが重要になる。
またペナルティエリア外からミドルシュートを狙う積極性も見られたので、最終ラインが引きすぎてしまってもポーランドの攻撃を止めることはできないだろう。
韓国はミドルシュートで1点差に迫ると、左サイドから崩して同点ゴールを奪った。最後は守り切れずに勝ち越しゴールを奪われてしまったが、韓国の得点シーンは日本にとって参考になるのではないかと考える。
W杯優勝候補チーム/親善試合結果(3月26,27日)
ポルトガル 0-3 オランダ
ドイツ 1-1 ブラジル
スペイン 6-1 アルゼンチン
イングランド 1-1 イタリア
メキシコ 0-1 クロアチア
ロシア 1-3 フランス
エジプト 0-1 ギリシャ
あとがき
国際親善試合なので、各国それぞれ意図があった試合をしていたと思う。
コロンビアに関しては、ある程度メンバーは決まっていてフォーメーションを相手によって使い分ける可能性があるということ。
ポーランドはメンバーもフォーメーションもある程度決まっていて、チームとしての成熟度を高めていくという印象。
セネガルは分析が難しかったですが、主力メンバーは選出されていたのである程度チームとしては完成しているのかもしれません・・・。
今回の国際親善試合は、現時点での代表の状態を見るためでもありました。日本代表は不安しかないですね。得点力不足は今に始まったことではないですが、堅守速攻を掲げてきたわりにこの2試合で守備はスコア以上の崩壊。主力の吉田選手、酒井宏樹選手を欠いてしまったのもありますが、全体として守備が機能していなかった。
スペインがアルゼンチンに6対1と大勝しましたが、本大会では同じようになることはないでしょう。順当にいけば決勝トーナメント準々決勝で対戦の可能性もありますので、対戦が実現したら楽しみですね。親善試合といえど白熱したシーンもあったので、優勝候補国はやっぱり違うなと。日本代表も見習うポイントがあるのでは?と考えさせられました。
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