日本代表:2018ロシアW杯特集(34)スイス戦レビュー

スイス戦レビュー

日本代表 0-2 スイス代表

<チームスタッツ>
ボール支配率:44%
シュート数:9本

<スタジアム/現地情報>
スタジアム:スタディオコルナレド
観客数  :7,010人
天候   :曇りのち晴れ
気温   :21℃
湿度   :55%

[先発フォーメーション:4-2-3-1] ===================

       大迫勇也
       (武藤嘉紀)

宇佐美貴史  本田圭佑   原口元気
(乾貴士)   (香川真司)

    大島僚太  長谷部誠
    (柴崎岳)

長友佑都 槙野智章 吉田麻也 酒井高徳
               (酒井宏樹)

       川島永嗣

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【編集長の視点】

 スイス強かったですね。マッチメイクとしては最高の相手でした。

 この試合は仮想ポーランドと思っていましたが、監督としては仮想コロンビアという位置付けだったようです。システムが4-2-3-1。司令塔でいえばジャカ選手が仮想ハメス・ロドリゲス選手。右サイドのシャキリ選手が仮想クアドラード選手。

 確かに似て非なる部分もある。さらにボランチ1人が積極的にプレスに行って、ジャカ選手をフリーにしないという面では相手の司令塔を抑えにいくという明確なプランがあり、コロンビア戦へのプラス材料になったのではないでしょうか。

 ただ、この役割を担っていた大島選手が前半から飛ばしすぎた影響か後半途中からプレーに関与出来ていないシーンも多かった。
 親善試合なので6人まで交代できるから前提があるから出来た戦術なのか、交代枠3人の公式戦でも同じ戦術を取るなら、交代枠を1つボランチで使う計算をしておかなければならない。

 このように中央の対策が出来ていたなら、サイドの対策としてスタートは左MFに原口選手を持ってくるべきだった。
 日本の左サイドが崩されることを想定するなら、前半は左サイドを原口選手と長友選手で守備を固めて、スイスの右サイドを機能不全にすれば、相手はラインを高く保つことが出来なかったはずだ。
 長友選手がシャキリ選手、リヒトシュタイナー選手をあまり自由にさせていなかったのが印象的だった。

 スイスは攻撃の迫力もそうだが、特にセンターバックがどっしりと構えていたので、日本は前線で起点を作ることが出来なかった。大迫選手に縦パスが入ってもすぐに潰されてしまう。このレベルの相手になるとワントップでは厳しいという現実を突き付けられた。
 本田選手も起点になろうとするもボールが入ればすぐにプレッシャーが来て、十分機能したとはいえず…。

 日本得意のサイド攻撃から高い位置までは侵入できるが、ゴール前へセンタリングを上げても必ず相手センターバック2枚が日本のワントップを見ていたので、大迫選手も武藤選手も見せ場を作れなかった。
 後半、乾選手と香川選手が投入されてからペナルティエリア内で勝負できるようになったけど、連携でのズレが最後まで響いてフィニッシュまでいけない場面が多かった。

 結果的に攻撃がミドルシュートに偏ったのには、スイス守備陣を崩せなかった日本の攻撃面での問題が明確になったといえる。

あとがき

 ハーフタイムにJFAの田嶋会長がインタビューに答えていた。西野監督のやりたいサッカーが見えたと…。

 私の目は節穴なのでしょうか?前半、私には日本代表の目指すサッカーなど見えなかった。守備はある程度見えましたが、攻撃の部分では何も見えませんでしたね。

 日本サッカーのレベルが高すぎて私には理解できなかったのでしょうか?
 1人のファンとしての見解は、やりたいサッカーがはっきりしていたのはスイスの方でした。

 監督が指示を出していたシーンが映像に映らなかっただけなのかわからないが、選手の自主性に任せたサッカーになっていないだろうか?
 選手の意見交換は良いのだが、落としどころが不明確になってしまい、意見がぶつかり合っているだけで、結果としてチームがバラバラになっているように感じた。

 ブラジルW杯のメンバーが多く残っているので、ザックジャパンのサッカーに戻るのではないかと揶揄されたが、2006年のジーコジャパンに戻ったような気がするのは私だけだろうか?

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