2018ロシアW杯:ドイツ対スウェーデン/マッチレポート(29)

[グループF/6月24日(日)03:00]

ドイツ 2-1 スウェーデン

<ゴール>
(ドイツ)
後半 3分;マルコ・ロイス
後半20分;トニ・クロース

(スウェーデン)
前半32分;オラ・トイボネン

<チームスタッツ>
(ドイツ)
ボール支配率:70%
シュート数 :18本(枠内;5)

(スウェーデン)
ボール支配率:30%
シュート数 : 6本(枠内;5)

<スタジアム/現地情報>
スタジアム:フィシュトスタジアム
観客数  :44,287人
天候   :晴れ時々曇り
気温   :22℃
湿度   :80%

編集長の視点

 初戦メキシコに黒星を喫し、敗れると敗退が決まるドイツと、初戦に勝利し、連勝となれば決勝トーナメント進出が決まるスウェーデンとの一戦。

 個人的にヨーロッパ勢同士の対戦なので、近年の実績ではドイツ有利かと思ってみていました。

 試合開始からドイツの攻撃の組み立てを見ると、ディフェンスラインからの展開がメインになっていた。
 このプランなら負傷欠場したフンメルス選手がいないのは確実に痛い。フンメルス選手の縦パスから攻撃のスイッチが入ることが多かったので。

 一方、スウェーデンは引いて守ってからのカウンター。
 ドイツがラインを高めに設定しているので、ウラのスペースは空いているので、そこから何度も決定的なチャンスを作っていた。

 しかし、ドイツにアクシデント。前半31分、ルディ選手が接触で鼻血を出してピッチの外へ。血が止まらずプレー続行不可能となりギュンドアン選手が緊急出場となった。

 その直後の前半32分、カウンターからトイボネン選手のシュートがリュディガー選手に当たって軌道が変わり、GKノイアー選手の頭上を越えてゴールに吸い込まれ、スウェーデンが先制した。

 これで意気消沈したのか、前半アディショナルタイムにフリーキックからベリ選手のヘディングシュートが良いコースに飛ぶもノイアー選手のファインセーブで抑え、なんとか1点ビハインドで折り返すことになる。

 このままドイツが敗れればグループリーグで敗退となるが後半はどうなるのだろうか。

 後半開始からドイツはFWマリオ・ゴメス選手を投入して勝負に出る。

 この采配がいきなり的中する。
 後半3分、左サイドからベルナー選手のセンタリングをロイス選手が左足で合わせて同点に追いついた。

 同点に追いつき勢いが増したドイツだが、その後何度もスウェーデンゴールに迫るもGKオルセン選手のファインセーブもあり得点を奪うことができない。

 そしてドイツにまたしても試練が襲い掛かる。
 後半37分、センターバックのボアテング選手がこの試合2枚目のイエローカードをもらってしまい、レッドカードで退場となり、ドイツは10人で戦うことになってしまう。

 後半アディショナルタイム、ドイツがペナルティエリア左の位置でフリーキックのチャンスを得る。
 キッカーはクロース選手。ロイス選手に預けて変化をつけたキックで直接ゴールを狙うと、ボールはインスイングする軌道を描いてゴール左隅に突き刺さり、ドイツが勝ち越しに成功した!

 ドイツが逆転勝ちで勝ち点3を得たことで、自力での決勝トーナメント進出の可能性を残した。この勝利がドイツに勢いをもたらしたかもしれない。

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