2018ロシアW杯:韓国対ドイツ/マッチレポート(41)

[グループF/6月27日(水)23:00]

韓国 2-0 ドイツ

<ゴール>
(韓国)
後半45+3;キム・ヨングォン
後半45+6;ソン・フンミン

<チームスタッツ>
(韓国)
ボール支配率:32%
シュート数 :13本(枠内;5)

(ドイツ)
ボール支配率:68%
シュート数 :26本(枠内;6)

<スタジアム/現地情報>
スタジアム:カザンアリーナ
観客数  :41,875人
天候   :晴れ
気温   :28℃
湿度   :40%

編集長の視点

 ドイツ、韓国ともに勝てば他会場(メキシコ対スウェーデン)の試合の結果次第で、決勝トーナメント進出の可能性がある一戦。

 先制点がこの試合の流れを左右することになるので、試合の入りは守備に重点を置いていたように思う。

 その中でも先に決定機を作ったのは韓国だった。
 前半19分、フリーキックのチャンスを獲得するとキッカーはキョンウヨン選手。右足で蹴り込まれたブレ球にGKノイアー選手がキャッチミスしたところをソンフンミン選手が詰めるも、ノイアー選手がなんとかはじき出してピンチを切り抜けた。

 ドイツはアタッキングサードからバイタルエリア付近まではボールを回せているが、シュートまで持って行けないシーンが目立った。

 前半はスコアレスで折り返したが、後半は両チームとも決定的な場面を作り出す。

 他会場で行わているグループFの試合でスウェーデンが先制したという情報が入った。このまま終わればドイツ、韓国のグループリーグ敗退が決まる。

 情報がベンチに伝わったのか、ドイツはマリオ・ゴメス選手、ミュラー選手と前線の選手を入れて得点を取りに行く。

 だが、前がかりになったドイツの後ろのスペースを韓国はカウンターで攻める。次第に韓国の方が決定機を多く作るようになっていた。

 時間が刻々と過ぎていく中、ドイツに焦りの色が見え始める。アタッキングサードから崩しの部分でアイデアが乏しい印象。シュートはことごとく枠を外れ、フンメルス選手がフリーでヘディングを空振りするというあり得ないミスも出る。

 こうなると試合の流れは韓国に傾く。
 後半アディショナルタイムに、韓国がコーナーキックから先制点を決めた!

 決勝トーナメント進出のためには2点を取るしかないドイツはGKを上げるパワープレーに出るが、韓国のカウンターで決定的な2点目を取られてしまった。

 ドイツがグループFを4位で終え、グループリーグ敗退となる波乱。

 ただ、3試合を通じて前回大会王者といえる試合だっただろうか?ドイツの怖さを感じなかった。
 チームとしての完成度、ザネ選手W杯メンバー落選の衝撃、政治的な問題など…複雑な要素が絡んでしまった結果なのだろうか。

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