日本代表:EAFF E-1サッカー選手権2019(2)中国戦

 既に日本代表メンバー22名が発表されていたが、残りの1名に浦和の橋岡大樹選手が選出され23名が揃った。室屋選手が怪我のため辞退し、札幌の菅大輝選手が追加招集となった。

 J1リーグ最終節から中2日で迎える中国戦。
 選手のコンディション面もそうだが、連携部分でも準備不足が否めない中、初戦の中国戦を迎えた。

◆マッチレビュー

日本代表 2-1 中国代表

日本代表先発フォーメーション

()内は交代出場した選手

フォーメーション:3-4-2-1(3-4-3)
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        上田綺世

     森島司   鈴木武蔵
           (田川亨介)

 遠藤渓太         橋岡大樹
              (相馬勇紀)

    井手口陽介  橋本拳人

  佐々木翔  三浦弦太  畠中槙之輔

        中村航輔

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【得点者】

前半29分;鈴木武蔵
後半25分;三浦弦太

【日本代表スタッツ】

ボール支配率 :51%
シュート数  :11本
枠内シュート : 2本
パス成功率  :84%(568本)
オフサイド  : 3回
フリーキック :17本
コーナーキック: 2本

【スタジアム/現地情報】

スタジアム:釜山九徳スタジアム
観客数  :不明
天候   :晴れ
気温   :9.0℃
湿度   :73%

◆編集長の考察

 準備期間が短かった影響もあって、試合の入りは中国の方が安定していた。だが日本も時間が進むにつれ徐々にペースを掴んでいく。

 前半29分に鈴木選手の代表初ゴールで先制すると、後半25分にコーナーキックから三浦選手の代表初ゴールで追加点と、得点を奪った時間帯はゲーム展開から見て理想的だった。

3バックは納得の人選だったが…

 初戦ということで、左から佐々木選手、三浦選手、 畠中選手と代表経験のある選手を揃って起用したことは森保監督のリスクマネジメントの1つだろう。

 それでも守備の不安定さは露呈していた。
 バタバタした前半の立ち上がりでは危ないバックパスや、自陣ペナルティエリアの外でボールロストからのショートカウンターなど、先月行われたベネズエラで高い授業料を払った経験が生かされていない。と感じシーンも目立った。

 2点をリードしてあとは無失点で守り切るだけだったが、後半45分にウラのスペースにセンタリングが入った時、ボールウォッチャーになってしまいフリーでシュートを打たせてしまった。
 中村選手が反応して弾いたもののポストに当たってゴールに吸い込まれてしまった。守備の人数は足りていたのでもったいない失点だった。

攻撃の起点は左サイド

 この試合に限っていえば、森島選手、遠藤選手の左サイドを中国が全くケア出来ていなかったので日本としては攻撃の起点を作りやすかったと思う。

 ただ、もっと右サイドを効果的に使えたら、まだ点は取れたはず。
 後半から左サイドだけではなく右サイドから攻撃する展開も増えていたので、左サイドに展開できた時の破壊力は前半より増していたように思える。

 それでも、サイドチェンジの少なさが気になった。
 左サイドを起点に攻撃をしている時も逆サイドで橋岡選手は良い位置取りをしていたが、ボールが来る回数は数えるほど。さらにパスの精度が悪くボールが流れてしまうことがあったのは、連携ミスなのか技術不足なのか…。

消化不良の正体は?

 中国代表がそこまで強かったとは思えない。
 勝利したといっても日本代表が圧倒的だったわけでもない。

 日本代表もそうだが、カタールW杯アジア予選を戦っているメンバーがほとんどいない中で、いわゆるB代表の試合だったから…というわけでもない。

 モヤモヤの正体を探してみると攻撃陣にはボールを持てば縦に速いスピードに乗った仕掛けを出来る選手がいるのはわかるが、オフザボールの時に動き直しを行っている選手がいなかったこと。

 ただそこに立っている。つまり足元でボールをもらう傾向が強く、ゴール前を除いてスペースに走り出してもらうシーンがほとんどなかった。

 またカウンターでそのままの勢いで一気にシュートまでいけそうな場面でも一度後ろに戻したり、フリーの味方に渡したりして安全策を選択していたこと。

 最終ラインでのボール回しでのパススピードの遅さ。相手が強い相手だと奪われてショートカウンターから失点…を思わせるシーンもあった。

 結論として、日本代表選手のパフォーマンスには納得がいっていないということだ。

 代表キャップ数の少ない選手の方が多いのでどんどんアピールしてほしかったのかもしれない。途中出場した田川選手、相馬選手の方が出場した時間は短かったが貪欲さは伝わってきた。

 次の香港戦では中国戦に出番の回ってこなかった選手はアピールするチャンスが来た時に、プレーで証明してほしい。

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FOOTBALL NOTE編集長。1983年6月13日生まれ。岡山県出身。フットボールをテーマにした読者の知的好奇心を刺激するコンテンツ作りに着手し「FOOTBALL NOTE」を立ち上げる。コンセプトは「世界のフットボール情報がここにある」※お問い合わせはコチラからどうぞ