サッカーU-24日本代表/Road to 東京(15)国際親善試合/U-24スペイン代表

EURO2020を戦い終えた後(スペイン代表は準決勝敗退)すぐに開催される東京五輪に向けてヨーロッパの強豪国はメンバーを揃えてこない。といった情報が流れていたが、U-24スペイン代表はオーバーエイジを含めて良いメンバーを揃えてきたのは間違いない。

仮想フランスを想定したマッチメイクだったかもしれないが、決勝トーナメントに向けて良いシミュレーションになったと考える。
この試合、日本は全く自分たちのペースで試合が出来ていなかった。スタッツを見ると日本のボール支配率が35%と、スペインのボール支配率は65%と大きく差が出来ている。

スペインがボールを回す時間帯が多く、正確なボールタッチでボールの取りどころをつかめず、時折入れてくる縦パスが効果的で守備に回る時間が多かった。
日本はパスを繋いで攻撃のリズムを作るイメージがあるが、W杯優勝経験のある強豪国と対戦するとボールを持てない時間が多いので、マイボールに出来ない時間帯をどう乗り切るか、本大会前に良い課題が見つかった。

ただ、試合前のスカウティングの段階である程度スペインにボールを持たれることを予測していたかもしれない節がある。
それはこの試合のスタメンのダブルボランチが遠藤航選手と板倉滉選手だったこと。U-24ホンジュラス代表戦でスタメン起用された田中碧選手はボールを動かすタイプなので、U-24スペイン代表戦はベンチスタートになったのかもしれない。

個人的には遠藤選手と板倉選手のダブルボランチコンビは試してほしいと思っていた。
なぜかというと、グループリーグの大一番となるメキシコ戦、フランス戦は自分たちでボールを持てる時間が短いかもしれない。そこでボール奪取を得意としフィジカルでも見劣りしない2人が中盤でのデュエルに勝利しマイボールにすることが出来れば、守備から攻撃に移る起点になって良い攻撃に繋がるところまでイメージできるからだ。

この試合で1番不安を覚えたのは、オーバーエイジ全員が交代した後半は全く別のチームになったこと。簡単に縦パスを入れられてしまう場面が増え、スペインの攻撃が脅威に感じる時間帯も増えた。
オーバーエイジの吉田麻也選手はセンターバック、酒井宏樹選手は右サイドバック、遠藤航選手はボランチでを主戦場としているが、イエローカードをもらいやすいポジションでもある。累積で2人も抜けてしまうようなことがあると守備面は厳しくなる可能性もある。

スペイン代表選手のコンディションや連携面は不安視される部分もあったが、この時期の日本特有の気候もそこまで問題ではなかったようにも見えた。日本代表も海外組が増えたことで日本の夏を直接体感するのは久しぶりな選手もいることを考えると、無観客開催となったことでホームアドバンテージは無いものと考えた方が良いだろう。

マッチレビュー

U-24日本代表 1-1 U-24スペイン代表

【得点者:日本代表】
前半42分;堂安律

U-24代表スターティングイレブン

【フォーメーション:4-2-3-1】

()内は交代出場した選手
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        林大地
       (前田大然)

  相馬勇紀  久保建英   堂安律
 (中山雄太) (上田綺世) (三好康児)

     板倉滉    遠藤航
           (田中碧)

旗手怜央 冨安健洋 吉田麻也 酒井宏樹
     (町田浩樹)(瀬古歩夢)(橋岡大樹)

        谷晃生
       (大迫敬介)

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日本代表スタッツ

ボール支配率 :35%
シュート数  : 9本
枠内シュート : 3本
パス成功率  :77%(363本)
オフサイド  : 3回
フリーキック : 7本
コーナーキック: 4本

スタジアム/現地情報

スタジアム:ノエビアスタジアム神戸
観客数  :4.909人
天候   :晴れ
気温   :28.1℃
湿度   :58%

本大会登録メンバー22名

※18名から22名に変更。ただ試合ごとに18名を選出する形式となる。

[GK]

1.大迫敬介(サンフレッチェ広島)
12.谷晃生 (湘南ベルマーレ)
22.鈴木彩艶(浦和レッズ)

[DF]

5.吉田麻也(サンプドリア/イタリア)※OA
2.酒井宏樹(マルセイユ/フランス) ※OA
4.板倉滉 (フローニンゲン/オランダ)
3.中山雄太(ズウォレ/オランダ)
13.旗手怜央(川崎フロンターレ)
14.冨安健洋(ボローニャ/イタリア)
15.橋岡大樹(シント・トロイデン/ベルギー)
20.町田浩樹(鹿島アントラーズ)
21.瀬古歩夢(セレッソ大阪)

[MF]

6.遠藤航 (シュトゥットガルト/ドイツ)※OA
16.相馬勇紀(名古屋グランパス)
8.三好康児(アントワープ/ベルギー)
11.三笘薫 (川崎フロンターレ)
10.堂安律 (ビーレフェルト/ドイツ)
17.田中碧 (川崎フロンターレ)
7.久保建英(ヘタフェ/スペイン)

[FW]

9.前田大然(横浜F・マリノス)
18.上田綺世(鹿島アントラーズ)
19.林大地 (サガン鳥栖)

今後の日程

本大会(グループリーグ)

7月22日(木)U-24南アフリカ代表
7月25日(日)U-24メキシコ代表
7月28日(水)U-24フランス代表

あとがき

ベストメンバーで挑んだ時間帯は前半45分のみだった。
堂安選手の先制ゴールはまさにゴラッソだったが、本番まで取っておいてほしかったような複雑な気持ちや、本番ではもっと凄いゴールを見せてくれるのかワクワクする気持ちになった。
この試合の本当の続きは、本大会の準決勝で実現するかもしれないと思うだけで楽しくなるので再戦を期待している。

ABOUTこの記事をかいた人

FOOTBALL NOTE編集長。1983年6月13日生まれ。岡山県出身。フットボールをテーマにした読者の知的好奇心を刺激するコンテンツ作りに着手し「FOOTBALL NOTE」を立ち上げる。コンセプトは「世界のフットボール情報がここにある」※お問い合わせはコチラからどうぞ