日本は1敗2分(勝ち点2/得失点差-4)でグループリーグ敗退。
グループ3位で突破を決めたのは、ペルー(勝ち点4)、パラグアイ(勝ち点2/得失点差-1)となった。
エクアドルに勝てば、勝ち点4で突破が決まっていただけに、どこか消化不良といった感じだ。
大会はまだ続いているが、この時期に考察記事を上げるのはなんだか複雑な気分である。
初戦のチリとの一戦での4失点が痛かった。結果だけ見れば「0対4」で完敗となっているが、得点を決めれる時に決めておけば、例え結果は変わらなくても「2対3」の敗戦で得失点差-1と、最小限の痛手で済んでいたかもしれない。
ベテランの岡崎選手、川島選手を起用したことで若いチームを立て直し、ウルグアイ、エクアドルを相手に流れの中から点を取って引き分けたことは、日本サッカーにとって大きいことだ。
グループリーグ初戦の入り方
勝ち越しゴールを奪うための決定力
総括すると、この2点に集約されていたように思う。
メンバーの構成はそれほど問題ではない。若手主体とはいえA代表はA代表だ。
大会前には、リザーブチームと揶揄され、ベストメンバーを組めないなら参加する意味はない。とまで言われた。
海外組はシーズンオフであり、今年はアジアカップもあった。FIFAの規定でも招集が難しいのはわかっていたこと。それでも招集を許可してくれたクラブがあったことは救いだ。
ではJリーグはどうだろうか。
コパアメリカ開催期間中、代表戦があるにも関わらず週末には当たり前のようにリーグ戦が開催されている。
東京五輪世代とはいえ、既に所属クラブでレギュラーを獲得している選手を送り出してくれているのは理解しているつもりだ。しかし日本代表の試合なんだから、もっとJリーグ側は協力すべきではないのだろうか。海外クラブよりJクラブの方が非協力的だったと断言せざるを得ない。
世界を相手に日本が勝つために
コパアメリカで見えてきたこと。
それは、イタリアのように「1点を守り抜く」サッカーは、日本ではできないということ。
出来ていたら、ウルグアイ、エクアドルを相手に2勝はしている。ロシアW杯でもベルギーに2点リードしてから逃げ切れていたはずだ。
それだけ日本の守備では最後までリードを保つことは確率的に低い。
前半から飛ばして良い試合をしても残り15分で一気に逆転されることは強豪国との対戦でこれまでに何度もあった。欧州、南米のパワープレーを凌ぎ切ることはフィジカル面でも厳しいと言わざるを得ない。
では、どうするか?
当たり前のことだが、1点でも多く点を取るしかない。
2列目の選手には世界からも注目される若手選手が次々と出てきている。
日本のストロングポイントは、2列目の人材の豊富さである。ここからワールドクラスの選手が出てきたとき、W杯ベスト8が現実味を帯びてくる。
コパアメリカでは、グループリーグ敗退ということでネガティブな結果に思われるが、日本としては、ウルグアイ、エクアドルを相手に南米の地で負けなかったことが最低限のポジティブな結果である。と筆者は思っている。
この2試合に関しては、日本が先制し、追いつかれての引き分けだったこと。日本が主導権を握りながら試合を進めることが出来れば、相手が強豪国といえど勝機はある。
しかし、同点の追いつかれた後に1度でも逆転を許したら…そこから巻き返す力は強豪国を相手にした時はまだまだ及ばない。
まずは同点で耐える、粘ることが必須条件になってくる。
同点のまま試合が進み時間残りわずか。そこからいかに勝ち越しゴールを奪うことができるか。エクアドルとの一戦で浮き彫りになった問題点をカタールW杯までの攻撃陣の課題として指摘していきたい。
技術、メンタル、決定力…必要な要素はたくさんある。
日本代表の希望
中島翔哉選手、久保建英選手。
この2人はしばらく日本を代表する選手として世界からマークされるだろう。コパアメリカでの3試合を通してプレーで世界に知らしめた。
何も問題がなければ、2列目の中心は中島選手と久保選手になるだろう。日本代表のステージを1段も2段も上げるためには、共存は必須課題だ。中島選手と久保選手を同時起用するなら2選手のイメージを共有し、繋ぐ選手がトップ下で必要になると思う。
漫画「ファンタジスタ ステラ」の登場人物で例えるなら『大久保塁』だろう。本編では主人公である坂本轍平が本田圭佑と共存できない…というテーマで描かれた話がある。
坂本と本田を同時起用した試合では結果が出てない。という問題を解決できないままW杯に突入。ダブルエースの共存のため大久保が坂本と本田の間に入り「プレーを共存する絵を描く」という描写があった。
出典元:ファンタジスタ ステラ
作者 :草場道輝
出版社:小学館
掲載誌:週刊少年サンデー
本題に戻そう。
まず、中島選手と久保選手の2人を繋げる選手にトップ下で起用する選手を推薦したいのは、中島選手は左サイドで活きるし、久保選手は右サイドの方がストロングポイントでもカットインからのシュートの選択が出しやすい。というのが主な理由だ。
フォーメーションが「4-2-3-1」なら大迫勇也選手をトップ下に置くプランが最適だと見ている。大迫選手をトップ下で起用するならワントップには快足FWまたは長身FWを配置したい。
大迫選手が中島選手と久保選手の共存が1番ハマるという根拠はある。仙台で行われたエルサルバドル代表との親善試合で垣間見ることができた。
久保選手のデビューばかり注目が集まっていたが、大迫選手、中島選手、久保選手の3選手がワンタッチで連動して中央突破したシーンは、最も共存できていたプレーだったと思う。
日本代表の未来を考える
カタールW杯出場権をかけたアジア予選を戦うための、日本代表のメンバー構成について考えてみた。
フォーメーション:4-2-3-1
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浅野拓磨
(岡崎慎司/永井謙佑/鈴木武蔵)
中島翔哉 大迫勇也 久保建英
(乾貴士) (香川真司) (堂安律)
(原口元気) (南野拓実) (三好康児)
遠藤航 柴崎岳
(板倉滉) (小林祐希)
長友佑都 吉田麻也 冨安健洋 酒井宏樹
(杉岡大暉) (昌子源) (植田直通) (室屋成)
シュミット・ダニエル
(川島永嗣/大迫敬介)
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2019年の代表戦と今回のコパアメリカを通じて、現段階でのベストな構成を筆者の独断と偏見で選出した。
ワントップに浅野選手、トップ下に大迫選手は同時に招集できた時に見てみたい。大迫選手のポストプレーはワントップのポジションよりトップ下でこそ輝くはずだ。
これまでの固定概念もあり、トップ下はパサータイプが真っ先に思い浮かんでいたが、左に中島選手、右に久保選手と「個」の力だけで局面を打開できる選手が出てきたことも大きい。攻撃の中心は中島選手と久保選手になるだろう。
ボランチはコパアメリカでのパフォーマンスを常時見せてくれるなら、柴崎選手が間違いなくファーストチョイスになってくる。
柴崎選手の相棒は、アジアカップで良い連携を見せた遠藤選手が1番手に上がる。2番手には板倉選手が頭角を現してきそうな予感がしている。
左サイドバックには杉岡選手が入ってきてほしい。長友選手の牙城を崩すのは困難だが、このポジションも新戦力が出てこないとチーム力が上がらない。
最後に、ベテラン選手を2名入れたい。
岡崎選手と川島選手の存在がコパアメリカでの善戦をもたらしてくれた。選手としての立場は厳しいものになるが、W杯予選ではベテランの経験はチームを助けてくれると信じている。