スペイン (3)1-1(4) ロシア
<ゴール>
(スペイン)
前半12分;オウンゴール
(ロシア)
前半41分;アルテム・ジュバ(PK)
<PK>
[先攻]スペイン:○○×○×
[後攻]ロシア :○○○○‐
<チームスタッツ>
(スペイン)
ボール支配率:75%
シュート数 :23本(枠内;9)
(ロシア)
ボール支配率:25%
シュート数 : 7本(枠内;1)
<スタジアム/現地情報>
スタジアム:ルジニキスタジアム
観客数 :78,011人
天候 :晴れ時々曇り
気温 :24℃
湿度 :63%
編集長の視点
グループB1位のスペインとグループA2位のロシアの一戦。
スペインがボールを持って主導権を握る展開。
ロシアのスペイン対策はボールを持たせるのは仕方ないが、守備のブロックをしっかりつくって、事前にボールの取りどころを決めてカウンターを伺う感じで試合は進んでいった。
前半12分、セットプレーから試合が動く。
インスイングするボールに対して、セルヒオ・ラモス選手とイグナシェビッチ選手が競り合う。
両者がもつれて倒れたところにボールが来て、イグナシェビッチ選手の足に当たってオウンゴールとなり、スペインが先制した!
前半40分、コーナーキックからチャンスが生まれる。
サメドフ選手が蹴ったボールをファーサイドでジュバ選手が頭で合わせたボールが、競り合ったピケ選手の左手に当たって、ロシアがPKを獲得。
このPKをジュバ選手が決めて、ロシアが同点に追いついた!
このハンドのシーン。ペナルティエリア内でのハンドなのでPKは仕方ないにしても、問題なのはイエローカードが出された場面。
ピケ選手の背後からジュバ選手の高い打点のヘディングシュートを放ったわけだが、競り合った瞬間は両者ともゴールの方を向いていて、ピケ選手は後ろ向きの状態で手にボールが当たっていた。
後ろに目がついているわけではないので、明らかに故意ではないと思ったので、イエローカードは厳しいジャッジかなと思った。その後の猛抗議が原因ならカードが出ても仕方ないが。
前半を1対1の同点のまま折り返したが、どうもスペインの攻撃がチグハグだったように感じた。
後半に入っても、スペインのボールポゼッションは高いまま。
だが、パスは回せてもキーパスが少ないからロシアにとって脅威ではなかったように思える。
またロシアは後半から、スペインのディフェンスラインでのボール回している時、
取れそうなら積極的にラインを上げてカウンターを狙いに行っていたので、スペインに脅威を与えていたと思う。何度かロシアがカウンターからチャンスを作れていたので、
後半22分、攻め手を欠いていたスペインが動く。この試合スタメンを外れていたイニエスタ選手が投入された。
イニエスタ選手が入ったことで、パスは回るようになり、左サイドを起点にシュートまで持ち込む展開になるもロシアの堅い守備を崩すことはできない。
試合は1対1のまま延長戦に突入することになった。
スペインがゲームを完全に支配しているのに、得点のニオイがしないと見てて思った。
スペインに攻撃のアイデアがないのか?ロシアが耐えているのか?わからなくなっていた。
そして延長戦でも決着はつかずPK戦に突入。
この時点で流れはロシアに傾いていたのかもしれない。
4対3と追い詰められた5本目、決めないと敗退が決まる場面で、アスパス選手がGKアキンフェエフ選手にセーブされ、ロシアが勝利した!
開催国の意地が上回ったのか!?ロシアが執念の勝利でベスト8進出を決めた!
チームとしてロシアが上回ったということだろう。
一方、スペインは個では上回っていたが、チームとしてまとまっていたのだろうか?
思い返せば、スペインはW杯開幕2日前にロペテギ監督を電撃解任していた。
そんなこと関係ないくらいのプレーをグループリーグ初戦のポルトガル戦で見せていたのだが、イラン、モロッコと試合をかさねるごとに、徐々に波が下がっていったようにも感じる。
後任のイエロ監督も、自分で選んでいないメンバーでのやりくりは相当難しかったのではないか?
ロシア戦の選手交代について、イニエスタ選手は理解できたが、同点の場面でジエゴ・コスタ選手を変える意図はなんだったんだろう?
結果論だが、この試合展開ではPK戦の前に決着をつけておく必要があった。
スペインの敗退理由として、パフォーマンスの悪かった選手を非難する前に、前監督ロペテギ氏の不義理、協会の判断など精査しなければならないが、後追い記事などたくさん出てきそうだな。
スペインの早期敗退は必然だったのかもしれない。
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