ベルギー 2-0 イングランド
<ゴール>
(ベルギー)
前半 4分;トーマス・ムニエ
後半37分;エデル・アザール
<チームスタッツ>
(ベルギー)
ボール支配率:43%
シュート数 :12本(枠内;4)
(イングランド)
ボール支配率:57%
シュート数 :14本(枠内;5)
<スタジアム/現地情報>
スタジアム:サンクトペテルブルクスタジアム
観客数 :64,406人
天候 :晴れ時々曇り
気温 :26℃
湿度 :45%
編集長の視点
3位決定戦は、グループG最終戦カードの再戦となった。
この時はベルギー、イングランド共にスタメンを大きく入れ替えていたため、この試合が本当に雌雄を決する試合となるだろう。
試合は前半開始早々いきなり動く。
前半4分、ルカク選手から左サイドのシャドリ選手にボールが入ると、左サイドの深いエリアまで侵入し、中へセンタリングを上げる。ムニエ選手が走り込みながら右足で合わせて、ベルギーが先制した!
イングランドのローズ選手の死角からムニエ選手が走り込んできたので、ディフェンスがボールウォッチャーになってしまうと守備が難しくなる。あれだけワイドな展開になるとボールを追ってしまうのは仕方がない。
1点を先制されイングランドは慌ててしまったのか、イージーミスからベルギーに決定機を作られてしまうも、GKピックフォード選手のビッグセーブで難を逃れる。
ベルギーが1点リードしたことで余裕が出来て、得意の高速カウンターの精度が徐々に増してくる。
この試合もアザール選手、デブライネ選手がカウンターの起点となり、イングランドにプレッシャーを与え続けていた。
イングランドもエースを起点に反撃に出る。
前半23分、スターリング選手の横パスにケイン選手が反応し右足でシュートを放つも、これは枠を外してしまう。
ベルギーにアクシデント。
前半36分、先制点をアシストしたシャドリ選手が接触のないところで左太ももを痛めてしまい、プレー続行不可能になってしまう。
後半開始から、イングランドは2枚替えで勝負に出るが、ベルギーのカウンターからピンチを招いてしまう。
デブライネ選手のスルーパスからルカク選手が決定的な場面を迎えるも、まさかのトラップミスで難を逃れる。
そんなイングランドに決定機が訪れる。
後半25分、ワンツーパスから抜け出したダイアー選手が、GKクルトワ選手と1対1の場面を迎える。
頭上を越すループシュートを放つも、アルデルワイレルト選手にギリギリのところでかき出されてしまう。その後コーナーキックとチャンスは続いたが、得点に結びつかなかった。
ベルギーもカウンターからチャンスを作り出す。
後半35分、流れるようなワンタッチパスから、最後はムニエ選手がダイレクトボレーシュートを放ったが、これはGKピックフォード選手のビッグセーブが飛び出し、得点を与えない。
しかし後半37分、デブライネ選手のスルーパスからアザール選手が抜け出すと、GKピックフォード選手との1対1を制して、ベルギーが貴重な追加点を決め、勝負はほぼ決まった。
イングランドは準決勝のクロアチア戦から中2日。コンディション面で厳しい部分もあったかもしれない。
この日は得意のセットプレーからも得点を奪うことができなかったのは、イングランドにとってより厳しい試合展開になったのかもしれない。
ベルギー対イングランドだが、試合を通じて「トッテナム対トッテナム」の構図はあったように感じた。
ベルギー代表には、アルデルワイレルド選手、ヴェルトンゲン選手、デンベレ選手。
イングランド代表には、ケイン選手、アリ選手、ダイアー選手、ローズ選手、トリッピアー選手とトッテナムに所属する選手が多くいたのもある…。
W杯で史上最高位の3位となったベルギー。高速カウンターはベルギーの代名詞になるようなインパクトを私に与えた。
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