2018ロシアW杯レビュー(7)決勝、3位決定戦を振り返る

 ロシアW杯が閉幕してもう5日も経過したのか…私の中ではまだW杯ロスが続いているというのに。

 Jリーグ1部が再開したが、まだまだ自分の中の「サッカー熱」を取り戻せていない気がする。海外サッカーが開幕すれば戻ってくるのかもわからない。

 それだけ、今大会の試合は見応えがあるものばかりだったと思っています。

決勝戦

 フランス対クロアチア。
 4対2でフランスが勝利し、1998年自国開催以来、20年ぶりに優勝を果たした。

 クロアチアは初の優勝を逃し、W杯優勝経験国は8か国のままとなった。
 クロアチアはモドリッチ選手、ラキティッチ選手の2枚看板が中盤に君臨。粘り強い良いチームだった。このクラスの選手があれだけ走っているんだから、もっと走らないとな…。

 この試合1番印象に残ったのは、後半24分のマンジュキッチ選手の意地のゴールかな。
 4対1と3点リードをされ、残り時間はあと25分。この苦しい展開でも、前線からプレスにいくことでGKロリス選手にプレッシャーをかけ、思わぬ形でゴールが生まれた。
 2点差になったことでクロアチアもまだ試合を諦めるわけにはいかなかった。決勝戦には相応しいプレーを見せてもらった。

 フランスは、ムバッペ選手がやはり若手の注目株としてメディアに取り上げられる。攻撃の選手が注目されるのは仕方がない。

 ただ、個人的はカンテ選手にもっと注目してもらいたい。
 確かに決勝戦でのパフォーマンスは良いものではなかった。体調不良だったと1部メディアが報じたが定かではない。今回のフランスの躍進は、カンテ選手なしでは有り得なかったと思っている。

 私自身がプレーする時には、攻める方が好きなので、ジルー選手にも注目していた。
 今大会でゴールを奪えなかったものの、ジルー選手がワントップに入ることでチームが機能したといっても過言ではない。
 グループリーグ初戦のオーストラリア戦で、肩透かしをくらったようなプレーからフランスが優勝した要因の1つにジルー選手の存在があると思っている。

 初戦のオーストラリア戦は4-3-3。確かにムバッペ選手、デンベレ選手の両ウィングは厄介だったが、果たしてチームとして機能していただろうか。2対1と勝利したがこの時点で、優勝候補の1つから外したかった。

 2戦目のペルー戦で4-2-3-1にしてから、まだ試合を通してチームは機能していたように思う。
 ワントップにジルー選手、トップ下にグリーズマン選手、ダブルボランチにポクバ選手、カンテ選手、両センターバックにヴァラン選手、ウムティティ選手とセンターラインが一層強固になった。

 そして決勝トーナメント1回戦でアルゼンチンに勝利したことで、チームは勢いに乗った。
 先制するも逆転されてしまう苦しい展開から、逆転勝ちできたことは選手の自信に繋がったと思う。試合を重ねるごとにチームが成熟したフランスの優勝に意義はない。

3位決定戦

 ベルギー対イングランド。
 グループG、グループリーグ最終戦の再戦だったが、やはり決勝トーナメントになるとプレー強度は全然違っていた。

 両チームともスタメンでベストメンバーを組めてはいなかったが、メンバーを少し変えてもチームとして機能していたのはベルギーだった。高速カウンターはベルギー代表の代名詞といっても過言ではない。

 3位決定戦に臨むモチベーションは難しい。消化試合という声もあるだろう。
 自国にとって勝てば史上初の快挙になるならモチベーションは高いが、優勝を経験している国にとっては自国メディアから盛り上がりに欠けてしまうかもしれない。

 ベルギーが勝利し史上初の3位に入った。
 そこで選手のモチベーションの差が表れていたのかもしれない。前半早々にベルギーが先制したことで、余計に顕著になったと思っている。

ロシアW杯編集後記

 日本が決勝トーナメント1回戦でベルギーに敗退して以降、国内ではW杯終了モードに入っていたのは残念でした。

 美しく散った日本代表。
 ハイライトはゴールシーンばかり。
 手のひら返しの「感動をありがとう」

 これでは4年後も同じことを繰り返してしまうでしょう。そもそもW杯に出場できるのか…不安でしかありません。

 日本代表の試合について全体を通して振り返るコラムは、サッカー日本代表特集のコーナーで、7月24日に掲載します。

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