2019年アジアカップ前、最後の代表戦になったことで、メンバー入りへのアピール合戦となった。
キルギス戦レビュー
日本代表 4-0 キルギス代表
<スタジアム/現地情報>
スタジアム:豊田スタジアム
観客数 :38,353人
天候 :晴れ
気温 :12℃
湿度 :39%
日本代表のフォーメーション
※選手名敬称略
()内は交代出場した選手
フォーメーション:4-2-3-1
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杉本健勇
(大迫勇也)
原口元気 北川航也 伊東純也
(中島翔哉) (南野拓実) (堂安律)
三竿健斗 守田英正
(柴崎岳)
山中亮輔 槙野智章 三浦弦太 室屋成
(吉田麻也)
権田修一
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【得点者】
前半 2分;山中亮輔
前半19分;原口元気
後半27分;大迫勇也
後半28分;中島翔哉
【編集長の考察】
ベネズエラ戦からスタメン11人を入れ替えてきた。
2018年最後の親善試合で2019アジアカップまで最後の代表戦ということで、1人でも多くの選手をプレーさせて選考を行っているような印象を持った。
キルギスが守備的に来てくれたから、引いて守られる時間帯が増えると予想されるアジアカップでの予行演習にはなったとは思う。
5-4-1と守備を固めたキルギスに対して、日本は両サイドバックを高い位置まで上げていた。
これだけでも厚みのある攻撃は出来るし、原口選手、伊東選手がドリブルで相手守備陣を崩しにいっていたのでドリブラータイプの選手がカギを握るだろう。
では、ワントップと左サイドバックの人材不足は解決されたのだろうか?
何事もなければ、ワントップは大迫選手、左サイドバックは長友選手がファーストチョイスになることは間違いないだろう。現日本代表メンバーの中で代えの効かない選手になっている。
問題はバックアップの選手。
長友選手が肺気胸のため戦線を離脱しているため、アジアカップに間に合うか今のところ不透明。
この2試合で佐々木選手、山中選手が左サイドバックで起用されたが、山中選手の方が一歩リードしている印象を受けた。
左利きでミドルシュートという飛び道具もある。
攻撃では原口選手、守備では槙野選手と良い距離感でプレー出来ていたように感じる。
この2試合で表面化した問題はワントップを務める大迫選手のバックアップ選手だろう。
ロシアW杯以降、出場した代表戦では安定したプレーを見せている。ゴール数は物足りないものはあるものの、ポストプレーヤーとしての存在感は圧倒的だ。
杉本選手が2試合を通じてアピールできなかったこともあり、怪我で招集できなかった小林悠選手、浅野拓磨選手、川又堅碁選手、鈴木優磨にもチャンスは残っている。
ワントップ、左サイドバックに注目していたが、トップ下も南野選手のバックアップが物足りない印象。
トップ下というより縦関係での2トップのような位置取りをしたり、純粋にトップ下でプレーするといった時間帯で流動的にポジションを入れ替える必要がある。
守備では前線からのプレスでファーストディフェンダーになるなど、求められるタスクは多い。
それを体現していたのは南野選手であり、ピッチに入ればチームに推進力を与えてくれる。このチームに香川真司選手、乾貴士選手が加わったら、どんなチームになるんだろうか。
ワントップ、左サイドバック、そしてトップ下。
アジアカップでどの選手が招集されるか楽しみに待ちたい。
サプライズあるかな…